-
肌質で選ぶ
-
運営者情報
ベタつくのに乾く・・・やっかいな混合肌を上手にケアしたい!
「つっぱっているのに表面はテカる」「乾くのにベタついてメイクが崩れる」・・・こんな症状に心当たりがある人、いますよね。まさにこれらは混合肌の症状です。
混合肌のスキンケアは本当に面倒。保湿に気をつけているとベタベタするし、かといってさっぱりさせすぎると、今度は乾いてしまいます。どうすればいいのかわからない!というあなたのために、今回は混合肌のスキンケアについてお話ししましょう。
まずおさらい! 混合肌って具体的にどんな症状?
混合肌とは、簡単にいうと「皮脂は多いけれど、肌に必要なうるおい・水分が不足している状態」。
肌の表面は「角質層」という組織で覆われていますが、角質層の水分とうるおいが少ないと、肌は乾燥して乾いてしまいます。
そうするとつっぱり感やカサつきを感じるようになるのですが、混合肌の人は分泌される皮脂の量が多いので、同時にベタつきも自覚するようになるのです。症状の感じ方はいろいろですが、大きく分けるとふたつに分かれます。
・全体型:全体的に肌が乾いている実感はあるけれど、表面はオイリー
・混在型:頬や目元は粉が吹いたようになるのに、Tゾーンや鼻周りだけオイリー
「全体型の混合肌」は、皮脂と水分・うるおいのアンバランスが顔全体に広がっているというパターン。いっぽうで「混在型の混合肌」は、乾燥肌とオイリー肌が部分的に混在しているパターンです。
どちらのパターンも、気をつけてほしいのは、「オイリーな部分に気を取られすぎないこと」。ベタついているとそのことばかりに注意が向きがちですが、肌の乾きをそのままにしていると、皮脂だけが多くなっていっそうベタつきやすい肌になります。
そのために特に心がけてほしいのが以下のポイントです。混合肌の人は過剰なしっとり感を嫌う人も少なくないので、絶妙なバランスでケアするのはなかなか難しいのですが・・・でも以下の3つを心がければ、簡単に、しかも気持ちよくお手入れできます。
(1)洗顔料はつっぱりすぎないものを選ぶ
(2)「化粧水は重め、保湿は軽め」がベター
(3)目元と口元は「重ねて部分保湿」する
それでは順番に詳しく見ていきましょう。
洗顔料はつっぱりすぎないものを選ぶ
ベタつくところの汚れを落としたい・・・という気持ちがあるせいか、混合肌の人は洗浄力が強く、さっぱりしすぎる洗顔料を選ぶ傾向があります。でも、あまりに洗浄力が高い洗顔料は、肌に必要な水分やうるおいまでも奪ってしまいます。ですからさっぱりしすぎるものはNGです。
ポイントは「もうちょっとさっぱりした洗い上がりでもいいのになあ」と思うくらいのものを選ぶこと。また、「ややさっぱり洗い上がる洗顔料」と「しっとり洗い上がる洗顔料」の2種類をそろえておくのもおすすめです。
肌の調子はいつも同じではありません。特に混合肌は季節や生理周期によってひどく乾くときもありますし、ベタつきがひどくなる場合もあります。ですから自分の肌をよく見て上手に使い分けましょう。朝と夜、季節ごとなどで使い分けるのもいいでしょう。
「化粧水は重め、保湿は軽め」がおすすめ
混合肌の人は、「さっぱりした化粧水が大好きで重たすぎるものは苦手」という人が多いですよね。でも混合肌にこそ、「しっとりタイプ」の化粧水がおすすめです。もしくは「トロミのついたタイプ」も向いています。
混合肌の人はベタつきを嫌う傾向が強いので、乳液やクリームなどの保湿アイテムにもさっぱりしたものを選びがち。でも、「さっぱりタイプの保湿アイテム」と「さっぱりタイプの化粧水」の組み合わせは、水分やうるおいが足りなくなる可能性が大きいのです。
そこで活用したいのが「しっとりタイプ」もしくは「トロミがついたタイプ」の化粧水。もちろん、さっぱりタイプの化粧水が肌に悪いというわけではありません。
