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身近なアイテムだからこそ見直したい「リップクリーム」の正しい選び方
寒い季節になると手放せないのがリップクリーム。普段何気なく使っていますが、実はリップクリームにも種類があるって知っていましたか?
今日はリップクリームについてのちょっとした知識と、ぜひチェックしておきたいおすすめアイテムをあわせて紹介します。ぜひシーンによって使い分けてください。
厳密にはリップクリームには3種類あります
リップクリームには、「化粧品」「医薬部外品」「医薬品」の3つがあります。当たり前ですが、この中でいちばん効果があるのが「医薬品」です。
「医薬品」のリップは、唇の荒れやひび割れを「治癒する」ことができます。肌を通して吸収される薬剤が配合されているので、炎症や傷を早く治せるわけですね。
「医薬部外品」のリップクリームは、一定濃度の有効成分が配合されていますが、「医薬品」ほどの威力はありません。しかし、唇の荒れやひび割れを「予防する効果」なら期待できます。ちょっとしたガサガサや皮向けなどは、「医薬部外品」のリップクリームで充分です。
そのどちらでもないのが「化粧品」のリップクリーム。こちらは「医薬部外品」よりももっと効果が穏やか。「治癒」「予防」というよりは、「健やかに保つ効果」という観点で作られています。
「医薬品」や「医薬部外品」の場合は必ずパッケージに記載があるはずですから、買うときはよく確認しましょう。ちなみに、「効果が大きいなら、普段から『医薬品』のリップクリームを使えばいいんじゃない?」と思う人もいるかもしれませんが、それはNGです。
なぜかというと、リップクリームに限らず「医薬品」は、効果も大きい代わりに副作用の可能性も高いから。特にひどい症状でもないのに毎日使い続けていると、よけい唇が敏感になることもあるのでやめておきましょう。
ですから、毎日使うのは「医薬部外品」か「化粧品」のものがベター。ガザガザ・ひび割れや痛みなどが出てきたら「医薬品」のものに切り替える、というのが賢い方法です。
ただしあまりに症状がひどいときや、医薬品を続けても治らないときは、一度皮膚科を受診しましょう。
では次からいよいよ、特にチェックしたいアイテムを見ていきます。今回は選びやすいよう、「医薬品タイプ」「色つきタイプ」「美容液タイプ」の3つに分けて紹介します。
本格的な唇のトラブルを治せる「医薬品タイプ」
唇の端が切れてしまう口角炎や湿疹ができる口唇炎に悩んでいる人は、「医薬品」と書いてあるリップアイテムを選んでください。ただし「医薬品」のリップクリームは基本的に薬局でしか売っていません。バラエティストアには置いていないので注意しましょう。
また、普通のリップクリームに比べると値段がやや高め。特に症状がないとき以外に使うのはお金がもったいないですし、上でもお伝えしたように副作用の危険もあります。普段使いするのはやめておいたほうが無難です。
ちなみに、効果を引き出すには使い方にもコツがあります。基本的に「医薬品」は薬なので、パッケージにある使い方をきちんと守るのがポイント。初めて使うアイテムは、説明書きをきちんと読むようにしましょう。
ちなみに唇の乾燥だけでなく口角炎に悩んでいる人は、夜寝る前に唇をオーバーするくらい広めにたっぷり塗って寝ると効果的です。
ユースキン製薬 ユースキンA メディリップ
本格派ハンドクリームで定評あるユースキンの、しかも医薬品のリップ。炎症を防ぐ成分や肌荒れを修復する成分などの成分を配合しています。
ちょっとモタッとするつけ心地ですが、それもまた効果が高い証拠。荒れた部分にピタッと密着してしっかり修復してくれます。ちなみにハンドクリームと同じく黄色い色をしていますが、これはビタミンB2の色です。
医薬品タイプではありませんが、リップケアまでが可能となるユーグレナのオールインワンクリーム。定期購入で60%オフで購入できます。定期購入が嫌な場合は、1回だけのお試し(2450円)もできるので◎
資生堂 モアリップ
使いやすい&携帯しやすいチューブタイプ。透明なグロスのようなテクスチャー、しかも見た目もツヤツヤになるので、日中も違和感なく使えます。もちろん唇の下地に使っても大丈夫。
