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アンチエイジングには成長ホルモンの分泌が不可欠!老化を防ぐ美肌効果とは
「夜更かしは美容の大敵」といいますが、なぜ睡眠が肌に大切なのかご存知でしょうか?その答えの鍵を「成長ホルモン」が握っています。
成長ホルモンには、若々しい美肌を保つ作用があります。しかし成長ホルモンは10代以降、年齢とともに分泌量が激減してしまうんです。
「ホルモンの分泌量が減るんだから肌の老化は仕方がない……」と諦めるのはもったいないですよ!生活習慣の見直しで成長ホルモンの分泌量を増やすことができます。
また、生活を変えるのが難しい方のために、成長ホルモンの代わりに肌をケアしてくれる美容成分も存在します。
20代と変わらない美肌を保つためにも、成長ホルモンの重要性を理解しましょう!
アンチエイジングに不可欠な成長ホルモンとは
成長ホルモンは正式名称を「ヒト成長ホルモン(hGH)」といい、主に骨や筋肉、組織の細胞増殖をうながす働きがあります。
成長ホルモンと聞くと、子どもの身長を伸ばすホルモンというイメージがありますが、成長期が終わった20歳以降も体に欠かせない重要なホルモンです。20歳以降の主な役割は、骨や筋肉量の保持、体内の糖質量・脂肪量のバランス調整などです。
このように体にとって重要な役割を持つ成長ホルモンですが、美肌にも大きく関係しています。成長ホルモンの美肌効果について、詳しくみてみましょう。
成長ホルモンの美肌効果
成長ホルモンが肌細胞の成長をうながすことで、潤いのある若々しい肌を手に入れることができます。成長ホルモンが肌へ与える代表的な作用は、ターンオーバーを促進することと、肌のハリや弾力を保つことです。
ターンオーバーの促進
ターンオーバーとは、表皮細胞が約28日かけて角質細胞になり、最後は垢として剥がれ落ちるサイクルのこと。加齢によりターンオーバーは低下していき、40代では、ターンオーバーに40日ほどかかるようになります。
成長ホルモンによって、肌にある細胞の成長がうながされると、正常な周期でターンオーバーがおこなわれます。ターンオーバーが正常だと、肌は一定の周期で新しく生まれ変わり、外部の刺激に強く、透明感のある肌を保つことができるのです。
肌のハリ・弾力を保つ
成長ホルモンは皮下組織の線維芽細胞を活性化させる役割があります。
線維芽細胞は、肌の真皮にあり、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸をつくり出す細胞です。成長ホルモンによって線維芽細胞が活性化されると、この3つの成分の生成がうながされます。
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が肌に充分に存在することで、肌はハリと弾力を保つことができるのです。
40代スキンケア ⇒ 40代女性におすすめのエイジングケア・美白ケア・保湿ケアを集めてみました。
成長ホルモンの減少が肌老化の原因
美しい肌を保つのに欠かせない成長ホルモンですが、思春期をピークに加齢とともに減少し、肌老化を引き起こす原因になります。成長ホルモンはどのくらいのペースで減少してしまうのでしょうか。
成長ホルモンは年齢と共に減少する
成長ホルモンは、20~30歳の間に激減します。この急激な減少が【25歳はお肌の曲がり角】といわれる原因の一つです。
10代の分泌量を100とすると、20代は約81%、30代は約51%、40代は約45%、50代は約38%と減少します。30代は、10代の頃の半分しか成長ホルモンは分泌されないのです。
そして、20代以降に成長ホルモン減少の影響が肌に出てきます。成長ホルモンが減少すると、具体的にどのような肌老化に繋がるのでしょうか。
成長ホルモンの減少が引き起こす肌の老化
成長ホルモンは、肌のターンオーバーを促進し、線維芽細胞を活性化させるという役割があります。しかし、成長ホルモンが減少すると、肌のターンオーバーは乱れ、線維芽細胞は働きを停滞させてしまいます。
ターンオーバーの乱れと線維芽細胞の停滞は、どのような肌老化を引き起こすのでしょうか。
ターンオーバーの乱れが【シミ】【くすみ】の原因に
ターンオーバーの乱れはさまざまな肌トラブルを引き起こしますが、中でも紫外線の影響をうまく修復できないことで、シミやくすみを引き起こします。
紫外線を浴びると、肌を守ろうとして、メラニンが発生します。ターンオーバーがうまくいっていれば、メラニンの色素は沈殿することなく古い皮膚として剥がれ落ちるので、シミやくすみにはなりません。
しかし、ターンオーバーがうまくいかないと、メラニンの色素がそのまま肌に沈殿してしまい、それがシミやくすみになってしまうのです。
肌のハリ・弾力が不足し【シワ】【たるみ】の原因に
成長ホルモンが不足すると、線維芽細胞が活性化せず、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を充分に作りだすことができなくなります。
