大人ニキビにおすすめのグリチルリチン酸化粧水！有効成分配合の化粧品ランキング5選

多くの女性が悩んでいる大人ニキビ。なんとかなくしたいと様々なケアや化粧品を試している方も多いのではないでしょうか。

大人ニキビ向けの化粧水もたくさん販売されていますが、その中でも特にグリチルリチン酸が配合された化粧水は大人ニキビの改善が期待できるんです。

そこで、今回はニキビに効果があるグリチルリチン酸が配合された化粧水のおすすめランキング、そして大人ニキビの基礎知識やグリチルリチン酸が大人ニキビにどのような効果があるのかなどを詳しくご紹介します！

この記事で紹介するグリチルリチン酸配合のニキビ化粧水一覧！

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1,そもそも大人のニキビの原因は？ ニキビにも種類があるの？

大人ニキビができる原因は思春期ニキビとは異なります。思春期ニキビの主な原因は思春期独特のホルモンバランスによる余分な皮脂の分泌が原因です。

一方、大人のニキビの場合は様々な原因があり、適切なケアをしないと余計に悪化させてしまうことも。

大人ニキビのある肌を正しくケアするためにも、まずは大人ニキビができる原因を詳しく見ていきましょう。

1-1,大人ニキビができる原因

大人ニキビができる原因は様々ですが、代表的なもので4つあります。

• 皮脂の過剰分泌
• バリア機能の低下
• 肌の乾燥
• 間違ったスキンケア

では、それぞれの原因について見ていきましょう。

皮脂の過剰分泌

引用元：https://flair-shop.jp/

皮脂は肌表面を保湿するために必要ですが、過剰分泌されると大人ニキビの原因になります。

過剰な皮脂分泌の原因は、生理や過度のストレスなどでホルモンバランスが乱れること。

女性ホルモンの一つであるプロゲステロン（黄体ホルモン）は子宮を妊娠できる状態に整えたり、基礎体温を上げたりして体を妊娠に向けた準備状態にするよう働きます。

排卵日から生理までの間に分泌量が増えますが、このプロゲステロンは皮脂の分泌を促す作用を持っています。

生理前にニキビができやすくなるのはこのためです。

プロゲステロンはもう一種類の女性ホルモン、エストロゲン（卵胞ホルモン）と密接にかかわりあっており、自律神経を通して2つのホルモンのバランスを保っています。

しかし、過剰なストレスがかかると自律神経が乱れてホルモンバランスが崩れてしまいます。その結果、プロゲステロンが過剰に分泌されるようになり大人ニキビを作るのです。

バリア機能の低下

引用元：https://reruju.com/column/

肌には「バリア機能」があり、乾燥や空気中の塵やホコリなどの刺激から肌を守っています。

このバリア機能は肌の一番表面にある角質層が水分を十分に保ち、肌と肌の隙間をなくすことで一枚の膜を作っている状態です。

しかし、何らかの原因で水分量が低下してバリア機能が失われると、隙間から刺激物質が肌に入り込みやすくなります。

さらに、バリア機能を失った肌はターンオーバーが乱れ、不要な角質がうまく剥がれ落ちなくなり、角質が毛穴を詰まらせてしまいます。

そして、角質が詰まった毛穴に雑菌が繁殖してニキビが作られるのです。

肌の乾燥

引用元：https://www.riceforce.com/

肌の乾燥が進むとターンオーバーがうまくいかなくなり、角質がどんどん分厚くなる「角質肥厚」に。

さらに、肌はできるだけ水分を留めようと皮脂を過剰に分泌するため、溜まった角質と余分な皮脂が毛穴に詰まるようになってしまいます。

そして、毛穴に詰まった皮脂が酸化して炎症を起こしニキビになるのです。

肌の乾燥はシワなどの深刻なダメージにつながることはよく知られていますが、実は大人ニキビの原因にもなり得ます。特に肌内部の水分不足は自覚しにくいことが多く、注意が必要です。

