水洗顔の目的と効果とは?メリット・デメリット・好転反応まで徹底解説!

水洗顔の目的と効果とは?メリット・デメリット・好転反応まで徹底解説!

余分な皮脂や肌に付着した汚れを落とすための洗顔。スキンケアの基本中の基本で、朝晩2回の洗顔は美しい肌をキープするのに欠かせないステップです。

洗顔は洗顔フォームを使って洗うのが一般的ですが、ここ最近注目を集めているのが、ぬるま湯だけで洗う水洗顔。

水洗顔は乾燥肌や敏感肌にオススメで、肌の水分を奪うことなく汚れだけを落とす優れたスキンケアです。

ただし、水洗顔には注意点もあり、効果を最大限に引き出すには、正しい方法を身につけなくてはなりません。

本ページでは、まだまだ知られていない水洗顔のメリットや正しいお手入れ方法を詳しく紹介していきます!

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水洗顔の効果とは?

洗顔フォームを使わないと聞くと、「汚れを落としきれないのでは?」と不安になる人も多いかも知れませんね。

しかし、皮脂や肌の汚れを落とすのには水だけで十分。肌質によっては水洗顔の方が肌に合う場合もあります。

まずは、水洗顔がもたらす美肌効果やメリットを見ていきましょう。

水洗顔の目的とは?

水洗顔の目的とは?

水洗顔の目的は、ずばり肌のバリア機能を高めることです。

肌のバリア機能とは、肌表面にある角質層が潤いを蓄え、外部の刺激から肌を守る役割のこと。つまり肌は、十分な水分量を保つことでバリア機能を維持しています。

そのため、洗浄力が高い洗顔フォームを使って皮脂を必要以上に洗い流すことは、肌の潤いを奪い、バリア機能を自ら低下させているのと同じです。

洗顔は肌の汚れを落とすためには不可欠ですが、それによってバリア機能を低下させては意味がありません。

そこで、肌のバリア機能を維持するには、保湿ケアだけでなく洗顔方法を見直すことも大切です。

とくに、洗顔後に肌のつっぱりを感じる人は、洗顔方法が肌に合っていない可能性があります。

洗顔料を使わない水洗顔なら、天然の保湿成分を残せます。そのため、肌本来の強さを最大限に引き出すことが期待できるのです。

水洗顔の効果とメリット

水洗顔の効果とメリット

水洗顔には肌のバリア機能を高める以外にも、以下のようなメリットがあります。

・洗顔料を使わないのでヒリヒリしない
・肌の悩みを改善できる

洗顔後に肌がヒリヒリしたり、つっぱりを感じたことがある人は多いと思います。これは、洗顔料に含まれる界面活性剤などの成分が、必要な皮脂や新しい角質まで洗い流してしまっていることが原因です。

吹き出物や大人ニキビに悩んでいる人は、洗顔料そのものが肌の負担となっているケースも考えられます。

どんな洗顔料を使っても肌が安定しない人や、今の洗顔料が自分の肌に合っているかどうかわからないという人にこそ、水洗顔がオススメです。

水洗顔には、肌の再生能力を高め、ターンオーバーを正常化する効果があります。何かしらの肌トラブルを抱えている人や、今の洗顔方法に満足していない人は、是非一度水洗顔を試してみて下さい。

水洗顔に向く人と向かない人とは?

水洗顔は、どんな肌質にも適しているわけではありません。水洗顔で肌状態が見違えるように改善したという人もいれば、洗顔料を使った方がいい肌質の人もいます。

ここでは、水洗顔に向く人と向かない人を確認していきましょう。

水洗顔に向いている人

乾燥肌や敏感肌の人

季節を問わず洗顔後に肌がヒリヒリしたり、つっぱりを感じたりする人は、水洗顔の方が肌に合う場合が多いです。

肌が乾燥、バリア機能が低下している時は、洗顔料そのものが肌の負担となってしまいます。

肌の潤いを逃さないために、洗顔料を使わないシンプルな水洗顔に切り替えるのもオススメです。

健康な肌の人

日頃から目立った肌トラブルがほとんどないという人は、水洗顔でより一層強くて美しい肌を手に入れることができます。

肌には「天然の保湿クリーム」と呼ばれる皮脂膜が存在します。

皮脂膜は、皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺から分泌される汗、そして、角層で分解された成分が混ざってできています。NMF(天然保湿因子)、細胞間脂質とともに、お肌の保湿の3大因子の1つです。引用元:皮脂膜は、お肌の天然の保湿クリーム!