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が肌に不足すると、肌を支えることができなくなり、シワや肌のたるみの原因になります。
成長ホルモンの減少は、ターンオーバーを乱れさせ、線維芽細胞を停滞させます。それが原因となり、シワ・シミ、肌のくすみ・たるみなどの肌老化が引き起こされるのです。
成長ホルモンと同様の働きが期待できる美容成分
成長ホルモンは年齢とともに減少し、シワやシミなどの肌老化を引き起こします。成長ホルモンを化粧品から補給できたら嬉しいのですが、現在、成長ホルモンそのものを補えるスキンケア用品は残念ながらありません。
しかし、成長ホルモンと同様の働きが期待できる美容成分は存在します!その美容成分が入ったケア用品を使うことにより、成長ホルモンと同様のアンチエイジング効果が期待できるのです。
減少してきた成長ホルモンを補うことができる美容成分をご紹介します。
EGF(上皮細胞成長因子)
人間の肌にもともと存在するたんぱく質の一種です。肌の表皮にある表皮幹細胞に指示を出し、表皮細胞を増殖させる働きがあります。
EGFは増殖した新しい表皮細胞が古い表皮細胞を押し上げることにより、ターンオーバーを活性化させる作用があるのです。ターンオーバーを正常にすることで、シミやくすみを薄くすることに効果が期待できます。
アンチエイジングスキンケア では、EGFやフラーレン、ヒト型セラミド、酵母エキス、アスタキサンチンなどエイジングに特化した成分が配合されたスキンケアを紹介してま~す。
FGF(線維芽細胞増殖因子)
EGFと同じくたんぱく質の一種で、もともと人間の体内にあるものです。表皮より奥にある真皮幹細胞に指示を出し、線維芽細胞を増殖させます。
線維芽細胞が増殖すると、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が生産されるため、肌にハリ・弾力が生まれ、シワやたるみの改善が期待できます。
プロテオグリカン
プロテオグリカンはサケなどの動物の軟骨から抽出される成分です。人間の脳や骨、筋肉などさまざまな組織に存在していて、特に皮膚や軟骨には多くのプロテオグリカンが含まれています。
プロテオグリカンは、肌にある細胞の成長や増殖をうながし、ターンオーバーを活性化させるというEGFに似た作用があるため、シミやくすみを薄くすることに効果が期待できます。
それに加え、プロテオグリカンには、コラーゲンとヒアルロン酸の生成を促進する作用があるのです。なおかつ、プロテオグリカン自体にヒアルロン酸の1.3倍の保湿力があるため、高い保湿効果が期待できます。
コラーゲンとヒアルロン酸の生産をうながす作用があるため、シワ・肌のたるみの解消に効果的です。
多くの美容成分を同時に摂取できる美容成分
上記で紹介したEGF・FGFは成長因子と呼ばれるもので、細胞の増殖をうながす作用があります。
成長因子はケア用品から単品で摂取することもできますが、いくつかの成長因子をまとめて摂取できるケア用品も存在します。
代表的なものに「プラセンタエキス」と「ヒト由来幹細胞コスメ」があり、EGF、FGFといった成長因子はもちろん、ビタミンや酵素類など美肌に必要な成分を同時に摂取することができるのです。
美肌に重要な成分が複数含まれているため、シワやシミ、くすみ、肌のたるみだけではなく、肌荒れや乾燥などの肌の悩みに幅広く対応することができます。
それでは「プラセンタエキス」と「ヒト由来幹細胞コスメ」について詳しくご紹介していきます。
プラセンタエキス
プラセンタは英語で胎盤のことを指し、プラセンタエキスは動物の胎盤から作られた美容成分のこと。日本では主に豚と馬の胎盤から作られたプラセンタエキスが広く使われています。
胎盤は非常に栄養が豊富で、人間を除くほとんどの哺乳類が、出産後に体力を回復するために自分の胎盤を食べるほど。
栄養豊富なプラセンタエキスには、EGF、FGF以外にも、細胞の再生や器官の修復をうながすIGF(インスリン様成長因子)や自律神経・ホルモンバランスを整えるNGF(経細胞増殖因子)など多くの成長因子が含まれています。これらの成長因子が相乗的に働き、肌に効果を与えるのです。
ヒト由来幹細胞コスメ
ヒト由来幹細胞コスメとは、人間の幹細胞を培養したときに出る分泌液を配合した化粧品のこと。現在は皮下脂肪から採取した幹細胞を培養した「ヒト脂肪由来幹細胞」がコスメにもっとも使われています。
他人の細胞が元になったコスメを使って大丈夫なの?と思うかもしれませんが、コスメの使用がガンなどの細胞の病気に繋がるといった心配はありません。
幹細胞コスメは、細胞の培養液を使用しており、細胞そのものはコスメから取り除かれています。そのため、安心して使用することができるのです。
そして、ヒト由来幹細胞コスメは、プラセンタエキスと同様に成長因子やビタミン、ミネラル、酵素類など美肌に必要な成分を多く含んでいます。そのうえ、プラセンタエキスより多くの美容成分を肌に届けることが可能です。