間違ったスキンケア

間違ったスキンケアもニキビの原因となりがちです。特に多いのは、自分の肌質を正しく把握しないまま、肌に合っていないスキンケア用品を使用しているというパターンです。

肌の内部が乾燥していることに気づかず、皮脂を取り除く脂性肌用のスキンケア用品を使用し続けると、さらに乾燥が進むことになり乾燥が原因の大人ニキビを起こします。

逆のパターンもあり、肌状態が良いのに自分は乾燥肌だと思い込んで、不要な油分や栄養を与えすぎて、毛穴を詰まらせてしまうことも。

普段から肌の様子を注意深く乾燥し、肌質を正確に把握するようにしましょう。定期的に化粧品カウンターなどで肌質チェックを受けるのもいいですね♪

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1-2,ニキビは段階的に悪化していく！

できてしまったニキビが悪化していく段階を、順を追ってご説明しましょう。

白ニキビ

引用元：http://www.aizawa-hifuka.jp/

白ニキビはニキビの一番初期症状。角質の肥厚によって毛穴がふさがり、出口がなくなって毛穴に皮脂や角質が詰まった状態です。

この状態のときにはまだ炎症は起こしておらず、かゆみや痛みなども感じることがないため自覚できないこともあります。

見た目にもまだそれほど目立つ状態でも無く、まだ薬や治療無しでも治せる段階です。

黒ニキビ

引用元：http://www.aizawa-hifuka.jp/

白ニキビを放置すると、二段階目の黒ニキビに移行します。

黒ニキビは毛穴に詰まった皮脂が空気に触れて酸化し、黒く変化し目立った状態です。毛穴に詰まった角質や皮脂が盛り上がって毛穴が開いています。

酸化した先端が固くなっているため、スキンケア中にも気づきやすいニキビです。まだ炎症は起こしていませんが、無理やり絞り出すと毛穴が広がったままになるリスクもあります。

赤ニキビ

引用元：http://www.aizawa-hifuka.jp/

黒ニキビからさらに状態が進むと、毛穴が炎症を起こして赤ニキビに。

赤ニキビは毛穴に詰まった皮脂や角質をエサにアクネ菌が繁殖し、炎症を起こしている状態です。

炎症を起こしているため赤くなって盛り上がり、痛みやかゆみを伴います。また、見た目にもかなり目立つニキビです。

黄ニキビ

引用元：http://www.aizawa-hifuka.jp/

赤ニキビがさらに悪化すると、膿を持つようになって黄色く見えようになります。これを黄ニキビ、または膿疱ニキビといいます。

炎症を起こした状態のニキビに、人が元々持っている黄色ブドウ球菌が侵入してさらに炎症を悪化させ、化膿させていることが原因です。

膿を持ったニキビは腫れあがり、炎症は角質層より奥にある真皮にまで到達することも。

炎症が真皮にまで及んでいると、凸凹のクレーターのようなニキビ跡になる可能性が高いです。

黄ニキビはスキンケアだけでは綺麗に改善できないため、医療機関で適切な処置を受ける必要があります。

紫ニキビ

引用元：http://www.aizawa-hifuka.jp/

黄ニキビからさらに症状が進み、最も重症化した状態が紫ニキビ。炎症はかなりひどくなり、ニキビ周辺の皮膚にまで広がった状態です。

炎症による皮膚のダメージは広範囲に及び、赤紫や黒っぽい紫に変色し、硬くなってしまいます。赤ニキビや黄ニキビの段階で対処せず放置することで紫ニキビになるのです。

紫ニキビの状態になると、ニキビというよりも重度の皮膚炎のような状態です。必ず皮膚科を受診するようにしてください。炎症がひどいので高い確率で色素沈着しニキビ跡となります。

ニキビはこのように、少しずつ段階的に悪化していきます。黄ニキビや紫ニキビになってしまうと改善まで時間がかかるどころか、ニキビ跡になってしまうこともあるので、早い段階でケアすることが大切です。

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2,大人ニキビに効果的があるグリチルリチン酸って何？どんな成分なの？

次に、ニキビ用化粧水によく配合されるグリチルリチン酸はどんな成分なのか、そして大人ニキビにどのような効果があるのかを見ていきましょう。

2-1,グリチルリチン酸とは

グリチルリチン酸はマメ科の多年草である甘草（リコリス）の根に含まれる天然成分です。

甘草は漢方薬として古くから用いられてきた歴史があり、現在でも日本国内の漢方薬の約70％に甘草が含有されています。

グリチルリチン酸は強力な抗炎症作用や抗アレルギー作用を持ち、医薬品としても使用されている成分。

多くのニキビ化粧水に配合されており、赤ニキビなどの炎症を起こしているニキビへの効果が期待できます。

水に溶けやすくするためにカリウムと結合させているので、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸二カリウムなどとも呼ばれます。

また、グリチルリチン酸ステアリルという成分もありますが、これは油脂類への親和性を持たせるためにステアリルアルコールをグリチルリチン酸にエステル結合させたもの。クリームやオイルなどに配合されることが多い成分です。

