-
肌質で選ぶ
-
運営者情報
失敗しない基礎化粧品の選び方!化粧品と医薬部外品は、何が違うの?
薬用化粧品という言葉を知っていますか?薬用化粧品よりも、医薬部外品コスメといった方がわかりやすいかもしれません。
外箱やパッケージに医薬部外品と書かれている化粧品は、書かれていない化粧品よりもキレイになれそうな気がするものです。実際、一般的な化粧品には配合されない有効成分が医薬部外品コスメには配合されています。
そこで、化粧品と医薬部外品何が違うのかそれぞれの特徴を見ていきましょう。
化粧品と医薬部外品の違とは?
化粧品という大きな枠組みの中には、体への作用が緩やかな一般化粧品と厚生労働省が認めた有効成分を配合している薬用化粧品という2つがあります。
薬用化粧品には、一般化粧品の効果・効能に加えて、ある一定の効果が期待できる有効成分が配合されています。そのため、薬用化粧品は、一般化粧品と医薬品の中間に位置する『医薬部外品』に分類されます。
一般化粧品と医薬部外品は目的が違う
一般化粧品と医薬部外品の違いは、配合成分や目的、効果・効能にあります。一般化粧品の目的は、肌をキレイにみせることです。
一方、医薬部外品の目的は、化粧品の目的である肌をキレイにみせること+有効成分による化粧品以上の効果を与えることです。
一般化粧品と医薬部外品の表示の違い
化粧品成分の表示については、一般化粧品はすべての成分を表示する(全成分表示)義務があります。配合成分の多い順に記載されているので、どの成分が多く使われているか見るだけでわかります。
医薬部外品の成分表示はメーカー側に成分表示の判断が委ねられているという違いがあります。
しかし、2015年段階で、ほとんどの化粧品メーカーが加盟している日本化粧品工業連合会において、基本的には医薬部外品も全成分表示をするようになっています。
どの成分が有効成分なのかはわかるようになっていますが、表示順は配合成分の多い順に記載されているわけではないので注意が必要です。
皮膚科医さんなどが監修に参加しているドクターズコスメは、お医者さんが実際に医院で使用している成分を化粧品用にカスタマイズしていることもあり、医薬部外品コスメ多めです。
もっと詳しく!化粧品と医薬部外品のルールの違い
化粧品とは・・
すべての化粧品には、『健康な肌の維持』が必要とされます。そのためにつくられた法律が薬事法です。
化粧品を販売するときは、販売する側に定められたルール(=薬事法)と厚生労働省が定めたルール、そして私たち消費者の安全のために定められたルールに基づいて販売が行われます。
肌への安全性という揺るぎないベースがあり、その上に効果や効能が上乗せされているものが一般化粧品になります。そのため、一般化粧品は『体への作用が緩やかなもの』であり、薬のように即効性はあまり期待できません。
医薬部外品とは・・
医薬部外品は、一般化粧品の効果に加えて肌への有効性が国から認められた成分が入ったものです。現在、厚生労働省が認めた効能は56つあります。最近では、2011年に『乾燥による小じわを目立たなくする』という効果が10年ぶりに新しく認められました。
医薬部外品として販売するためには、効果や安全性を確認するための試験基準、販売に至るまでの過程が一般化粧品よりも厳格に定められています。その基準をクリアし、認められたものが医薬部外品として販売され、効果が保証されているのです。
一般化粧品には配合できない有効成分(たとえば、美白成分や殺菌作用など)が配合されているので、『一定の効果は見込まれる』とされます。それでも薬ではないため、医薬部外品であっても即効性を期待できないものもあります。
一般化粧品に定められたルール
化粧品として販売するには、いくつかのルールが定められています。基礎化粧品なら、『肌を整える』、『肌あれを防ぐ』、『皮膚にうるおいを与える』といった薬事法で決められた範囲で効果や効能を表示できます。
ただし、ニキビの原因となるアクネ菌の殺菌効果やシミ予防をする美白効果などは、実際にあっても大々的に表示することはできないという決まりがあります。
厳しいルールが設けられているのは、一般化粧品の目的が『健康な肌の維持』であり、その作用は『治す』ためではないからです。
一般化粧品の作用は、緩やかなものと決められています。一般化粧品は薬ではなく、あくまでも顔をキレイに、清潔に、魅力的にみせるためということです。
医薬部外品に定められたルール
医薬部外品は、一般化粧品と違ってその有効性をより積極的に表示できるというメリットがあります。そのため、何がどう効果的なのかがわかりやすくなります。
とは言っても、薬用化粧品と一般化粧品で表示できる効果や効能にはあまり違いありません。
薬事法により、美白有効成分を配合していても、『肌が白くなる』、『シミが消える』といった表現は使うことができません。他にも、『アンチエイジング』や『アレルギー性肌の方』といった表現も認められません。
これらの化粧品に対する厳しいルールは、私たち消費者がきちんと商品を選べるようにするためです。一般化粧品か医薬部外品かどうかは、外箱やパッケージに医薬部外品と書いてあるかどうかで判断できます。
敏感肌化粧品ランキングには、抗炎症効果のある有効成分が入ったスキンケアお試しセットをまとめてみました。
医薬部外品についてもっと詳しく!