プラセンタエキスは、動物のウイルスや細菌が混入しないよう、高温で滅菌・殺菌処理が施されています。
しかし、高温で処理される過程で、肌に有効な成分も一緒に失われてしまいます。その点、人間の細胞を元にするヒト由来幹細胞コスメは加熱処理をする必要がないため、有効成分を失わずに肌に届けることができるのです。
また、人間の細胞を元にしているため、動物の胎盤を元にするプラセンタエキスよりも体に拒絶反応が起こりにくいと言われています。
ヒト由来幹細胞コスメはプラセンタの150倍以上の効果があると言われていますが、その分値段も高く、購入しづらいのが難点です。
美容液ランキング では、幹細胞エキスを含めたセラミド、プラセンタ、酵母エキス、ビタミンC誘導体など美容液が試せるお試しセットを集めてみました~
成長ホルモンの分泌は生活習慣の改善で増やせる
上記で成長ホルモンの同様の働きが期待できるケア用品を紹介しましたが、スキンケアと同時に、体内の成長ホルモンの分泌をうながし、体の中からアンチエイジングをおこなうことも大切。
年齢を重ねるごとに成長ホルモンの分泌量は減っていきますが、生活習慣を改善することで分泌量を増やすことができます。
具体的には、「睡眠」「食事」「運動」の改善が効果的です。それぞれのポイントを確認しましょう。
質の高い睡眠をとる
人間は睡眠中に、日中傷ついた脳の機能、身体の機能を回復しようとし、ホルモンを生産します。成長ホルモンは、眠ってから最初の3時間に多く分泌されるのです。
よく「お肌のゴールデンタイムは夜の10時~2時」と言いますが、これは間違い。ゴールデンタイムに寝たからといって、成長ホルモンの分泌量が増えるわけではありません。
睡眠に良い静かな環境が整うのが、夜の10時~朝6時のため、そのように言われていました。しかし現在では、寝る時間帯よりも睡眠の質が重視されています。
成長ホルモンは眠ってから最初の3時間内に多く分泌されるため、この3時間の睡眠の質をいかに上げるかが重要なのです。
質の良い睡眠をとるための注意点をご紹介します。
寝る直前までテレビやスマートフォンを見続けない
寝る前にベッドの中でもスマートフォンを触ってしまう人もいると思いますが、画面から発生しているブルーライトには、脳を覚醒させる作用があります。また、興味のある情報が脳を刺激し、眼がさえてしまうことも。
そのため、寝る2時間前からはできるだけテレビやスマートフォンを見ないようにしてみてください。それが難しい場合は、ブルーライトをカットする眼鏡をかけて画面を見たり、ブルーライトをカットする効果がある液晶フィルムを画面に貼るのがおすすめです。
入浴の1時間半後にベッドに入る
人は、体温が下がるときに深い睡眠に入りやすいです。体温が下がる頃に合わせてベッドに入ることで、寝つきをよくし、睡眠の質をあげる効果が期待できます。
入浴後、体温が下がるのが約1時間半後なので、寝る時間から逆算して入浴する時間を決めてみてください。
成長ホルモンの分泌を促進する食事
毎日の食事を少し意識するだけで、成長ホルモンの分泌量を増やすことができます。下記のポイントを意識し、食事をしてみてください。
アミノ酸を摂取する
アミノ酸の中には、アルギニンやオルニチンなど成長ホルモンの分泌を促進させるものがあります。
体内でもアミノ酸は生産されますが、それだけでは美肌を作るのに必要な量の成長ホルモンを分泌させることができません。そのため、アミノ酸を食事で補う必要があるのです。
アミノ酸を摂取するのにおすすめの食材は、牛肉や鶏肉、きのこ、シジミなどです。
お腹を空かせてから食事をする
空腹を感じてから食事をすると、成長ホルモンの分泌がうながされます。人間の体は空腹になると胃からグレリンというホルモンが分泌されます。このグレリンに成長ホルモンの分泌を促進させる効果があるのです。
食事前に空腹を感じられるように毎回の量を調節し、間食は控えるようにしましょう。
適度な運動をする
運動により筋肉や組織が疲弊すると、傷ついた細胞を再生しようとして成長ホルモンの分泌が促進されます。
ジョギングなどの有酸素運動でも成長ホルモンの分泌は促進されますが、より効果的なのは筋肉に強い負荷がかかりやすい筋力トレーニングです。
ダンベルを使ったウエイトトレーニングや腕立て伏せなど、瞬発的に負荷がかかる運動がおすすめです。
成長ホルモンは日々の意識で増やせる
成長ホルモンは肌にハリと弾力を与え、新しい肌に生まれ変わるために必要不可欠な存在ですが、20~30歳にかけて急激に減少し、肌にシミ・シワなどの肌老化を引き起こします。
しかし、生活習慣を改善することで成長ホルモンの分泌量は増やすことが可能です。また、それでも足りない分はケア用品をかしこく使うことで、いつまでも若々しい肌を保つことができます。
まずはケア用品と睡眠の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。