グリチルリチン酸は水溶性、グリチルリチン酸ステアリルは脂溶性であるという違いがあります。

ちなみに、グリチルリチン酸を含む甘草は、世界的にも古くから重宝されたそう。

古代バビロニアや古代エジプトでも医者が治療に甘草を使用していた記録が残っていて、あの有名なツタンカーメン王の墓からも甘草が発掘されたとも言われます。

2-2,グリチルリチン酸の効果とは

多くのニキビ化粧水に配合されているグリチルリチン酸。どんな効果を持っているのでしょうか。

大人ニキビの炎症を抑える

グリチルリチン酸は高い抗炎症作用を持っているので、大人ニキビの炎症を抑えてくれる効果が期待できます。

まだ炎症を起こしていない白ニキビ、黒ニキビの段階でも放置すれば炎症を起こし赤ニキビへと進行してしまうことに。

早い段階からグリチルリチン酸配合の化粧水を使用して、大人ニキビの炎症を防ぐようにしましょう。

赤く膿んで痛むニキビに効果がある

赤く膿んでしまったニキビは、炎症がかなり進んだ段階です。グリチルリチン酸は医薬品としても使用されるほどの高い抗炎症作用があるので、赤く膿んだニキビの炎症も抑えてくれます。

外見的にも気になる赤みを抑え、痛みを緩和してくれる他、抗アレルギー作用があるのでかゆみを伴う場合にも有効です。

アレルギー性敏感肌の反応を抑える

グリチルリチン酸には抗アレルギー作用があるので、アレルギー性敏感肌の方にはおすすめしたい成分です。アレルギー性敏感肌にありがちな、かゆみや赤みの症状を緩和してくれます。

さらに、抗炎症作用が炎症を起こしやすい敏感肌の状態を改善してくれます。

またグリチルリチン酸は天然成分なので刺激も少なく、ちょっとした刺激にも敏感に反応してしまう方にもぴったりです。

2-3,グリチルリチン酸には副作用がある？

抗炎症作用がありニキビに有効なグリチルリチン酸ですが、副作用はあるのでしょうか？

副作用があるのは内服時のみ！

グリチルリチン酸の副作用としてよく知られているのは偽性アルドステロン症と呼ばれるもの。高血圧や浮腫、低カリウム血症や高ナトリウム血症などが症状として現れます。

これは副腎皮質ホルモンの一種であるアルドステロンが過剰に分泌されていないのに過剰分泌されているかのような症状が現れます。

しかし心配はいりません。この偽性アルドステロン症が副作用として現れるのは内服による過過剰摂取をした場合のみ。

一日の摂取量が40㎎以上で発症する可能性があるとされていますが、化粧品に配合されているグリチルリチン酸は微量である上に内服するわけではありません。副作用の心配は全く無いので安心して使用してください。

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3,大人ニキビに効くグリチルリチン酸化粧水の選び方　

グリチルリチン酸がどのような効果を持っているのかわかりました。ここでは、より大人ニキビに効果的なグリチルリチン酸化粧水の選び方をご紹介します。

3-1,グリチルリチン酸以外にもニキビの有効成分が配合されているものを選ぶ

大人ニキビを徹底的に撃退するために、グリチルリチン酸以外の成分にもニキビに有効な成分が入っているものを選びましょう。

サリチル酸

サリチル酸は、角質を溶かす作用や雑菌の繁殖を防ぐ効果を持っています。

皮膚を柔らかくし毛穴をふさいでいる角質を溶かしたり、毛穴に詰まっている角栓を取り除いたりしてニキビができるのを防ぐのです。

また、ニキビの原因菌であるアクネ菌の繁殖を防ぎ、ニキビをできにくい状態に導きます。

サリチル酸は角質を溶かす作用があることから、美容皮膚科などでその特性を活かし、フェイス用のケミカルピーリングに使用されています。

また、イボや魚の目などの治療薬として使用されていて、現在ではかかとのひび割れケアや足裏の角質ピーリングにも使われます。

ビタミンC誘導体

引用元：https://www.biyougeka.com/

厚生労働省が認可した美白有効成分としても有名なビタミンC誘導体。

ビタミンC誘導体にはメラニンに働きかけてシミを予防する作用の他、皮脂の分泌を抑える作用を持っているので大人ニキビの予防に有効な成分です。

また強力な抗酸化作用を持っているので、炎症を起こす原因となる活性酸素を除去し、大人ニキビの炎症を抑えてくれるのです。

ビタミンC誘導体はできてしまったメラニンにも働きかけてシミを薄くする還元作用を持つ唯一の美白有効成分。大人ニキビの跡もこの作用によって薄くしてくれることが期待できます。

