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保湿クリームが年齢肌の乾燥を防ぐ!乾燥の原因と保湿ケアのポイントとは?
保湿はどの年代の女性にとっても悩みのタネですが、年齢を重ねた肌は特に乾燥しやすくなります。
これは加齢に伴って、お肌の水分や油分が少なくなってしまうのが原因。ですから、肌に水分と油分を与えてあげることが何よりのケアになります。
そのために必要なのが保湿クリーム。水分と油分を同時に補給することで、お肌に潤いを与え、乾燥しないように守ってくれるのです。
保湿クリームが乾燥をどのように防いでくれるのか、その優れた働きを、お肌のしくみとともにご紹介していきます!
肌の乾燥とバリア機能の関係
肌の保湿を考えるには、乾燥する原因を知ることが必要です。まずは肌が乾燥する原因を、肌の仕組みを交えて説明したいと思います。
3大保湿因子が肌の水分を保持
肌は表面から「表皮」、「真皮」、「皮下組織」という3つの層からできていて、表皮もまた4つの層から成り立っています。
肌の水分を保っているのは、表皮の一番外側の層にある「角質層」という部分。ここに肌の水分を保持するために重要な3つの保湿因子が存在します。
「3大保湿因子」とは「皮脂膜」、「天然保湿因子(NMF)」、「細胞間脂質」の3つの要素で、それぞれが次のような働きを担っています。
皮脂膜の働き
汗と皮脂腺から分泌される皮脂が混ざってできる膜。この油分でできた膜が肌の表面を覆うことで、肌から水分が蒸発するのが防げます。
天然保湿因子(NMF)の働き
角質細胞の中に存在して、水分を吸収する成分。水分をキャッチし抱え込むことで、角質層の保湿を保ちます。
細胞間脂質の働き
角質層に並ぶ角質細胞の間を埋めている脂質。細胞間脂質によって細胞同士の隙間をなくすことにより、水分が蒸発するのを防いでいます。
3大保湿因子が整うとバリア機能が働く
3大保湿因子が整った肌は、バリア機能が働きます。肌のバリア機能とは、“肌の水分の蒸発を防ぐこと”と、“紫外線やホコリなどの外部からの刺激が肌内部に侵入しないように防ぐこと”という2つの大きな働きのことです。
引用元:RERUJU
バリア機能において一次バリアの役割をしているのが、3大保湿因子の「皮脂膜」。肌の表面で油膜のバリアを張り、角質層の水分が蒸発するのを防ぐとともに、外部からの刺激物質が肌内部に入り込まないように肌を守っています。
そして二次バリアが、セラミドなどの脂質で構成される「細胞間脂質」。
3大保湿因子が整った角質層内は、角質細胞がブロックのようにキレイに重なり合い、その隙間を「細胞間脂質」が埋め尽くしています。
細胞間脂質の主成分であるセラミドは、水分の層と脂分の層が交互に並ぶラメラ構造という造りになっていて、水分を挟み込んでガッチリとキープする特性があります。セラミドが水分を保持することで肌は水分を保っているのです。
またセラミドが角質細胞の隙間を埋め尽くすことによって、皮脂膜だけでは防御しきれなかった外部刺激の侵入を防ぐこともできます。
このように3大保湿因子のバランスが保たれバリア機能が働くことで、角質層の潤いは守られているのです。しかし3大保湿因子が不足してしまうと、バリア機能にほころびが生まれます。
セラミドが不足すると角質細胞の並びが乱れて隙間ができ、そこから水分が蒸発。また皮脂膜が不足した場合も同様、皮脂膜のほころび部分から水分が逃げていってしまいます。
水分の蒸発を防ぐには、3大保湿因子を不足させないことが重要。そのためには、何を行えば良いのでしょう?
