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乾燥はお肌の大敵!お勧めの保湿成分と避けたい成分
冬になると次第に肌も乾燥して、保湿力の高い化粧品が気になってきますね。
肌が乾燥すると痒くなったりするだけでなく、化粧のりが悪くなって、見た目にも影響してきます。保湿力の高い化粧品を買い足したいけど、どんな成分が効果的なのでしょうか。
今回は化粧品に入っている保湿成分についてご紹介します。今から保湿力のある化粧品を取り入れて、冬でも艶のある肌を維持しましょう。
潤いのある肌は化粧水だけでは作れない?
肌の水分補給と言えば化粧水を思い浮かべますが、洗顔の後に化粧水だけつけていればいいわけではありません。まずは、洗顔後の肌の状態を理解しましょう。
肌の表面にある角質層は水分が保持されていて、更にその上を皮脂膜と言う脂分が覆い、水分が蒸発するのを防いでくれています。しかし洗顔の後はクレンジング剤や洗顔料によって、皮脂膜が溶けて薄くなっていたり、なくなってしまっていることもあるんです。
洗浄力の高いクレンジングオイルを使っていると、皮脂膜だけでなく、角質層にあるエラスチンなどの保湿成分まで一緒に洗い流してしまい、肌が乾燥してしまいますので注意してください。コカミドDEAやラウリス硫酸〇〇○と付く石油系界面活性剤は洗浄力が強いので避けた方がよいでしょう。
皮脂膜が無いと、角質層の水分は蒸発してしまいます。 洗顔のあと何も付けないでいると顔がつっぱるのはこのためです。そのままにしておくとどんどん水分が蒸発してしまうので、水分を補給してあげることが大切です。
そこで化粧品の出番です。洗顔後は化粧水で水分補給をしてあげて下さい。 しかしこれだけでは不十分です。それどころか数分もすれば水分はすべて蒸発してしまいます。
角質層は水溶性の親水基と、脂溶性の親油基が混ざりあった状態なので、脂分も補給する必要があります。化粧水を先につけて水分を補給しておくと、次に使う美容液やクリームが均一に肌に広がりやすくなったり、浸透率がアップします。
化粧水の後は乳液かクリームできちんと脂分も補給しましょう。水分と脂分の両方が肌には必要です。乳液とクリームの違いは、水分と脂分の配合率の差です。乳液はクリームよりもさらっとしてべとつかないものが多いです。好みや季節によって変えても良いでしょう。
保湿力だけじゃない!潤いのある肌のために大切なこと
化粧水で水分を補給した後は、乳液やクリームで脂分を補って、水分の蒸発を防ぎましょう。しかし、どんな成分で保湿するかも大切です。肌に良い成分を使わないと毛穴つまりやターンオーバーの妨げになり、肌トラブルにつながります。
ここでいう良い成分とは、ターンオーバーのサイクルを崩さないもの、肌が自ら保湿する成分を作り出す邪魔をしないものです。そして、質の良い保湿成分とは、肌馴染がよく自ら保湿成分を作る働きを補助してくれる成分の事です。
例えば肌にあるエラスチンや、コラーゲン、NMFなどの天然保湿因子は、肌がターンオーバーをする時に生成されるものです。ですからエラスチンなどの元々肌に存在している成分は刺激も少なく、肌になじみやすいのでお勧めです。
毛穴を詰まらすシリコンや合成ポリマーには注意!
