使い方で効果が半減!?『美容液』の効果を引き出す正しい使い方

使い方で効果が半減!?『美容液』の効果を引き出す正しい使い方

ニキビや肌あれ、シミなどなど…肌トラブルに困ったとき、頼りになるのが美容液。「使わないなんてありえないでしょ!」という人も、きっと少なくないと思います。

でも、美容液は意外に勘違いされやすいアイテム。そこで今回は、美容液について詳しく見てみましょう。

「美容液」の定義ってけっこうテキトウなんです

美容液の定義って実は適当?きちんとした定義が無いんですって。

基礎化粧品の中でも、選ぶのに苦労する美容液。ローションのようなサラッとしたものもあれば、リッチなクリーム状のものもあります。

どうしてこんなにいろいろあるのかというと、「美容液」というものの定義が、特にはっきり決まっているわけではないからです。

作り方や処方もはっきり決まっているわけではありません。ローションやクリームとほとんど同じ製法で作られていることも珍しくありません。違いをあげるなら、美容液はローションや乳液より、美容成分の濃度が濃いことです。

乱暴にいうと、メーカーが勝手気ままに「美容液」としていたり「クリーム」としていたりするわけです。ちなみに、メーカーによっては、マーケティング上の理由で「美容液」「乳液」「クリーム」の名称を使い分けていることもあります。

「美容液」「クリーム」という名前がつくと、不思議なことに1回の使用量は少なくなる傾向があります。…が、「乳液」という名前がつくと、1回の使用量がやや増えることが多いのです。おそらく心理的なものが働くのでしょうね。

そのためメーカーは、「量をたっぷり使ってほしい」というアイテムには「乳液」と名づけ、「確実な効果があるイメージにしたい・ある程度の特別感をもたせたい」というアイテムには、「美容液」「クリーム」といった名前をつけることがあるのです。

「うるおうから美容液のあとは何もつけない」はNG

「うるおうから美容液のあとは何もつけない」はNGのイメージ画像。美容液のあとにクリームは必須です。

美容液はそもそもどういう目的で使うものなのか、ここで改めて確認しましょう。化粧水は「うるおい補給」、乳液は「保湿」のために使うアイテムですよね。改めて言葉にしてみると、そんなこと考えたこともなかった!と思う人も少なくないと思います。

では美容液の目的は何かというと、ずばり「肌質改善」。そう、美容液とは、何か改善したい肌トラブルがあるとき、それを解消するために使うのです。シミを改善したければ美白美容液、肌あれを改善したければ保湿美容液、というわけですね。

最近はリッチなテクスチャーの美容液も増えていますから、「化粧水のあとは美容液を塗って終わり」という人もいるかもしれませんが、それはNG。美容液はあくまで肌質改善のためのものですから、保湿のためのアイテムは、美容液とは別に使う必要があります。

それに、美容液で保湿まで済ませようとすると、必要以上に使用量が多くなる傾向があるのです。それはちょっともったいないですよね。ですから、美容液はあくまで美容液として使って、保湿アイテムは改めて別に使いましょう。

「美容液と保湿アイテムを重ねて使うと肌がモッタリしてイヤ」という人は、どちらかをさっぱりしたテクスチャーのものに替えるといいかもしれません。サンプルやトライアルセットで感触を試すのもおすすめです。

美容液とクリームがセットで試せるスキンケアトライアルセットをまとめてみました。

美容液こそ思い込みに注意。使用方法をよく読んで

あなたは美容液をいつ・どのタイミングで使っていますか?こう聞くと、ほとんどの人が「朝と夜のケアのとき、化粧水のあとに使う」と答えると思います。確かにその感覚は間違っていませんし、そのように使う美容液が多いのは確かです。

美容液のなかには「洗顔直後・化粧水前」に使うものや、「ケアのいちばん最後」に使うものがあります。また、「朝専用」「夜専用」といったものもあります。こういった「いつ・どのタイミングで使うか」を、勘違いしたまま使っている人が少なくないのです。

ちなみにいちばん多いのは、「洗顔直後に使うタイプの美容液を、化粧水のあとに使っていた」という勘違い。最近は流行っている導入美容液ならわかりやすいですが、導入美容液でなくても洗顔直後に使うタイプのものがありますから注意が必要です。

もちろん順番や使うタイミングを間違えたからといって害があるわけではありませんが、効果を最大限に引き出すには、正しく使うことが大切。

初めて使う美容液は、パッケージにある使用方法をよく読みましょう。次の章では、変則的な使い方をする美容液のなかでも、代表的なものをいくつか紹介します。

変則的な使い方の美容液にはこんなものも

洗顔直後に使うタイプ

コーセー 肌極 はだきわみ 美容液は、先行導入液ではありませんが、洗顔婦後すぐに使うのがマストな美容液となります。

・コーセー 肌極 はだきわみ 美容液
導入美容液ではありませんが、洗顔直後に使います。一般的な保湿美容液は「足りなくなったうるおいを補う」だけのものが多いのですが、肌極には肌の水分保持能を改善する効果があると厚生労働省に認められた有効成分、「ライスパワーエキス№11」が配合されています。