難点は、真冬など寒い時期に中身が固くなってチューブから出にくくなってしまうこと。その場合は無理にぎゅうぎゅう押さずに、手のひらなどで少し温めてから出すとスムーズに出ます。
森下仁丹 メディケア デンタルピルクリーム
リップクリームというよりは、かなり威力のある薬、といっていいくらいのアイテム。炎症を抑えるステロイドが配合されているので、痛くて仕方ないほどの口角炎やピリピリする口唇炎も一発で効きます。
ただし、このなかでは副作用の可能性もいちばん高いので、症状がひどくないうちは使用を避けてください。というと、怖くて使えないと思うかもしれませんが、子供がなめても大丈夫なくらい安全な成分を使っているので安心です。
リップケアとメイク効果をあわせ持つ「色つきリップ」
一時期に比べると特に多く発売されるようになってきたのが、この「色つきリップ」。
リップケア効果と、ある程度のメイク効果をあわせ持つ、とても便利なタイプです。リップクリームと口紅をどちらもつけるのが面倒な人や、ナチュラルメイク派に向いています。
最近は自然派コスメブランドまで、この手のリップクリームを発売するようになってきました。いろいろ選択肢が増えるのは、女性としてはうれしいところ。発色の仕方や形状など、メーカーによってさまざまなので、好みのものを探すといいでしょう。
基本的にはリップクリームなので、つけ方に特に決まりはありません。気になるときにササッと塗ればOKですが、何度か重ね塗りすると口紅に近いレベルの色が出せるタイプのものも。
早速、おすすめのアイテムを紹介します。
アムリターラ ピュアトリートメントリップグロス
バリバリの自然派コスメ好きの人に特におすすめ。下手すると「食べても大丈夫なんじゃないか?」と思えるほど、とにかくこだわって作られた自然派のリップグロスです。
ヒマシ油やシアバターなど植物由来のオイルに、これまた天然由来の色素だけを配合して作ったいるのが特徴。合成色素はもちろん、アレルギーとの関連が指摘されているコチニール(虫から採れる天然色素)さえも使っていません。
また、防腐剤なども入っていないので、使用期限がきっちり明記されています。「ボタニカルピンク」「アスタキサンチンオレンジ」「ハニークリア」の3種類がありますが、どれもほとんど色はつかず、ほんのり色味のニュアンスがつく…という程度。でもたっぷりのツヤ感があるので、メイク効果もそれなりに期待できます。
ビーバイイー ママバター カラーリップトリートメント
妊娠中&出産後のママ、そして生まれたての赤ちゃんのためのブランド、「ママバター」。もともとリップクリームはありましたが、メイク効果もある色つきリップクリームも新しく加わりました。妊娠&出産に関係ない人にももちろんおすすめ。
合成色素やシリコン、鉱物油はもちろん、アレルギーとの関連が指摘されているカルミン(虫から取れる天然由来の色素)も使っていないので、自然派コスメ好きの人にはぴったり。値段も手ごろですし、専門店などで売っているので買いやすいのもうれしいですね。
口紅ほどではありませんが、「ナチュラルコスメではない普通のブランドの色つきリップ」と同じくらい色がつくので、「ナチュラルコスメだから色は薄いでしょ?」なんて心配は無用。
「ピーチピンク」、「アプリコットオレンジ」、「カシスレッド」の3種類があります。
ロート製薬 メンソレータム リップベビークレヨン リップ&アイ(化粧品)
使いやすいペンシルタイプで、唇だけじゃなく目元にも使えて保湿効果もあり、UVカット機能までついている…という超便利なアイテム。おまけに安い。もう言うことありませんよね。
目元に使えるのもうれしいですが、ありがたいのは「適当にチャチャッと塗ってもみっともなくならない」という点。よくも悪くもそんなに発色しないので、ラインをしっかり取らずに塗っても変にならず、でもそれなりにきれいに見えます。
コーラル系の「コットンピンク」、ピンク系の「トラップピンク」の2色がありますが、どちらもあまり発色はしません。でも重ね塗りするとしっかり色が出てきます。気分によって濃淡を変えられるのも高ポイントです。
また、メンソレータムブランドだけあってトリートメント効果もばっちり。重ねても唇がカサカサしません。忙しくてメイク直しをする暇がない人や、リップトリートメントとリップメイクを一度に済ませたい人にはおすすめです。