逆にシリコンなどの合成成分を使った保湿剤は、つけてすぐに滑らかな肌になりますが、毛穴に詰まって皮脂の分泌を邪魔したり、肌本来が代謝する働きを阻害します。
シリコンは合成樹皮から出来ていて、肌に薄い膜をはって肌表面を滑らかにします。水や汗を弾く性質があるので、ウォータープルーフの日焼け止めや、ファンデーション、化粧下地などに入って入る事が多く、水や石鹸では落とす事ができません。
シリコンは水や油に混ざりにくく落ちにくい為、洗浄力の強いクレンジングが必要になってきます。強いクレンジング剤は皮脂膜を溶かしてしまいますので、乾燥肌に繋がります。
このように洗浄力の高いクレンジング剤を使わないと落しきれないような成分は、それ自体が肌に悪影響を及ばさなくても乾燥肌の原因となります。避けたほうが良いでしょう。
またシリコンとよく一緒に悪者扱いされているポリマーですが、ポリマーには天然のものから合成のものまであり、シリコンも合成ポリマーの一種です。シリコンのように水に溶けず通気性の無いものから、水溶性や通気性のあるものまで数多くあり、その特徴も様々です。
私達の体にあるタンパク質やコラーゲンもポリマーの一種になりますのでポリマー=肌に悪いと一概には言えません。しかし、合成のポリマーは避けた方が良いでしょう。シリコン同様に合成ポリマー類は肌の手触りを良くしたり、潤っているかのように見せているだけです。
べとつかずさらっとしたつけ心地で、まるで自分の肌がすべすべになったかのような錯覚を覚えますが、これはあくまでポリマーの上から自分の肌を触っているだけですので、肌本来の姿ではありません。
とは言え、シリコンのような合成ポリマー類を使用していない化粧品を見つけるのは非常に困難です。マンナンやペクチン、アルギン酸などの植物性天然ポリマーは水溶性で安全と言われていますので、こういった植物性の天然ポリマーを選びましょう。
他にも保湿剤を選ぶ際に避けた方が良い成分がグリセリンです。グリセリンは化粧水などの保湿成分としてよく配合されている成分です。しかし吸湿性が高いので、高濃度になると肌の水分を奪ってしまいます。15%以上の物は避けた方が良いでしょう。
肌の水分保持力をアップさせ美肌に導く美容成分
では、具体的にどんな保湿成分なら良いのでしょうか?ここではお勧めの保湿成分をご紹介します。
セラミド
角質層にある角質細胞間脂質の成分のおよそ半分を占めています。セラミドは年齢とともに減り、40歳では赤ちゃんの時の約半分になってしまいます。水分を保持する力が強く、肌に元々ある成分なので馴染みやすいのが特徴です。
セラミドには植物性・ヒト型・合成・天然と種類がありますが、中でも保湿力が高いのはヒト型セラミド(活性型セラミド)と天然セラミドです。天然セラミドは牛や馬など動物の脊髄などから抽出したセラミドで、構造が人間と似ている為、浸透性が良いです。
ヒト型セラミドは酵母から作られていて、人間のセラミドと構造が同じなため刺激も少ないです。こちらも浸透性に優れおり、価格も天然セラミドと比べると安価ですので継続して使うならヒト型がお勧めです。
プロリン
肌の弾力に欠かせないコラーゲンですが、コラーゲンは分子が大きいので直接肌につけても浸透しません。そこでおすすめなのがプロリンです。プロリンはコラーゲンの素となるアミノ酸で、肌の潤いを保つ働きがあります。
また、コラーゲンの生成を促進するだけでなく、紫外線などで一度壊れたコラーゲンを修復する働きもあります。
ベタイン
ベタイン(トリメチルグリシン)もアミノ酸の一種で、保湿性と吸湿性が高いです。水溶性でべとつかず、浸透力も良いので化粧水によく配合されています。
セリン
肌の天然保湿成分と言われているNMFの主成分で、不足すると肌荒れやシワの原因となります。シルクのプロテインから発見されたアミノ酸で、肌の潤いを保ち滑らかな肌にしてくれます。
乳酸
乳酸も天然保湿因子(NMF)の中の成分です。乳酸は配合量によって効果が異なります。配合が少ない場合は保湿効果や肌の柔軟作用が期待できます。
配合を多くすると古い角質を落としやすくするピーリングの効果が生まれます。保湿を目的として使用する場合は配合が少ないものを選びましょう。
ステアリン酸コレステロール
ステアリン酸コレステロールは、セラミド同様、角質細胞間脂質の成分の一つです。水分を捕まえて保持する性質を持っています。脂溶性のため、クリームや乳液に配合されることが多く、肌を柔らかくする効果もあります。
FGF
繊維芽細胞増殖因子(FGF)はタンパク質の一種で、もともと体内にも存在している成分です。FGFには繊維芽細胞を活性化させてコラーゲンを作り出す効果があり、エイジングケアの美容液などによく配合されていています。
カンゾウ葉エキス
漢方薬にもなっているカンゾウ。葉の部分は抗菌作用、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれています。コラーゲンの合成を促進する効果があり、アンチエイジング化粧品によく配合されています。
自分の肌に合う保湿美容成分で潤い肌へ!
乳液やクリームを選ぶときは保湿効果が高いだけでなく、浸透性や、肌への刺激を考えてなるべく自ら保湿成分を作る働きを補助してくれるような成分を選びましょう。
また洗顔やクレンジングの成分も大切です。いくら保湿効果の高い化粧品を使っていても洗浄力の強すぎる洗顔料を使っていては効果が半減してしまいます。マイルドな洗顔料と浸透性の高い保湿化粧品でケアをして、冬でも潤いのある肌をキープしましょう。