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老化の原因とアンチエイジングに有効な美容成分を徹底解説!
10代の頃は透明感やハリがあって、肌トラブルとは無縁だった人でも、加齢とともに肌は衰え、老化現象が現れてきます。30代を過ぎると今まで使っていた化粧品では物足りなくなり、アンチエイジング化粧品に切り替える人も多いのではないでしょうか?
年齢を重ねるにつれシミやシワ、くすみなど様々な問題が出てきます。しかし老化の原因がわからなければ、どんな化粧品を選べばよいのか分かりませんよね。そこで今回は老化の原因と、原因別の有効成分をご紹介します。
肌の老化の原因を知って自分の肌の状態を理解しよう
肌の老化の原因は大きく、ホルモン分泌量の低下、紫外線による光老化、活性酸素が原因の酸化、乾燥による菲薄化(ひはくか)、そして糖化によるくすみなどがあります。それぞれの仕組みをご紹介します。
肌のターンオーバーを促す成長ホルモン
成長ホルモンは、肌のターンオーバーに深く関係しているホルモンです。成長ホルモンは睡眠している時に大量に分泌され、肌のターンオーバーを促します。
若い頃は成長ホルモンが活発に働き、常に新しい細胞が生まれ角質細胞の間も、セラミドなどの天然の保湿成分で満たされています。しかし20歳をピークに衰えていき、40代では20歳の頃の40%にまで低下します。
そのため若い頃と同じスキンケアでは、もの足りなくなってしまうのです。年齢とともに必要になってくる成分も変化します。それぞれの肌に必要な成分をプラスしましょう。
日々の紫外線による光老化
私達の肌は日々紫外線を浴びてダメージを受けています。この紫外線ダメージによって肌が衰えることを光老化と言います。紫外線にはUVBとUVAの2つの種類があります。
UVBは紫外線全体の5%しかありませんが、UVAよりもエネルギーが強く、肌の表面に影響を与えます。肌はUVBを浴びるとメラニン色素を作り出し、肌を黒くします。
UVAは地上に届く紫外線の内の95%を占めると言われています。UVBは肌の表皮にしか届きませんが、UVAは肌への浸透力が高く、表皮層を通過して真皮層にまで到達してしまうこともあります。 また、曇りの日でも雲を透過しますし、カーテン越しでも半分は通過してしまうそうです。
夏の強烈な日差しはもちろんですが、それ以外の季節でも意識して紫外線対策をしましょう。紫外線はシミシワなどの肌トラブルを招く原因となるばかりでなく、老化を早める活性酸素も生み出してしまうのです。
肌を酸化させる活性酸素とは
紫外線を浴びるとダメージを受け、その害から細胞を守るために活性酸素が生み出されます。そしてこの活性酸素の量が増え過ぎると、肌の酸化が起きてしまうのです。
増え過ぎた活性酸素は脂質と結合して、過酸化脂質になります。過酸化脂質はメラニン色素を変質させシミやそばかすを悪化させたり、コラーゲンを破壊してたるみやシワを生じさせたりします。
過酸化脂質を作らないためには、活性酸素を必要以上に増やさないようにする事が大切です。
年齢とともに乾燥する肌
乾燥も肌の老化に大きく影響しています。肌が元々持っているセラミドなどの保湿成分の分泌量は20歳をピークに減少していきます。この保湿成分は通常、角質細胞の間を埋め尽くして紫外線や菌が侵入するのを防いでくれています。
加齢により分泌量が少なくなると角質細胞間脂質はすかすかになり、肌のバリア機能も低下します。すると紫外線が肌の奥まで浸透しやすくなり、日焼けによる肌ダメージも増します。
最近では、セラミド成分が入った化粧品や日焼け止めも販売されていますので、乾燥が気になる人は使ってみるといいかもしれません。
加齢とともに菲薄化する肌
ハリが失われて肌が薄くなっていくことを菲薄化と言います。肌が薄くなるとちょっとの刺激でも顔が赤くなったり、炎症を起こしやすくなります。この菲薄化は女性ホルモンの変化によるものなんです。
女性ホルモンは真皮層にあるコラーゲンの生成を促して肌に弾力を与えています。しかし加齢とともに女性ホルモンの分泌量が低下するとコラーゲンの量は減り、肌が薄くなるのです。菲薄化は敏感肌を引き起こすだけでなく、肌のたるみやシワの原因となります。
肌の菲薄化を防ぐ為にはコラーゲンの生成を促す成分や、セラミドなどの保湿成分入りの化粧品が効果的です。また菲薄化は加齢だけでなく、ピーリングのしすぎや、ごしごしと強く洗顔して肌を傷つけたり、乾燥でも起こります。
保湿を徹底して正しい洗顔方法を身につけよう。
たるみ、くすみのもとは糖分から?