皮脂膜の保湿力は、どんな高価な化粧品よりも優れています。健康な肌の場合、洗顔料の使用をストップしても皮脂膜の働きだけで十分な潤いを保てるので、肌を強くするという意味では水洗顔が向いているのです。

また、オイリー肌の人は、洗いすぎが原因で皮脂が過剰分泌している可能性もあります。この場合、水洗顔の方が皮脂量を抑えられることもあるので、水洗顔にトライしてみるのもいいでしょう。

水洗顔に向かない人

水洗顔の目的と効果とは?メリット・デメリット・好転反応まで徹底解説!

超乾燥肌や超敏感肌の人

水や空気が触れただけで肌がしみてしまうという人には水洗顔はオススメできません。肌のバリア機能が極度に低下している時は、自己判断で洗顔方法を変えるのはあまりに危険です。

同様に、重症化したニキビ肌やアトピー肌にも水洗顔は不向きです。水洗顔を始めるよりも先に、まずは医師に適切なスキンケア方法を確認することが大切です。

メイクをしている人

メイクを綺麗に落とすためには、クレンジングと洗顔のWのお手入れが欠かせません。

水洗顔にチャレンジしたい人は、朝のみ水洗顔、ノーメイク日だけ水洗顔を取り入れるなどの工夫をしてみて下さいね。

また、日焼け止めを塗った日も同じで、クレンジングでしっかり油分を落としてから、洗顔料を使った丁寧な洗顔を心がけましょう。

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水洗顔を行うポイントと注意点

水洗顔は、自分の肌に合うかどうかが何よりも大切です。以下のポイントを守り、正しい手順で行いましょう。

朝のみから始める

水洗顔を始めるときは、朝だけ水洗顔として始めるのがおすすめです。

水洗顔に肌が慣れるまでは、朝のみ取り入れることをオススメします。

後ほど詳しく説明しますが、水洗顔では化粧水をつけないことが基本的なルール。洗顔後の保湿ケアに慣れている肌に負担をかけないようにするためにも、まずは朝だけにとどめておくことが大切です。

朝の水洗顔に慣れて、肌状態が良くなっていると感じ始めたら、夜も水洗顔に切り替えてみましょう。

ただし、メイクをした日はクレンジングと洗顔料を使って丁寧に汚れをオフすることを忘れないで下さい。

水洗顔の手順

水洗顔の手順は、従来の洗顔方法とほとんど変わりません。違う点は洗顔料を使うかどうかだけです。

水洗顔の理想的な水温は30~32℃。熱いお湯を使うと汚れを落としすぎてしまいますし、冷たすぎても皮脂は溶け出さないので、水温はしっかりと守りましょう。

髪の生え際やフェイスラインも意識しながら、顔全体を包み込むように洗います。

20~30回を目安に洗ったら、清潔なタオルを肌に優しく押しあてて水分を拭き取ります。

基本は化粧水もつけない

水洗顔をする場合、洗顔後は保湿ケアをしないのが基本です。

洗顔料を使用しなければ、皮脂膜が必要以上に落ちる心配はありません。言い換えると、自らの力で潤いを保てられるなら、過度の保湿ケアも必要なくなるというわけです。

さらに、化粧品で甘やかさず自然治癒力を高める目的もありますので、水洗顔の後は何もつけずに肌が落ち着くのを待ちましょう。

ただ、どうしても乾燥が気になるという人は、水洗顔に肌が慣れるまでは化粧水だけ使用するなどの工夫をしてください。

焦らずにゆっくりと自分に合った方法を見つけるのが、水洗顔を長続きさせる秘訣です。

水洗顔がうまくいくコツ

水洗顔を続けていくと、次第に肌質が改善され、トラブル知らずの強くて美しい肌を手に入れられます。ここからは、誰でも簡単にできる肌に優しい水洗顔のコツを紹介していきます。

