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夏のテカリ肌やベタつき肌の原因は肌の乾燥にあった!夏の保湿ケアの重要性とは?
夏の肌悩みと言えば、テカリ、ベタつき、化粧崩れ…。
実はこれ、肌の乾燥が原因なのをご存知ですか?
ベタつきを嫌い、保湿ケアを怠っていた肌は、知らず知らずに乾燥が進み、肌の内側は水分不足でカラカラの状態。これ以上の水分が逃げてしまわないよう、脂分を過剰分泌し、肌が一層ベタつくという悪循環が起こっていたのです。
夏の肌にも「保湿」は必須!夏の乾燥をしっかり防ぎ、テカリ肌にさよならしましょう!
バリア機能の低下が乾燥を招く
肌には外部の刺激(紫外線・乾燥・雑菌など)から体を守り、肌に必要な水分を蓄える“バリア機能”が備わっています。
そして、このバリア機能の働きをしているのが、肌の最も外側にある“角質層”と呼ばれる部分。
角質層内には、水分を保持する「天然保湿因子(NMF)」と、過剰な水分の蒸散を抑える「細胞間脂質」、皮膚表面の潤いを保つ「皮脂膜」があり、この3つがバランス良く整うとバリア機能が正常に働き、潤いのあるお肌になります。
しかし、何らかの要因によりバリア機能が低下すると、外からの刺激を肌内部に侵入させてしまったり、水分の蒸発を防げなくなり、乾燥を引き起こしてしまいます。さらに乾燥が、あらゆる肌トラブルの原因となり、悩みのタネとなるのです。
言い換えれば、バリア機能さえ正常に働けば、肌の悩みは解消されるワケです。そこで、低下したバリア機能の回復にポイントをおき、ケア方法をご紹介したいと思います。
バリア機能を低下させる原因とは
バリア機能の低下で乾燥が起こることは分かりましたが、それでは一体、バリア機能の低下を引き起こす原因は何なのでしょうか?
加齢、ホルモンバランス、大気汚染…など、さまざま考えられますが、ここでは、夏特有の要因を考えてみたいと思います。
紫外線
6~7月は1日の紫外線量が最も多くなる時期。バリア機能が正常に働いていれば、ある程度の紫外線を防ぐことはできるのですが、あまりに紫外線量が多い場合、肌バリアではカバーしきれず、紫外線を肌内部に侵入させてしまいます。
肌内部にある真皮にまで達した紫外線により、保湿成分であるヒアルロン酸やコラーゲンが破壊され、乾燥が起こります。その乾燥がバリア機能を低下させ、さらになる乾燥を招いてしまうのです。
クレンジング・洗顔
肌の表面に薄いヴェールを作り、バリア機能の一部として潤いを保つ役目をしているのが、皮脂と水分から成り立っている「皮脂膜」。この「皮脂膜」が失われる最大の原因がクレンジングと洗顔なのです。
夏は強力な紫外線を防ぐために、日焼け止め剤を塗ります。しかし、日焼け止め剤を落すために洗浄力の強いクレンジングを使えば、皮脂も多く取り除かれてしまいます。
また、夏は肌のベタつきや汗が気になるため、洗顔の回数が増えてしまう事も。洗浄力の強い洗顔料を使っていなくても、過度に洗顔することで、必要な皮脂まで取ってしまっているのです。
汗
日本の夏は高温多湿のため、大量の汗をかいてしまいます。適度な量の汗は、肌に潤いを与えるので良いですが、大量の汗はバリア機能の低下に繋がります。
肌表面にかいた汗をそのままにしておくと、角質層がふやけた状態になり、そこからどんどん水分が蒸発。大量の水分を蒸発させながら、角質層の構造を破壊し、そこから角質層内の細胞間脂質や天然保湿因子(NMF)などの潤い成分を流出させてしまうのです。
それを防ぐためにも汗はこまめに拭き取るように心がけましょう。
ただし、汗を拭く時は、柔らかい素材のタオルやハンカチでやさしく押さえるように。強く擦って肌表面を傷つけてしまっては、肌のバリア機能を壊してしまう結果になります。
正しい保湿ケアで、夏の乾燥を防ぐ
バリア機能を低下させている夏の原因がわかれば、原因を取り除くことに重点をおいたスキンケアを始めていきましょう。
