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思い込みはNG!意外と知らない、正しいスキンケア方法
一生懸命お手入れしてるのに肌の調子がよくならない…なんていう人は、もしかしたらスキンケア方法が間違っているかもしれません。
実は、何気なく毎日やっていることや、何となく信じていることが、間違っていることも少なくないのです。
今回は、そんな「ついやってしまいがち・信じてしまいがちな間違ったお手入れ方法」についてのお話です。あなたが知らないうちに毎日やっていることもあるかもしれません。
初級・中級・上級編にそれぞれわかれているので、ぜひチェックしてみてください。
正しいスキンケア~初級編~
『ダブル洗顔』とは顔を2回洗うこと
よく、化粧品の説明書きやネットの書き込みで「ダブル洗顔」という言葉を目にしますよね。もしかしたら、この「ダブル洗顔」、顔を2回洗うことだと思っていませんか?
「ダブル洗顔」とは、「顔を2回洗う」ではなく、「クレンジング」「洗顔」それぞれを1回ずつ行うこと。洗顔料で顔を洗うのは1回でいいのです。よほどのことがなければ1度に2回も洗顔する必要はありません。
毛穴の開きが気になるから乳液やクリームは使わない
毛穴が目立つから、テカらないよう乳液やクリームをあまり使わない…という人もいますよね。でも、毛穴が目立つのは油分や皮脂のせいではありません。
いちばんの原因はキメの乱れなのです。保湿不足になると肌はますます乾燥してキメが乱れ、よけい毛穴が目立つようになります。
ですから、毛穴の開きが気になる人ほど、しっかりと保湿アイテムを使うべき。特に乾燥しやすい秋から冬にかけては、なるべくクリームを使いましょう。ベタつきがちな春から夏にかけては、さっぱりした感触のジェルクリームやライトな乳液を選ぶといいでしょう。
高いクリームだけでお手入れしている
肌のお手入れは、「水分補給プラス保湿」が基本。化粧水は水分補給のためのもの、乳液やクリームといった保湿アイテムはあくまで保湿のためのものですから、クリームだけでは役不足。
たとえばですが、1万円のクリームだけを使ってケアするくらいなら、5千円の化粧水と乳液をそれぞれ買って、両方使うほうがよっぽど効果的です。
正しいスキンケア~中級編~
たるみが気になるからコラーゲン入りクリームを使う
コラーゲンというとアンチエイジング、なかでもたるみに効果がある成分というイメージがありますが、それは間違いです。
コラーゲン自体は、確かに肌の奥の真皮層に存在していて、肌を支える大きな役割を果たしています。しかし、いくら肌表面にコラーゲンを塗っても、肌の奥の真皮層まで到達するほど深く浸透することはありません。
コラーゲンは分子のサイズが比較的大きいので、そもそも肌にそれほど浸透しません。ただ、分子が大きい分肌表面にとどまるので「保湿効果」を発揮する、というメリットはあります。多くの基礎化粧品がコラーゲンを採用しているのはこの「保湿効果」のためなのです。
ちなみに「コラーゲン入りのドリンクがたるみにいい」と思っている人もいるかもしれませんが、これも正しくありません。コラーゲンはそもそもアミノ酸でできていますから、身体に入るとアミノ酸に分解されてしまいます。
いくらコラーゲン入りドリンクを飲んでも、それがそのまま肌に使われることはありません。
洗顔するときは、乾いた状態の肌に泡を乗せている
顔を洗うとき、肌が乾いたままの状態で、いきなり泡をつけていませんか? 特に問題なのは朝。最近は泡で出てくる洗顔料を使っている人も多いので、「シュッシュと泡を出していきなり顔になじませる」なんて、ついやってしまいがちですよね。
でも、これは肌トラブルの大きな原因になります。なぜかというと、途中で泡がつぶれて肌と手のひらのあいだに摩擦が起こりやすくなるからです。洗顔するときは、
「最初に手を洗う」→「次に顔を濡らす」→「洗顔料を泡立てる」→「顔を洗う」というのが正しい方法。最初に「手を洗う」「顔を濡らす」というステップを忘れてしまう人が多いのです。
手のひらには意外に多くの油性成分がついているので、いきなり洗顔料を泡立てると泡立ちが悪くなります。また、なぜ顔を濡らさなければならないのかというと、これも途中で泡をつぶさないためです。
洗顔という行為は、手で顔をこする回数がどうしても多い動作。下手をすると肌を痛めてより乾燥しやすくなりますから、最後まで泡をつぶさず、肌と手の間のクッションをキープしたまま洗顔することが大切です。
そのために、「手を洗う「顔を濡らす」、このふたつを洗顔前に忘れないようにしましょう。特に乾燥肌や敏感肌の人は、バリア機能を低下させないためにも注意しましょう。
シャワーで身体を流すついでに顔も流している