肌の乾燥を防ぐ方法
肌の水分蒸発を防ぎ、バリアの役割をする皮脂膜と細胞間脂質(セラミド)ですが、さまざまな要因で減少してしまいます。とくに大きな原因となるのが次の2つです。1:加齢による皮脂とセラミドの減少
皮脂膜は皮脂と汗(水分)が、肌の表面で混ざり合ってできるもの。ですから肌にはいつも適量の皮脂と水分が保たれていることが重要です。
しかし皮脂の分泌は、20歳をピークに加齢に伴い減っていきます。そのため皮脂膜を作り出すための皮脂が不足し、丈夫な皮脂膜ができにくい状態になってしまうのです。
またセラミドの量も年齢とともに減少。40歳を過ぎると、20歳の時の約半分の量にまで減ってしまいます。
2:クレンジングによる皮脂膜・セラミドの消失
メイクを落とすためのクレンジングには、油分と界面活性剤が配合されているのが一般的です。
メイクは油性の汚れであり、これを落とすには、油を使って汚れを浮き上がらせる方法が用いられます。そしてこの油を洗い流すには、水と油が反発せず混ざりあうための界面活性剤が必要となります。
つまり、油汚れであるメイクを落とすためには、界面活性剤入のクレンジングが必須なのです。
しかし困ったことに、クレンジングはメイク汚れだけでなく、油分でできた皮脂膜やセラミドまで一緒に洗い流してしまいます。毎日のクレンジングの度に、バリア機能が破壊されてしまうのです。
このように、加齢とクレンジングで皮脂膜、セラミドは簡単に失われてしまいます。すぐにでも不足分を補いバリア機能を回復させなければ、水分の蒸発は進む一方です。
ただここで気をつけなければならないのが、肌の水分が蒸発するからと言って、水分を補給するだけでは意味がないということ。水分だけを補給しても、バリア機能が回復しない限り水分は蒸発を繰り返します。
水分を保持してくれるセラミド、そして皮脂膜を作るための油分を補給し、バリア機能を正常に戻すことが最も重要なのです。
そのために活用したいのが保湿クリーム。保湿クリームには皮脂膜を作るための油分と、水分を保持するセラミドを配合したものがたくさんあります。
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保湿クリームに含まれる2つの保湿効果
保湿クリームには、“水分の蒸発を防ぐ”という皮脂膜の役割、“水分保持”という細胞間脂質の役割に必要な成分が配合されています。
水分の蒸発を防ぐための代表的な成分は、シアバター(シア脂)、スクワラン、ワセリンなど。水分を保持するのはセラミドやライスパワーNo.11、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの成分です。
水分の蒸発を防ぐのは、すべて油溶性の成分なので、化粧品に配合するには水性の化粧水よりも油性であるクリームが適しているのです。
そして“水分保持”のためのセラミドも油溶性であるため、油性のクリームには高濃度で配合が可能。ただしセラミドは非常に種類が多く、本当に効果のあるものをきちんと選ぶことが大切です。
保湿効果の高いセラミドとは
セラミドには次の4種類あります。
・ヒト型セラミド・・・酵母を利用してつくられたセラミド
・天然セラミド・・・動物(ほとんどが馬)由来のセラミド
・植物性セラミド・・・米・大豆・トウモロコシ・こんにゃくなどの植物由来
・合成セラミド・・・石油原料を合成した、セラミドと似た構造をもつ保湿成分
この中で最も保湿効果が高いのがヒト型セラミド。人の肌にあるセラミドと非常に似た構造になっているため、人の肌に馴染みやすく浸透力にも優れています。
化粧品に含まれる代表的なヒト型セラミドが次のものです。
・セラミド1・・・水分保持、外部の刺激に対するバリア機能をもつ
・セラミド2・・・細胞間脂質の水分を保持する
・セラミド3・・・細胞間脂質の水分を保持する
・セラミド4・・・角質層を脂質のバリアで保護する
・セラミド5・・・角質層を脂質のバリアで保護する
・セラミド6・・・水分保持、ターンオーバーの促進
バリア機能を維持するうえで必要不可欠なのがセラミド1。そして特に水分保持力が高いのがセラミド2と3です。
これらのヒト型セラミドは、セラミド+数字でラベル表記されます。保湿クリームを選ぶ際は、セラミドの数字までしっかりと確認して、より効果的なものを選びましょう
保湿クリームは以上のような、「水分の蒸発を防ぐ役割」と「水分を保持する役割」を兼ね備えたものがベストです。成分名と役割を知ることは、保湿クリームを選ぶ際の手助けになります。ぜひ覚えておきましょう!
続いては、保湿クリームを選ぶ際のポイントを紹介します!