原因を取り除くだけでなく、保湿効果をプラスすることで、角質層は潤いを取り戻し、肌のバリア機能は回復。正しい保湿ケアを続けてバリア機能を正常に保てれば、トラブルのない安定したお肌になります。
それでは、バリア機能を高める、夏のスキンケア方法をご紹介していきます。
保湿化粧品ランキングでは、コラーゲンやヒアルロン酸を補うための成分から、作り出すのを手助けする成分まで配合された色々なスキンケア化粧品をまとめてみました。
クレンジング
夏の外出に必須の日焼け止め剤。しかし、日焼け止め成分には油分が多く含まれているため、落としきれず肌に残ったままだと、毛穴を詰まらせ、肌あれのもとになってしまいます。
かと言って、日焼け止め剤を落すことだけを考え、洗浄力の高いクレンジングを使えば、それが肌の負担に。
大切なのは、使用している日焼け止め剤に適した洗浄力のクレンジングを選ぶこと。日焼け止めの強さは、2~50までのSPFという数字で表されていて、一般的には、SPF数値の高いものほど落としにくくなっています。
クレンジング剤は落ちやすい順番に挙げると、
オイル、クリーム、ジェル、ミルク、ローション
SPF数値の高いウォータープルーフの日焼け止めを使った日は、オイルクレンジングを使うなど、日焼け止め剤の強さを目安にクレンジング剤を選んでください。
基本的に日焼け止め剤のパッケージには、「専用のクレンジングが必要」「石けんで落とせる」「お湯で落ちる」などの記載があるので、表記に合わせたものを選ぶのがベストです。
また、クレンジングを使用する際にも気をつけたいポイントがあります。それは、クレンジングにかける時間と摩擦力。
洗浄力の高いものほど、肌の潤いを奪ってしまうため、クレンジング料は肌に触れている時間が短いほど、乾燥が防げます。しかし、早く落とそうと強い力でゴシゴシ擦ってしまっては、肌バリアを傷つけてしまうことになります。
クレンジングの段階では、日焼け止めとメイクが落ちれば問題ありません。クレンジングは1分以内でやさしく、手早く済ませましょう。
洗い流すのは、35℃~37℃くらいのぬるま湯で。水では油分が溶けず、40℃以上の熱いお湯だと皮脂を落とし過ぎてしまうので注意しましょう。
トライアルセットにも、クレンジングつきやクレンジングなしのセットも存在します。クレンジングランキングでは、クレンジングがお試しできるトライアルをまとめてみました。
洗顔
クレンジングが日焼け止めやメイクを落す役割なのに対し、洗顔は皮脂や角質、汗、ホコリなどを落すのが目的です。これらの汚れをきちんと落とさなければ、汚れが化粧水の浸透を妨げたり、雑菌が繁殖するなど、バリア機能に悪影響を及ぼします。
しかし前にも述べたように、バリア機能の一部である「皮脂膜」が失われる最大の原因がクレンジングと洗顔。洗顔は皮脂をはじめ、角質層の潤いを保ってくれる「天然保湿因子(NMF)」や「細胞間脂質」まで一緒に洗い流してしまうのです。
洗顔の回数が多い分だけ、皮脂や保湿成分は奪われ、皮脂が過分に取り除かれた細胞は「皮脂が不足している!」と判断。角質層内に残っている水分の蒸発を防ぐために、新たに皮脂を分泌します。
このような負の連鎖が、テカリが治まらないという悩みを生んでいるのです。
必要な皮脂まで失わないよう、洗顔料を使っての洗顔は、朝と夜、1日2度で十分。肌の乾燥を防ぐため、クレンジングと同様、1分以内で洗い終え、35℃~37℃のぬるま湯でよくすすぎましょう。
洗い方のポイントは、摩擦による肌バリアの損傷を防ぐため、洗顔料はたっぷりと泡立て、泡を転がすようにやさしく洗ってください。泡立ては、レモン1個分ほどが目安です。
額や鼻のTゾーンから泡をのせ、次に頬から顎のUゾーン、最後は皮膚の薄い目元と口元、という順で洗い、十分にすすぎます。洗顔後の肌は非常にデリケートなため、顔を拭く時は、タオルをやさしく肌に当てるように水気をふき取ってください。
化粧水
肌がゴワつき、化粧水が浸透しにくいからと言って、強くパッティングしたり、擦り込んだりしていませんか?