わざわざリップクリームでケアしなくても大丈夫!なのは、ユーグレナオールインワンクリームを使っている時です。
口元までエイジングケアしたい人は「美容液タイプ」
年齢があがると唇は荒れやすくなるだけでなく、しぼんだようになってボリュームが減ってしまいます。そういった唇ならではの老化現象に着目しているのがこの「美容液タイプ」。
独自のエイジングケア成分やスキンケア成分を配合することで、高い効果を狙っています。もちろん保湿効果も高いのでカサカサ・ごわごわもきっちりケア。色がつかない無色タイプのものが多いので、口紅の下地としても使えます。
ただ、エイジングケア成分が配合されているといっても、ちょっと塗ったくらいで劇的な効果があるわけではありません。使い続けることで効果が期待できるというのは普通の化粧品と同じ。まめに、そして気長に続けることがポイントです。
タカミ リップエッセンスプラス
「タカミスキンピール」でおなじみの「タカミ」は、表参道にあるタカミスキンケアクリニックの高見院長が開発したコスメブランド。
エイジングケアには徹底してこだわる高見院長らしく、エイジングケア成分を配合した唇専用の美容液もあります。美容液としての効果も高いですが、紫外線防止効果もあるのがすごいところ。
色はつきませんがかなりツヤツヤになるので、これひとつでもグロスで仕上げたような口元になります。もちろん口紅の上に重ねてもOK。ちなみにこの唇美容液は芸能人のファンも多く、藤原紀香も愛用品として紹介しています。
ジルスチュアート リッププランプ オイル
清涼感のあるスティックタイプのリップクリームはめずらしくありませんが、これはちょっとめずらしいグロス状の唇美容液。チップで唇にポンポンとグロスのようになじませて使います。
シーズンごとの限定色も含め、見た目は全部ほんのりとした色がついていますが、実際につけてみると色はほとんどつかないので、日中はもちろん夜も違和感なく使えます。
唇につけるのはもちろんですが、おすすめなのは「唇から少しオーバーするように広くつけてひと晩寝る」という方法。唇だけでなく、肌も含めて口元全体がとにかくしっとりします。「冬になると口角がひび割れるほど乾いちゃう」という人はぜひ試してみて。
HABA スクワランオイルグロス
スクワランを35パーセント配合したグロス。グロスですが、美容液の間隔で使えます。どちらかというとスルッと軽くのびて、ネチャッとした感じがないので、「グロスって唇がモッタリした感じがするからイヤ」という人にもおすすめです。
でもうるおい効果&スキンケア効果はばっちり。こまめにつけて1日過ごすと、違いがはっきりわかります。洗顔した後もつるんとすべすべ、まったくカサつきがありません。全部で5色ありますが、使いやすいのは無色の「クリアオリジナル」。日中はもちろん、夜寝るときもつけられます。
オバジ ダーマパワーXリップエッセンス
シワに効果があるといわれるビタミンA誘導体や、たるみに着目したエラスチン、ヒアルロン酸など、最新のエイジングケア成分をたっぷり配合しています。スキンケア効果がかなり高いので、割れやすい口角に塗るのもおすすめです。
ややねっとりしていますが、それがまたいい感じ。唇をしっかりと守ってくれるような安心感があります。値段はちょっと高めですが、少量でもよくのびるので、コストパフォーマンスは決して悪くありません。
いくつか揃えて使い分けるのもおすすめ
世の中には数え切れないほどたくさんのリップクリームが発売されていますから、自分に合った1本を選ぶのはなかなか難しいものです。
リップクリームはそれほど高いアイテムではないので、いろいろ迷ってしまう人は思い切って気になるものを2~3本買ってしまう、というのも手です。「日中用」「寝るとき用」などなど、シーンによって使い分けるといいでしょう。
ひどく荒れてしまったときは、ラップパックをするのもおすすめ。リップクリームをたっぷり塗って、上からラップで覆って数分置くだけです。湯船に浸かるときや夜寝るときなど、気軽に試してみてください。
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