医薬部外品とは、厚生労働省で認められた有効成分を配合したものです。ここでは例をあげて、医薬部外品の中でも、美白有効成分を具体的に見ていきましょう。
どんな成分が医薬部外品成分なのか、知っておくと化粧品選びの際に役立ちます。
美白効果なら医薬部外品
美白効果を感じたい方は、医薬部外品の基礎化粧品でスキンケアしましょう。医薬品は『治療する』ことが目的ですが、医薬部外品は、『予防する』ことが目的です。
一般化粧品は、『肌をより良く見せる』ことが目的なので、美白に大切な予防をスキンケアで行っていくことが有効と言えます。
美白予防ではなく今あるシミを薄くする作用を含む化粧品は、これまで医師の診察なしに手に入ることはほとんどありませんでした。しかし、近年皮膚科でしか入手できなかったシミの『漂白』成分も医薬部外品として市販で購入できるようになりました。
そのおかげで、誰もが気軽にシミ予防と対策(漂白)をすることが可能になってきています。まだまだ価格の高さが気になりますが、予防と対策(漂白)ができる美白成分は、年齢とともに感じる肌老化の一つ『シミ』ケアに役立ちます。
シミができるまでの流れを説明すると、
1、紫外線や肌への刺激を受けると、肌を守るためにメラニン色素を生成するよう指令が下ります。
2、指令が下りると、メラノサイトからメラニン色素が生成され始めます。
3、すると、チロシンがつくられます。
4、チロシンはチロシナーゼという酵素により色素をもつメラニンに成熟していきます。
5、ターンオーバーの乱れやメラニンが生成され続けると、色素をもつ細胞が蓄積されていき茶色っぽいシミになります。
1~4までの間にしっかりと美白予防できていれば、メラニン色素をもつ細胞はターンオーバーの周期に従って自然と剥がれ落ちていきます。肌が5の状態の場合、シミになるのでこれ以上シミを増やさないための予防と漂白というWの美白ケアが必要になります。
医薬部外品に含まれる美白有効成分は、この1?5のいづれか、もしくはすべてにアプローチすることができ、メラニン色素を含む肌を再生に導くことができます。
医薬部外品成分ってどんなもの?
美白有効成分は、2015年現在、20種類の成分があります。
指令を阻止する美白成分
紫外線による炎症を抑え、メラニンを作るために必要な指令を止める働きがあります。
・トラネキサム酸:抗炎症作用があり、メラニン生成のための指令を阻止します。
・カモミラET(カミツレエキス):抗炎症作用があり、メラニン生成のための指令を阻止します。
メラニン生成の邪魔をする美白成分
メラニン生成の指令を受けて作用するチロシナーゼの働きを抑える働きがあります。
・アルブチン:美白成分の中でも低刺激な成分です。コケモモから抽出される植物由来。
・コウジ酸:シミの予防&できたシミ対策ができる成分です。麹菌由来。
・エラグ酸:ポリフェノールの一種で、予防&漂白効果があります。果実のイチゴ由来。
・プラセンタエキス:豊富な栄養素を含みシミ予防効果があります。哺乳類の胎盤から抽出される成分です。
・ビタミンC誘導体:シミ予防&漂白効果のあるビタミンCを肌に吸収しやすくさせた成分です。
メラニンをシミにさせない美白成分
メラニン色素の元となるチロシナーゼを分解する効果があります。
・リノール酸S:チロシナーゼそのものを減らす作用もあり、ターンオーバー促進効果があります。
・マグノリグナン:ホオノキの樹皮に含まれるポリフェノールの一種でチロシナーゼの働きを弱め、分解していきます。
美白化粧品ランキングでは、美白有効成分が配合された薬用化粧品をまとめてあります。
漂白効果が期待できる美白成分
ターンオーバーによるメラニン色素の排出を促し、肌を明るく見せることができます。
・ハイドロキノン:シミの漂白効果が最も高いと言われている美白成分です。配合濃度により、肌への刺激が変わります。
医薬部外品は、効果や効能が認められているので、一般化粧品によるスキンケアよりも確実性が高まります。
基礎化粧品は医薬部外品の方が効果的?