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保湿クリームを選ぶ際の3つのポイント
保湿クリームに最も必要なのは、「皮脂膜を形成のするための油分」と、セラミドなど「保水力に優れた成分」が配合されていることです。
このことを基本にしたうえで、次の3つのポイントも加えてチェックしてください。
1:保湿成分の配合量
保湿成分がきちんと配合されているかを表記ラベルで確認。ラベルには配合量の多い成分から順に記載されています。
シアバターやスクワランなどの皮脂膜の役割をする成分、セラミドなどの保水成分が前の方に表示されているほど、保湿効果が期待できます。
2:日中用・夜用に分かれている
朝の洗顔後でも皮脂膜、セラミドは減少します。バリア機能が低下した肌で外出すると、紫外線など外部の刺激をダイレクトに肌内部に通してしまうので、朝にもきちんと保湿してください。
保湿クリームには日中用のものがあり、UV対策や化粧下地としての効果を兼ねています。 また夜用にはUV成分などを加えなくて良い分、保湿に有効な成分が多く配合されているので、使い分けることをおすすめします。
3:敏感肌には界面活性剤不使用のものがおすすめ
クリームや乳液には、界面活性剤が配合されているのが一般的。これは、本来なら混ざりあうことのない水分と油分を混ぜ合わすために、乳化剤の役割をする界面活性剤が不可欠だからです。
乳化剤としてよく使われているのがポリソルベートなどの合成界面活性剤です。これはクレンジングなどに使われる洗浄を目的とした界面活性剤とは異なり、皮脂膜やセラミドなど油分でできた成分を一緒に溶かしてしまうほどの強い分解力はありません。
しかし敏感肌の人や乾燥のひどい時には、乳化剤として使われる界面活性剤でさえ刺激になることも。
肌への優しさを第一に考える場合には、合成界面活性剤ではなく天然の界面活性剤「レシチン」を使ったクリームが安心です。
では実際におすすめの保湿クリームを紹介したいと思います!
乾燥ケアにおすすめの保湿クリーム
エトヴォス「モイスチャライジングクリーム」
5種類のヒト型セラミドやシアバターなど、肌に潤いを与え、バリア機能を高めるための成分がたっぷりと配合されたクリーム。石油系合成界面活性剤やシリコンを使用していない敏感肌にも優しい無添加スキンケアです。 トライアルセット価格:1,900円(税別)
アルケミー「ハイドロ リフレックス シルキー ヴェール」
アルケミーが独自開発した、植物由来の酵母発酵エキス「ベガルR」の高い保湿力と浸透力が実感できるみずみずしいテクスチャーです。SPF43のUVカット効果と、乾燥による皮脂分泌を抑える効果があり、化粧下地にも最適。 トライアルセット価格:1,000円(税別)
アテニア「ドレスリフト ナイトクリーム」
アテニアのエイジングラインから発売のナイトクリーム。ヒアルロン酸やコラーゲン、プラセンタ、など、肌を保護し、潤いを保つ成分がふんだんに配合。レッドシダーのアロマがリラックス効果をもたらし快眠に導いてくれます。 トライアルセット価格:1,500円(税込)
今回はトライアルセットのある保湿クリームをご紹介しています。まずはトライアルセットで使い心地を試してください!
では最後は、より保湿クリームの効果が実感できる上手な使い方をご紹介します!
使い方の注意点・ポイント
スパチュラを使って雑菌の繁殖を予防
指には目に見えない汚れや雑菌が付着しています。ジャー容器に入ったクリームは毎日指を入れるため、雑菌が繁殖してしまいがち。
ジャー容器のクリームを使用するなら「スパチュラ」と呼ばれるヘラを使ってください。そして使用後のスパチュラは、毎回きちんとティッシュでふき取り清潔に保管しましょう。
クリームは乾いた肌に湿布を
化粧水や美容液をつけた後の肌は水分が肌表面に残った状態。そこにクリームを塗ってしまうと、クリームが水気を含み薄まってしまうため、効果を感じにくくなります。
お風呂上がりも汗がきちんと引いた後、なるべく毛穴が引き締まったのを確認してから湿布しましょう。
クリームの適量は、朝の肌で判断
クリームを塗る量は、商品に記載されている適量を使うのがベストです。しかし肌のタイプや乾燥具合によっては、記載されている量を塗るとベタつきを感じる場合も。
そんな時は、クリーム湿布後の時間の経った肌で判断します。朝起きた時に、夜に湿布したクリームのベタつきが残っているようなら少し量を減らす、逆に乾燥しているならもう少し多めに塗るなど、自分の肌に合わせた調整をしましょう。
このようなちょっとした事に気をつけるだけで、保湿クリームの効果がより実感できます。
肌の乾燥具合や年齢を考慮しながら自分に合う保湿クリームを選び、乾燥知らずの潤い肌を目指してください!まとめ
肌の乾燥に気づいた時は、とにかく早めに保湿することが大切です。バリア機能が低下したままでは、肌の水分はどんどんと逃げ出し、乾燥が進んでしまいます。
特に目元・口元の乾燥しやすい部分はクリームを重ね付けするなど、しっかりと保湿しておくことで、シワの防止にもなります。
保湿は美肌の基本。季節を問わずしっかりとケアしていきましょう!
通信販売で購入できるトライアルセットを化粧品ランキングにまとめてみました。