徐々に使うアイテムを減らしていく

徐々に使うアイテムを減らしていくのが水洗顔を始めるときのポイント。

普段のスキンケアからいきなり水洗顔に切り替えると、肌のコンディションは急激に変化します。

場合によっては思わぬ肌トラブルを招く恐れもあるため、長い目で見てゆっくりと水洗顔に慣れていかなければいけません。

水洗顔の初心者さんは、スキンケアアイテムを徐々に減らしていくことから始めましょう。

例えば、洗顔後に化粧水や美容液、乳液をつける習慣がある人は、まずは美容液の使用を控えてみて下さい。肌状態を見ながら、乳液、化粧水の順番にスキンケアアイテムを減らしていきましょう。

いきなりやめるのが不安な人は、一回の使用量を減らしていく方法でも構いません。

肌質は個人差があるため、完全な正解はありません。自分のペースでスキンケアアイテムを少しずつ減らしてみて下さいね。

少しずつ始める

水洗顔を試したり、スキンケアアイテムを減らす時は、まずは予定のない週末から始めましょう。最終的に毎日できるようになれば理想的ですが、そうなるまでは肌のトレーニングが必要です。

週末の朝から始めて、徐々に平日の朝にも取り入れていきます。ノーメイクで過ごした日は、朝と夜どちらも水洗顔にして、肌本来の再生力や保湿力を高めていくことが大切です。

メイクを控える

メイクを控えるのも水洗顔成功のポイント!クレンジングでしか落ちない油性メイクを使わないことが重要です。

メイクを控えると、水洗顔の機会を増やせます。お仕事やお出かけの予定がない日は、思い切ってメイクもお休みしてみるのもオススメです。

水洗顔で肌が綺麗になると、ベースメイクそのものが必要なくなるという相乗効果も生まれます。ノーメイクでも自分の肌に自信が持てるよう、積極的に水洗顔の機会を増やすことを心がけてみて下さい。

水洗顔のデメリット

水洗顔には向き不向きがあることはすでに説明しましたが、肌に合わない人が無理に続けると思わぬ肌トラブルを引き起こす可能性があります。

水洗顔は、日々の肌状態をきちんと観察しながら、以下の点に注意して行って下さい。

水洗顔に向いていない人が行うと症状が悪化することがある

超がつくほどの乾燥肌や敏感肌は、水洗顔によってその症状が悪化することがあります。

水洗顔の後は保湿ケアをしないのが基本ですが、赤みやかゆみを感じるような肌状態だと、洗顔後何もつけないわけにはいきませんよね。

水洗顔が肌に合わない人は、無理に継続する必要はありません。乾燥やアトピー、皮膚炎などで皮膚科に通っている人が、自己判断で水洗顔を始めるのは絶対にNGです。

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汚れが十分に落ちない

汚れが十分に落ちない

水洗顔は、洗浄力があまり高くありません。1日の汚れや汗を流すのには十分ですが、メイク汚れや毛穴につまった角栓を取り除くには水洗顔だけだと物足りなさを感じるでしょう。

毛穴の詰まりや肌のザラつきが気になる人は、定期的に洗顔料やピーリング化粧品を取り入れることも大切です。

思春期ニキビのお手入れやベタつきが気になる夏場などは、肌質や季節に応じて水洗顔の回数を工夫するなどの対策をしてみて下さいね。

お肌のターンオーバーが整うのに時間が掛かる

水洗顔は、始めたからといってすぐに効果が出るものではありません。

肌が生まれ変わることをターンオーバーと言いますが、一般的にターンオーバーのサイクルは20代で28日前後と言われています。

ターンオーバーの周期は基底層で作られた角化細胞が角質細胞になるまでに14日、角質細胞が角片となって表皮からはがれおちるまでに、14日、合計で約28日間かかります。