糖化とは、食事で取りすぎてしまった糖分と、体内のタンパク質が結びついて変性し、AGEs(最終糖化産物)という老化促進物質が蓄積してしまう事を言います。
例えばご飯も炊きたては白く、艶がありますが、炊飯器にずっと入れたままにしておくと固く、黄色く変色してしまいますね。これはお米の中にはタンパク質と糖分が含まれていて、ここに熱が加わることで糖化が加速し、AGEsという老化を引き起こす物質が出来るのです。
タンパク質の一種であるコラーゲンが、食事で取りすぎてしまった糖と結びつき糖化すると弾力を失い、肌のハリがなくなります。更に進行すると肌はたるみ、シワの原因になります。
コラーゲンやケラチンは元々は透明ですが、糖化すると茶褐色に変化します。これが肌の黄ぐすみとなって現れるのです。コラーゲンは代謝のサイクルが悪く蓄積しやすいので、AGFsが出来ないようにすることが大切です。
老化を防ぐには?有効成分を原因別に紹介
様々な原因によりシミやくすみ、しわができることがわかりましたね。ではそれを防ぐには、どうしたらよいのでしょうか?ここでは原因別に有効成分をご紹介します。
ターンオーバーを促進する成分
ビタミンAやビタミンB2とB6は古くなった角質が剥がれ落ちるのを促進して皮膚を正常な状態に保ってくれます。さらにビタミンAは肌の天然保湿成分であるNMFの生成を促す効果もあるので乾燥予防にも効果的。
またビタミンEは抗酸化作用の他に血行促進作用があります。血行が促進されると新陳代謝も活発になり、遅くなっていたターンオーバーも活性化されます。
このようにビタミン類は代謝促進機能があるので、化粧品だけではなく食べ物からも積極的に摂取するとより効果的です。
光老化に効果的な成分
紫外線対策のために日焼け止めをつけるのは当然ですが、紫外線によって肌に炎症が起きるのを防ぐ、抗炎症作用がある成分を取り入れるものいいですね。
炎症を抑える働きがある、オウゴンエキスやコウジ酸入りの化粧品がお勧めです。さらにコウジ酸には肌の糖化を抑える働きもあるので、黄ぐすみにも効果を発揮します。
またコウキエキスには炎症を鎮静する作用の他にメラニンの生成を抑制する効果もありますので、光老化対策と一緒に美白効果も得られます。
活性酸素を作らせないためには
シミそばかすの原因となる過酸化脂質を作らせないために、活性酸素を抑制する働きのある化粧品を選びましょう。
ビタミンEやコエンザイムQ10は過酸化脂質の発生を防ぐ作用があります。またビタミンC誘導体は紫外線を浴びても酸化せず、活性酸素から肌を守ってくれますので、朝のスキンケアに取り入れると効果的です。
乾燥による肌の菲薄化を防ぐには
角質層の水分保持の役割を果たしているセラミドですが化粧品には天然セラミド、ヒト型セラミド、植物性セラミドと合成セラミドがあります。保湿力で選ぶなら動物から抽出した天然セラミドや、酵母を利用して作ったヒト型セラミドがお勧めです。
また、コラーゲンにもいくつか種類がありますが、水溶性コラーゲンがお勧めです。 豚などの動物の真皮から抽出した水溶性コラーゲンは不純物が少なく、浸透性も高いのが特徴です。
ただ、エラスチンもコラーゲンも粘性が高く、化粧品に入れるとべたべたとしてしまいます。ベタベタ感が好きでない方はビタミンC誘導体やヒアルロン酸入りの化粧品が良いでしょう。
肌が菲薄化している人は摩擦による負担も少ない方がいいです。そのため、オールインワン化粧品を使うのも一つの方法です。少しでも乾燥が気になったらローションパックなどで水分補給をしましょう。
糖化による黄くすみを抑えるには
抗糖化作用のある化粧品を選んで黄ぐすみを防ぎましょう。お勧めの成分は、よもぎ、コウジ酸です。
特によもぎは、抗糖化作用の他に抗酸化作用があります。よもぎに含まれているフラボノイドとクロロフィルには活性酸素を取り除いてくれますので肌老化全般に有効です。
さらに高い効果を得たい方には黄くすみ専用の化粧品が良いでしょう。味の素ジーノやプティレアージュ、POLAなどは独自に開発された成分が配合されています。
元々糖化の研究は食品科学の分野で進められていましたので、食品会社の味の素から化粧品が出るのは自然なことかもしれません。
しかし、糖化の進行速度を決める1番の要因は毎日の食べ物です。糖質はお菓子以外にも、ご飯やパン、麺類などの主食になる物にも含まれています。糖質の取りすぎには注意してなるべく糖化させないようにしましょう。
柑橘類やりんごなどの果物や、納豆、ヨーグルトなどの発酵食は糖化を防ぐ作用があります。積極的に摂取して、糖化の進行を抑えましょう。
肌の老化は防げないが遅らせることは可能
加齢による肌トラブルは防ぎようのない事ですが、日ごろのスキンケアでその速度を遅くする事も可能です。自分の肌の老化の原因を知れば、今自分の肌にどんな化粧品が必要なのかわかってきます。
自分の肌をよく観察して、たくさんあるアンチエイジング化粧品の中から自分に合ったものを探し出してください。