肌がゴワついてしまう理由は、古い角質が剥がれ落ちず、肌の表面に蓄積されているからです。
肌細胞は、表皮の奥「基底層」で生まれ、上へ上へと押し上げられと、角質層にたどり着き、最後はアカとなって剥がれ落ちます。これを一定の周期(通常28日)で繰り返すことをターンオーバー(新陳代謝)と呼びます。
ターンオーバーが乱れると、剥がれ落ちるはずの肌細胞が剥がれ落ちないまま肌に残り、ゴワつきやくすみが発生します。硬くなった肌は化粧水や美容液の浸透を妨げ、水分・脂分を補給できないため、バリア機能は低下し、乾燥がはじまります。
そこで効果的なのが、「ふき取り化粧水」を使って硬くなった角質を除去する方法。洗顔後の肌を、ふき取り化粧水を含ませたコットンで拭き取ることで、不要になった角質を取り除き、新しい皮膚を表面に引き出します。
使用する時は、化粧水をコットンがひたひたになるくらい使い、摩擦がおきないよう肌の上をやさしくなでるように滑らせてください。
ふき取り化粧水は、余分な角質や汚れを取り除くのが目的のため、ふき取ったあとは、保湿用の化粧水で潤いを与えることを忘れずに!古い角質を取り去った肌は無防備な状態。時間をおかず、保湿化粧水でケアしてください。
保湿を目的に化粧水を選ぶ際は、水溶性の成分が含まれたものを選ぶことも大切です。角質層内で水分保持の役割を担うのは、細胞間脂質、天然保湿因子(NMF)、皮脂。
細胞間脂質の成分であるセラミドは保湿効果に優れていますが、油溶性のため、化粧水にはあまり用いられません。そこで、セラミドを増大させる効果のある「ライスパワーNo.11エキス」などが、水溶性の保湿成分として化粧水に配合されます。
ほかにも、天然保湿因子の成分であるアミノ酸なども化粧水に含まれやすい水溶性の保湿成分です。
このように、化粧水を選ぶ際は、目的に合わせた成分が配合されているかにも着目してください。
美容液・クリーム
肌のバリア機能を正常に保つためには、皮脂膜を形成するための脂分も必要です。
夏はサッパリ感を求めるあまり、油分を避ける傾向にありますが、洗顔の際に洗い流された脂分は、脂分の含まれた美容液・クリームなどでしっかりと補充しましょう。
保湿用化粧水を使っているからと言って、化粧水のみでスキンケアを完結してしまうのは大きな間違いです。いくらたっぷりと化粧水を塗っても、肌についた化粧水の多くは、角質層に届くまでに蒸発してしまいます。
さらに、蒸発する際には角質層内の水分まで一緒に蒸発させるので、乾燥をより進行させる結果となってしまうのです。
洗顔後のお肌は、皮脂が取り除かれ、非常にデリケートな状態。素早く化粧水を補給し、化粧水が蒸発してしまわないうちに、美容液やクリームで皮脂膜に必要な脂分をプラスし、乾燥を防ぎましょう。
美容液やクリームにも保湿成分が含まれたものを選べば、保湿効果はより高まります。化粧水の説明でも述べましたが、細胞間脂質の主な成分であるセラミドは油溶性のため、化粧水でなく美容液やクリームに多く用いられます。
その他、スフィンゴ脂質もセラミドと同じ細胞間脂質を形成している油溶性の保湿成分です。購入する際は、こういった保湿成分が配合されているかをチェックしたうえで選んでください。
美容液やクリームをつける時は、頬からなじませます。額や鼻など皮脂分泌の多いTゾーンは、手の平に残っているものをつける程度で十分です。
なかなか乾燥が治まらない場合は、重ね付けしたり、より油分の多いクリームに変えるのもよいでしょう。
このように、油分を含んだ美容液・クリームこそが、肌の潤いを守るヴェール「皮脂膜」を作リ出す、保湿ケアの要です。
例えば、化粧崩れを防ぐのに便利なミスト化粧水は、スプレーするだけで済ませていませんか?冷房で乾燥した室内では、肌についた水分がみるみる蒸発します。ミスト化粧水を使ったあとも、必ず美容液などで脂分を補給することを忘れないでください。
話題のスキンケアランキングでは、しっかり保湿できるトライアルセット(化粧水・美容液・クリームなど複数のスキンケアアイテムがセットになっている)をまとめてみました。
肌のバリア機能が整えば、肌トラブルは解消します
肌のバリア機能が正常に働けば、肌の潤いは保たれます。潤いのある肌は、トラブルのない、健康な肌を育ててくれます。
正しい保湿ケアを取り入れて、1日でも早く肌のバリア機能を回復させましょう!