ターンオーバーの周期は年齢を重ねるごとに長くなり、40代では50~60日、50代になると70日以上もかかると言われています。

水洗顔に限らず、スキンケアは継続することでその効果が徐々に現れ始めます。焦らずゆっくりと経過を観察していきましょう。

人によっては好転反応(リバウンド)が起こる

人によっては好転反応(リバウンド)が起こることがあります。

水洗顔を開始してから数週間ほど経つと、角質がポロポロはがれ落ちたり、かさぶたのような症状が出ることがあります。

この時、肌荒れと勘違いして水洗顔をリタイアしてしまう人がいるのですが、これは好転反応(リバウンド)というもので、肌が改善傾向にあることを意味しています。

好転反応については次項で詳しく説明しますが、肌荒れと症状がよく似ているので、見分け方をしっかりと頭に入れておく必要があります。

水洗顔で起こる好転反応(リバウンド)とは?

洗顔料や化粧水などを使わないことから、「肌断食」とも呼ばれている水洗顔。

肌本来の美しさを引き出す効果が期待できますが、その過程において、まれに好転反応(リバウンド)と呼ばれる症状が現れることがあります。

最後に、肌トラブルと間違えやすい好転反応について詳しく紹介していきます。

好転反応(リバウンド)とは?

好転反応とは、お手入れの後に一時的に起こる身体の反応のことです。

フェイシャルエステを受けた後にニキビや吹き出物が出たり、マッサージの後に倦怠感を感じることがありますが、このように一時的に起こる症状のことを好転反応(リバウンド)と呼びます。

水洗顔によって起こる好転反応は、吹き出物などの肌荒れによく似ています。人によってはかさぶたができたり、毛穴から皮脂が浮き出るなどの症状が出ることもあるようです。

好転反応は水洗顔を始めてすぐに出る場合がほとんどです。しかし、あくまで一時的なもので、1ヶ月から遅くても2ヶ月程度でおさまります。

好転反応(リバウンド)が起こる原因

過保護なスキンケアや生活習慣の乱れなど、さまざまな要因が重なることで体内には老廃物が蓄積されます。

本来ならば、老廃物は排泄やターンオーバーによって排出されるものですが、加齢や誤ったスキンケアによっていつまでも体内に残ってしまうのです。

水洗顔には低下した肌代謝を活性化させる効果があるので、継続することで蓄積された老廃物を外に押し出す力がアップ。この老廃物が吹き出物やかさぶた、角栓などとなって現れます。

これが水洗顔によって、好転反応が起こる原因なのです。

好転反応(リバウンド)の対策

好転反応は誰でにも起きるものではありません。上記で述べた反応が現れる人もいれば、何の症状も出ない人もいます。

好転反応を急な肌荒れだと勘違いして水洗顔をリタイアすることのないよう、それぞれの見分け方をきちんと学習しておきましょう。

まず、通常の肌荒れは、赤みやかゆみ、痛みなどを伴うことがほとんどです。悪化したニキビから出血したり、空気や水に触れただけでヒリヒリすることもあります。

一方、好転反応では痛みを感じることはほとんどありません。角質やかさぶたがポロポロと剥がれ落ちても違和感はなく、むしろ肌質がつるんと生まれ変わったことを実感できます。

痛みや炎症など、明らかな異常が出なければ水洗顔を継続しても問題ありません。上記の見分け方を参考に、肌荒れと好転反応の違いを正しく見極めて下さいね。

水洗顔が自分の肌に合うかをチェックしてゆっくりと慣らそう

これまで洗顔料やスキンケア用品を使用してきた人にとって、水洗顔はとても勇気のいるお手入れ方法です。

肌が水洗顔に慣れるまでに時間はかかりますが、正しい方法を身につければ肌状態の回復が見込めます。

まずは、水洗顔のメリットやデメリット、好転反応をきちんと理解したうえで、自分に合った水洗顔の方法を探ってみましょう。

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