何となく使っていませんか?知っておきたい無添加化粧品のこと

何となく使っていませんか?知っておきたい無添加化粧品のこと。無添加化粧品のイメージ画像。

「無添加化粧品」の表記を見ると、「何となく肌に良さそうだわ」とイメージで購入していませんか?ほとんどの方は無添加化粧品について詳しく知ってから購入する訳ではなく、何となく安心・安全な感じ、というフィーリングで購入しているかと思います。

お肌に優しい化粧品を使いたいのは、女性なら誰しも同じですね。無添加化粧品は実際に何が無添加なのでしょうか。今回は、無添加化粧品とはいったいどんな化粧品なのか、詳しく説明します。

また、最近よく見かけるオーガニック化粧品とは何が違うのか、お肌を大切にしている女性なら、ぜひとも知っておきたい情報をお届けいたします。

知って納得!無添加化粧品の定義

知って納得!無添加化粧品の定義について。

無添加化粧品と聞くと、肌に悪い物質が添加されていない化粧品、と感じている方も多いのではないでしょうか。無添加化粧品とは、いったい何が無添加なのでしょうか。

無添加化粧品とは『旧厚生省が1980年代に指定した、アレルギーなどの皮膚障害を起こすおそれがある成分に関して、添加していない化粧品である』と定義付ける事ができます。

それでは、もう少し詳しく旧厚生省が指定した内容について知っておきましょう。

2001年3月までは、旧厚生省(現厚生労働省)が定めた規定により、皮膚障害を起こすおそれがある成分について、化粧品容器や包装に必ず表示しなさい、と義務付けられていました。

皮膚障害を起こす可能性がある成分に指定されていた成分は102種類あります。皮膚障害とは、アレルギー、接触刺激、皮膚毒性、発がん性などをさします。

まずは旧表示指定成分を知る

まずは旧表示指定成分を知る。厚生省・

2001年3月まで表示義務があった成分の事を「旧表示指定成分」と言います。

2001年4月以降、薬事法が改正されましたので、現在は、旧表示指定成分を含め、配合している全成分の表示義務がメーカーに課せられています。

それでは、多くの方が知っている旧表示指定成分の名前と、どんな障害が指摘されているのかを、いくつかあげてみましょう。

パラペン類/防腐、殺菌成分
アレルギー性湿疹や皮膚炎を起こす可能性がある。環境ホルモン物質の疑いあり。誤って飲み込むと、嘔吐、発疹、発熱、肝炎を起こす可能性がある。

フェノール/防腐、殺菌成分
皮膚や粘膜を強く刺激する可能性がある。皮膚からの吸収により中毒死することがある。発がん性の可能性がある。

BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)/酸化防止成分
皮膚炎や過敏症を起こす可能性がある。アレルギー、発がん性の可能性がある。

オキシベンゾン-3/紫外線防止成分 アレルギーを起こす可能性がある。誤って飲み込むと循環器、呼吸器、消化器に障害を起こすので注意。環境ホルモン作用の疑いがある。

少し怖くなってしまったかもしれません。現在も化粧品原料として使われている成分です。無添加化粧品にはこれらの成分は一切入っていませんが、知っておくと化粧品を選ぶ時の目安になりますね。

無添加化粧品には旧表示指定成分が入っていないから安心?

無添加化粧品には旧表示指定成分が入っていないから安心?無添加化粧品について。

無添加化粧品には旧表示指定成分が一切入っていません。「それなら安心ね」と感じたかと思いますが、消費者としてさらに知っておきたい事があるのです。

2001年4月以降は、全ての成分が表示されるようになったのですが、2001年以降に開発された化粧品原料については、旧厚生省、現在の厚労省は制限を設けず、『メーカーの自己責任』にゆだねているのです。

つまり、無添加化粧品に限らずどんな化粧品であっても、ある意味、国はノータッチでメーカーの自己責任により化粧品原料の安全性を確保しています。

もっとくだけてお伝えしますと、何かトラブルがあっても、メーカーの自己責任ですし、それを購入・使用した消費者さんの責任ですよ、という意味になります。

やはり、私たち消費者も学んでおかなければいけない事がわかるかと思います。

無添加化粧品に、旧表示指定成分以外の添加物が入っていても、無添加化粧品として宣伝することが可能だという事を、ぜひ知っておいて下さい。

無添加化粧品のメーカーも全ての成分を表示し自己責任で販売しますが、同時に消費者の私達も自己責任で購入しているのです。

お肌を綺麗に保つ為の化粧品ですから、何が入っているのか、真剣に無添加化粧品の表示を見なくてはいけませんね。そしてその成分がお肌にどんな作用を及ぼすのか、知っておく必要があるのです。