ただ、しっとりタイプもしくはトロミタイプの化粧水を使っておくと、化粧水の段階でかなり肌がうるおうので、次に使う乳液やクリームがごく軽くてすみます。
「しっとりタイプの化粧水はどうしても苦手」という人は、同じラインの「しっとりタイプ」「さっぱりタイプ」をふたつそろえて、肌の調子によって使い分けるといいでしょう。
乳液&クリーム抜きのケアは絶対にダメ
ちなみに、「化粧水と美容液はつけるけど乳液やクリームは使わない」なんていうのは絶対にダメ。与えた水分やうるおいは、保湿アイテムでしっかり防御しないとどんどん肌から逃げてしまいます。
水分とうるおいが逃げるとよぶんな皮脂だけが肌に残りますから、混合肌の症状がよけいひどくなるだけです。
ですから夜だけでなく朝も、乳液かクリームを必ず使いましょう。しっとりした化粧水に組み合わせるので、ジェルタイプやさっぱりタイプの保湿アイテムで大丈夫です。
夏の朝も乳液&クリームは必ず使おう
「でも、秋冬はともかく夏はメイク前にクリームをつけたくないんだけど・・・」という人もいますよね。夏は日中の皮脂の分泌量が増えますから、どうしてもベタつきがひどくなります。そういうときは額と鼻先以外の範囲に保湿アイテムをつけるようにします。
乳液もしくはクリームを指先にとって、両頬と口元にチョンチョンと乗せ、そこから指の腹を使って、頬と目周り、口周り全体になじませるとうまく行きます。使う量は少なめでかまいませんが、とにかく頬と目周り、口元は夏でも確実に保湿しましょう。
シワになりやすい目元と口元は完璧な保湿を
軽い感触の保湿アイテムは混合肌にとってありがたいアイテムですが、実は目元と口元はそれだけでは足りません。なぜなら、どんなにベタつく人でも、皮脂の分泌が少ない目元と口元は絶対に乾燥するからです。
おまけに目元と口元はよく動かすところでもあるので、シワができやすいハンデもあります。ですから、周りの部位よりもさらに完璧な保湿を心がけることが大切です。
そこでおすすめなのが「しっとりタイプの保湿アイテムを部分的に重ねて塗る」こと。目元用のアイクリームでもいいですが、今使っている軽いクリームと同じラインの「よりしっとりタイプ」を買い足してもいいでしょう。
顔全体用の保湿アイテムに加えてもうひとつ買い足さなければならないのでちょっと面倒ですが、そこは割り切って。ちなみにアイクリームは口周りに塗ってももちろん問題はありません。
乾燥がひどくなる季節は頬もつっぱりやすくなりますから、その場合は頬にも重ねましょう。とにかく「何か乾いてるなあ」と思ったら、どんどん重ねて使うクセをつけることです。
少しの量を重ねてなじませれば充分です
部分的な保湿アイテムをつけるときは、顔全体の保湿アイテムを塗ったあとに重ねます。指先にクリームなどを少量取り、気になる部分にのせてから指の腹を使って優しくなじませます。くれぐれも強くこすったり、引っ張ったりしないこと。
なじませ終わったら、手のひら全体で顔を包み込むようにして何度か押さえましょう。よりいっそう浸透がよくなります。
自分の肌のクセに合ったケアを見つけよう
混合肌は、季節や生理周期、体調によってベタつく部分やテカる度合いがコロコロ変わります。ですから、ヘタをすると乾燥肌よりお手入れするのがやっかいかもしれません。
でも、残念ながら「混合肌を治す」ことはできません。できるのは「混合肌とうまくつき合う」ことだけです。気持ちよく上手につき合っていくためのコツは、自分の肌のクセを把握して、それに見合ったお手入れをしていくことです。
肌の調子はいつも同じではありませんから、感触違いの洗顔料や化粧水、部分保湿用のクリームなどを活用して、こまめにお手入れ方法を変えていきましょう。