『医薬部外品だから、一般化粧品よりも効果的』とは言い切れません。有効成分として認可されるには、莫大なコストが必要となるため、一般化粧品で認められている成分の範囲内で、より有効な方法を模索しているメーカーは数多くあります。
厚生労働省に認可されていないけれど、肌にとって有効な成分を配合している一般化粧品も多数あるのが現状です。
一般化粧品と医薬部外品どちらが優れているかは、両方の配合成分や配合量にもよります。また、適切な使用方法で使えているかによっても、効果は変わってきます。
さらに、原材料名を見てもどの成分がどれくらい配合されているかは知ることができません。(問い合わせても、答えてもらえない場合もあります。)
一般化粧品と医薬部外品、どっちが人気?
一般化粧品と医薬部外品のどちらが人気かは、使う人の好みや肌状態にもよりますが、2012年のデータでは、一般化粧品は年間14000億円売れるのに対して、医薬部外品は4300億円という結果があります。このテータからも人気があるのは一般化粧品と言えます。
医薬部外品は、厚生労働省認可の成分を配合しています。厚生労働省から認められるまでに必要な開発や研究費、人件費、製造費などは莫大なものです。その費用は、億単位と言われているので、医薬部外品として販売できるメーカーやブランドは限られてしまいます。
また、研究開発から成分が認可されるまでには10年はかかることも、有効成分が少ない理由の一つです。
とは言っても、年々医薬部外品に対する人気は高まっており、2010年のデータでは、医薬品市場(1兆1111億円)において医薬部外品のスキンケア用品(4200億円)は全体の1/3を占めています。
薬用化粧品にあって、一般化粧品にはない、『予防美容効果』が注目されていることがわかります。
医薬部外品=刺激がなく肌に優しい?
医薬部外品は、一般化粧品よりも肌に優しいと思っている方もいます。医薬部外品(=薬用化粧品)なので、なんらかの効果を期待しているためです。
しかし、医薬部外品は、美白効果や保湿効果などに対して一定の効果が見込めるのであって、刺激がなく肌に優しいということではありません。
医薬部外品の中には、パラベンやアルコールなど肌に刺激を与える可能性のある成分も配合されています。また、使用する時期や肌状態によっても、刺激になることもあります。
まとめ
何気なく化粧品選びをしていた方も、一般化粧品と医薬部外品の違いが分かればもっと上手に、スムーズに選べるようになります。自分の肌に合うものが一般化粧品なのか、それとも医薬部外品の化粧品を求めているのか、それを知るのは、自分自身です。
自分の肌のことを知るには、毎日肌を手で触って、目で見て、確認することが最も大切です。そうすることで、いま必要な化粧品がなんなのか少しずつわかるようになります。
すると、驚くことに自分の肌にはこの成分が合っていると実感できたり、この成分は合わないとわかるようになります。
基礎化粧品は、肌を育てる大切なものです。自分の使っている基礎化粧品がどんな風に肌の役に立っているのか。今のあなたの肌には、どんな効果が必要かを改めて見直してみてください。
悩んだときは、ひとりで決めずにコスメカウンターや通信販売なら電話相談、肌が敏感な方は皮膚科医に相談をし、納得して購入するようにしましょう。
『医薬部外品だから、一般化粧品よりも効果的』とは言い切れません。厚生労働省に認可されていない肌にとって有効な成分を配合している一般化粧品も数多くあるからです。
トライアルセットや無料サンプルを上手に利用して、自分の目的とお肌に合った基礎化粧品を選ぶようにしましょう。
医薬部外品や薬用化粧品認定はありませんが、保湿・エイジング・美白など総合的に良い化粧品を集めたスキンケアランキング作りました!すべてトライアルセットで試せるものばかりです。興味のあるかたは、スキンケアランキングをクリックしてください。