このライスパワーエキス№11の働きにより、続けるうちに乾きにくい肌質に改善できるのが特徴。さらりとしていてベタつかいない、ごく軽い使い心地で人気です。

アルビオン エクラフチュールは、導入美容液ではありませんが、洗顔後に使います。

・アルビオン エクラフチュール
これも導入美容液ではありませんが、洗顔直後に使うタイプです。抗がん剤にも使われているナノセスタという特殊な粒子に、独自の成分を組み合わせて作った美容成分を配合しています。

特定の肌悩みを改善するのではなく、肌あれはもちろん、アンチエイジングや開き毛穴・たるみ毛穴の改善、大人のニキビのケアなど、マルチに効果を発揮します。トロリとなめらかな使い心地で、程よい保湿実感で愛用者も多いです。

カネボウ化粧品 トワニー ベビーリピッドウェアを利用することによって得られるのは、がっつり保湿かもしれません。

・カネボウ化粧品 トワニー ベビーリピッドウェア
スキンケアのいちばん最後に使うタイプの美容液。重ねたアイテムの最後に使うことで、まるでラップするように肌全体をシールドし、乾燥を防ぐと同時に内側につけた化粧品の浸透を高めます。

朝使ってももちろんOKですが、コクのあるクリーム状なので夜専用にしたほうが無難かも。とにかく保湿力抜群です。

洗顔後に使う本格的な導入美容液がおまけに入ったアスタリフトベーシックお試しセットの写真つき口コミ報告はこちら。

使うタイミングに特徴がある美容液

キールズ 朝専用のオイル美容液、デイリーボタニカル コンセントレート

・キールズ デイリーボタニカル コンセントレート
朝専用のオイル美容液。バリア機能を強化するひまわり種子オイルや、ダメージを鎮静させるタマヌオイルなどをブレンドすることで、うるおいをクイックチャージしつつ、日中疲れやすい肌を健康な状態にキープします。

さらりとした軽い使い心地なのでベタつきが苦手な人でも安心です。ボタニカル&癒し系の香りもやみつきになりそう。朝の寝ぼけた気分もすっきりします。

アユーラ ウェルバランス オイルシャットワークスアドバンスは、皮脂に寄る化粧崩れを防ぐのが目的の美容液。

・アユーラ ウェルバランス オイルシャットワークスアドバンス
化粧崩れを防ぎつつ、毛穴の開きと肌あれをケアする朝専用の練り状美容液。大人のにきびが気になる人でも使えます。

朝のスキンケアの最後に額、鼻、小鼻まわりの頬にくるくるとすりこむようになじませて使うのがコツ。化粧直しのときに使うこともできるので便利です。

よぶんな皮脂を押さえたあと、少量をなじませたら、あとはファンデーションかお粉を重ねればきれいな仕上がりになります。

HABA ナイトリカバージェリーは、ナイトクリーム的な使い方のできるジェルです。

・HABA ナイトリカバージェリー
夜専用の美容液。名前の通りぷるっとしたジェル状のベースで、寝ている間に美容成分を奥深くまで浸透させます。

スペシャルケアをしたいけど、面倒臭くてなかなかできない…という人に特におすすめ。翌朝は、まるでシートマスクでケアしたかのような元気な肌になっています。ベタつかないのでオイリーになりやすい人でも安心。

ヘレナルビンスタイン P.C.ナイトリハーブは、寄る専用の美容液です。クリームの後に塗るというとても不思議な使い方をします。

・ヘレナルビンスタイン P.C.ナイトリハーブ
夜専用のアンチエイジング美容液。ケアのいちばん最後に使うことで、寝ている間に疲れた肌を元気にしてくれます。

どうみても普通の美容液なので、クリームの上からつけても大丈夫?と心配になりますが、すーっと浸透するから不思議です。甘くフローラルな香りなので、気分もほっとリラックス。翌朝はハリのあるみずみずしい肌になっています。

「美容液とのつきあい方」を改めてチェックしよう

いかがでしたか? あなたはどれくらい美容液のことを理解していたでしょうか。美容液というと、ほかのアイテムよりも効きめがありそうに思えますが、それも正しい方法で使ってこそ。

思い込みだけで適当に使うのはNGです。まずは手元の美容液の裏書きや説明書をよく読んで、以下の項目をチェックしてみましょう。

・使用量は間違っていないか
→多すぎても少なすぎてもダメです。

・使うタイミングが正しいかどうか
→洗顔後、化粧水後、肌へのつけ方…などなど美容液によって違います。

・その後の保湿アイテムをしっかり使っているかどうか
→美容液よりも、まずは保湿アイテムを優先させましょう。

この3つです。使い方を変えるだけで効果が全然違うことだってあります。せっかくお金を出して買うのですから、最大の効果を引き出すために正しく&きちんと使いたいものですね。

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