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無添加化粧品に入っている成分を知る

無添加化粧品に入っている成分を知るとこは、自分自身を守ることでもあります。

旧表示指定成分を含んでいない無添加化粧品といえども、流通・販売といった長期間安定した化粧品にする為に、防腐剤や合成界面活性剤などを配合している商品がほとんどです。

もちろん、お肌に有益とされる成分も配合しています。

それでは、無添加化粧品に一般的に配合されている成分と働き、皮膚障害を起こすおそれはあるのか、見てみましょう。

エチルパラペン/防腐、殺菌成分
アレルギーを起こす事がある。活性酸素を発生させる為、シミ、しわの原因となる。環境ホルモンの疑いがある。

フェノキシエタノール/防腐、殺菌成分
皮膚や粘膜を刺激し、体内に吸収される。強い皮膚刺激性があり、アレルギーを起こす事がある。

パルミチン酸/界面活性成分
特に問題なし。

ポリソルベート80/界面活性成分
比較的皮膚刺激性は弱い。障害を起こすおそれがあるので粘膜には使用しない。

シリカ/粘性を持たせる成分
微粉末を吸い込むと呼吸器に障害を起こす事がある。

酸化亜鉛/着色成分
アレルギーを起こす事がある。皮膚・粘膜刺激性があり、誤って飲み込むと死にいたる恐れがある。

スクワラン/保湿成分
毒性はないが、長期使用すると皮脂腺が退化する可能性がある。

コラーゲン/保湿成分
アレルギーを起こす事がある。

キサンタンガム/安定化成分
皮膚障害を起こすおそれはない。

このような成分を見てどのように感じましたか?

上記以外にも、無添加化粧品の保存、安定、使用感を良くする目的で、様々な添加物が配合されています。

無添加化粧品とオーガニック化粧品の違いとは?

無添加化粧品とオーガニック化粧品の違いについて写真付きで口コミ報告します。

無添加化粧品とオーガニック化粧品は明らかに違う化粧品です。

無添加化粧品は、お肌にメリットのある成分も含め、防腐・安定を目的とした成分が配合されています。

オーガニック化粧品とは、古来から伝統的に使われてきた天然・自然素材の成分を主に使用し、お肌本来の自然治癒能力を引き出す事に着目して作られた化粧品です。

オーガニック化粧品は、防腐・安定の目的よりも、自然治癒能力を促す事を目的として作られているので、商品によっては、防腐系の成分を一切入れていない商品もあり、消費期限が1週間と短い事があります。

海外ではオーガニック化粧品の認証はあるのですが、日本においてはオーガニック化粧品である事を、国で定める基準は特にありません。

各メーカーのポリシーによって、全く合成添加物を使用していないオーガニック化粧品もあれば、若干は添加物を使用しているオーガニック化粧品もあります。

オーガニック化粧品は、化学肥料を使わない有機栽培、かつ無農薬で栽培された植物を原料としているメーカーが多いです。

オーガニック化粧品は自然素材だから安全だ、と解釈しがちですが、自然素材の有効成分は、時にお肌に刺激をもたらす事もあります。

ですから、お肌の弱い方は、パッチテストを行い、アレルギー反応などが出ないかどうかを確認するのは大切です。

無添加だけではなく、ハリやシミに効く成分を含むスキンケアランキング作りました。すべてトライアルセットを販売しているので、気軽にお試しできます。

まとめ

何となく使っていませんか?知っておきたい無添加化粧品のことまとめ

無添加化粧品についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

肌にトラブルを起こす可能性がある成分102種類に関しては、一切入っていないのが無添加化粧品と言う事ができます。

無添加だから、何も入っていない化粧品、という事ではなく、シミやしわやたるみなどお肌に良いとメーカーが判断した成分や、防腐や安定といった流通に欠かせない成分なども入っています。

何となく無添加だから安全な化粧品だ、と購入するよりも、「どんな成分が化粧品に入っているのかな」と、表記成分を調べてみるのも賢い消費者としては大切です。

化粧品の成分や目的、肌に及ぼす影響などを詳しく知りたい方には、化粧品成分の辞典なども販売されていますので、この機会に学ぶのも良いかもしれません。

無添加化粧品もオーガニック化粧品も、どちらもお肌を美しくする為の化粧品である点では同じですが、使用する原料に違いがあったのです。

女性にとって化粧品は毎日使う、もう一つのお肌のようなもの。あなた自身のお肌の状態をよく知って、ご自身に合う化粧品を選ぶ目を養いましょう。

そして今まで以上に、さらに美しいお肌を手に入れて下さいね。

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