シャワーで顔を洗い流すこと自体は悪いことではありませんが、問題なのは温度。身体を流すときはだいたい40度くらいのお湯を使うのが普通ですが、40度という温度は、顔の肌にとって高すぎるのです。
なぜかというと…肌のうるおいを保つ天然保湿因子NMF(ナチュラル・モイスチャライジング・ファクター)やセラミドといった、肌がもともともっているはずのうるおい成分までもが洗い流されてしまうからです。
うるおい成分をキープしながら洗い流すには、普通肌の人で32度くらい。触ってみると「あたたくもないけど冷たくもない」というぬるま湯がベストです。乾燥肌や敏感肌などの肌質の方は、それよりも低い28度~30度位の温度が適温。
ですがから身体を流すついでに顔までそのまま洗い流すのはNG。お風呂では、一度温度を下げてから顔を洗うようにしましょう。
お風呂から出たらまず髪を乾かす
髪が濡れていると気になりますよね。お風呂から出たらまずドライヤーをかけて、スキンケアはそれから…なんて人も少なくないかもしれません。でも、これは絶対にダメ。
洗顔直後の肌はバリア機能も落ちていて、とても乾燥しやすくなっています。たとえ短時間でもそんな状態のまま放っておいたら、肌は乾くいっぽうです。
ですからお風呂から出たらまずスキンケア。髪を乾かすのはそのあとです。どうしても先に髪を乾かしたいという人は、せめて化粧水か導入美容液だけでも軽くつけて、落ち着いてから続きのスキンケアをするようにしましょう。
それだけで、肌トラブルがぐっと少なくなりますよ。
正しいスキンケア~上級編~
毛穴汚れが気になるので、蒸しタオルで開かせてクレンジングする
蒸しタオルは確かに気持ちがいいですが、毛穴を開かせる効果はありません。蒸しタオルどころか、顔をどんなに温めても毛穴は開きません。お風呂やサウナに入っても同じです。
温度によって開いたり縮んだりするのは、「汗腺」という、汗が出てくる毛穴とはまったく違う穴。毛穴は温めても開きませんし、ましてや冷やして縮まることはないのです。
よく市販のコスメには「温熱効果のあるパックで毛穴を開かせて汚れをすっきり!」というようなものもありますが、そういったアイテムにも毛穴を開かせる効果はないのでご用心。使う場合は、あくまで温熱効果による気持ちよさだけを期待したほうがいいでしょう。
同じ理由で、「収れん化粧水」「冷却パック」にも毛穴を縮める効果はありません。ただ、一時的に肌の温度を下げて皮脂が出るのを遅らせたり、爽快感を与えたりする効果ならあります。
化粧水を浸透させるためにコットンでパッティング
実は、パッティングには化粧水の浸透をよくする効果はまったくありません。それどころか化粧水を肌に均一になじませることができず、水分不足で肌が乾燥する原因を作ってしまいます。
コットンで化粧水をつける場合は、「たっぷり含ませた状態のコットンを、優しくなじませるように滑らせてつける」というのが正しい方法。どうしてもパッティングしたいという人は、全体になじませ終わってからオプションとしてパッティングをするといいでしょう。
ちなみに、パッティングには浸透をよくする効果はありませんが、「肌を適度に刺激する効果」「パッティングのときに起こる微細な風によって肌温度を下げる効果」ならあります。肌をシャキッとさせたい人や、ほてりが気になる人は取り入れてもいいかもしれません。
化粧水はコットンだけど、乳液は手でつけている
化粧水はコットンだけど、乳液は手でつけてる…なんて、心当たりありませんか? でも、ブランドによっては「乳液のコットン使い」を推奨しているところもあるのです。
代表的なのが資生堂。今でこそ「手でもコットンでも使いやすいほうで」というスタンスにもなってきましたが、資生堂は以前から、基本的に「乳液もコットンでつける」という立場です。
ただ、会社が同じでもブランドによっても違いますし、HAKUのように同じブランドでも乳液のタイプによって、手か・コットンか、で分かれている場合もあります。たとえばHAKUの「巡 美白乳液」はコットンですが、「炭酸泡 美白乳液」は手、という具合です。
正しく使ったほうがより効果が出るのは間違いないので、一度自分の使っているブランドの乳液はどうなのか、きちんと確認したほうがいいでしょう。ちなみに、乳液先行ブランドの場合はどのブランドも、「乳液も化粧水もコットン使い」が鉄則です。
どうせお手入れするなら正しい方法で
いかがでしたか?「そんなこと知ってるよ!」というものもあったかもしれませんが、なかには今まで全然知らなったものまであったのではないでしょうか。
せっかくお金を出して化粧品を買うわけですし、何より時間と手間をかけてケアするのですから、本当に効果のある方法を知らないのはもったいないです。
「何となくの知識」でケアするのではなく、「本当に正しい使い方」をきちんと確認して、お手入れを続けたいものですね。