大人のニキビケアには是非取り入れたい心強い成分です。

リン酸アスコルビルMg

アスコルビン酸（ビタミンC）にリン酸とマグネシウムを結合させ、水との親和性を高めた水溶性ビタミンC誘導体の一種です。

安定性、即効性ともに優れ、浸透しやすく化粧水には最適のビタミンC誘導体。多くのビタミンC誘導体配合化粧水や美容液に使用されています。

短時間で角質層に吸収され、即効性が高いのが特徴。皮脂の分泌の抑制や大人ニキビの炎症の赤みを抑える効果が期待できます。

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na

引用元：https://flair-shop.jp/

水溶性のリン酸型ビタミンC誘導体に、脂肪酸であるパルチミン酸を結合させて親油性を持たせた成分。水溶性、脂溶性の両方の特徴を併せ持つ最新型のビタミンC誘導体です。

APPS、アプレシエとも呼ばれます。肌の奥にある真皮まで達する高い浸透力が特徴。その浸透力は従来のビタミンC誘導体の10倍～100倍にも及ぶといわれています。刺激も少ないので、炎症を起こした大人ニキビの肌にも使用しやすいですね。

炎症による大人ニキビの赤みやニキビ跡を防ぎ、過剰な皮脂の分泌を抑制してくれます。

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3-2,目的に合った成分が入っているものを選ぶ

大人ニキビをケアしたい！といっても、ニキビの原因である乾燥を改善したいのか、ニキビ跡が気になるかは人によって違います。

グリチルリチン酸化粧水の中でも、自分の悩みに合った成分が含まれている化粧水を選びましょう！

大人ニキビの原因となる乾燥を防ぐなら

セラミド

引用元：https://www.happy-note.com/

バリア機能の低下の鍵を握るのが、高保湿成分のセラミドです。

セラミドは角質層の中で細胞と細胞の間に存在し、水分や油分を抱え込んで細胞同士をつなぎとめています。

セラミドが不足すると細胞同士が結合できなくなり、バリア機能が弱まって水分を保てず肌が乾燥することに。

外部からの刺激にも敏感に反応するようになり、肌荒れを起こしやすい状態になってしまいます。

そのため、乾燥が原因の大人ニキビには必須の成分です。

ヒアルロン酸

引用元：http://futyubiyouseitai.com/

ヒアルロン酸は1gで6㎏もの水分を保持できる強力な保湿成分。表皮の下にある真皮部分で、コラーゲンやエラスチンとともに肌の弾力、ハリを保っています。

肌の他にも関節の機能保持や眼球の組織の維持など、人間の体を構成する大切な成分ですが、ヒアルロン酸は年齢とともに減少していきます。

40代になると赤ちゃんの半分の量にまで減少してしまうため、乾燥が気になる大人ニキビ肌には積極的に取り入れたいですね。

コラーゲン

引用元：http://www.camucamu.jp/

美肌成分としてよく知られているコラーゲン。真皮の約70％を占める、肌の弾力やハリのキープには欠かせない成分です。

コラーゲンは年齢とともに減少していき、20歳頃をピークにだんだんと減少が始まり、40代にはピーク時の約半分になってしまいます。

そのため、積極的に補給したい成分ですが、実は化粧水に含まれているコラーゲンは真皮にまで届きません。コラーゲンは分子量が大きいため、肌の奥まで入っていくことができないのです。

ただし、コラーゲンには保湿効果があるため、肌の表面に留まって水分を抱え込んでくれます。化粧水の水分が蒸発してからも肌表面のうるおいを保ち、乾燥を防ぐ効果があるのです。

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ニキビ跡も改善したいなら

ハイドロキノン

高い美白作用を持つとして話題になっているハイドロキノン。美白有効成分として厚生労働省の認可は受けていませんが、アルブチンなどの他の美白成分と比較して10～100倍にも及ぶ効果があるといわれ、注目を集めている成分です。

「チロシナーゼ」という酵素の活性を阻害し、メラニンの元となるチロシンの変化をブロック。ニキビ跡の原因となるメラニンが生成されるのを防ぎます。

また、すでにできてしまったニキビ跡のメラニンにも働きかけ、ニキビ跡を薄くする還元作用もあるのでニキビ跡の強い味方です。

ただし、ハイドロキノンは強い刺激があり、配合濃度が高いものは注意が必要です。濃度3％～4％以上のものを使用する際には、必ず医師の指示に従って使用してください。

トラネキサム酸

引用元：https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/

大人ニキビの炎症による刺激で、メラニンを作るように指示する「プラスミン」や「プロスタグランジン」などの物質が発生します。

トラネキサム酸はメラニン増産の情報をメラノサイトに届かないようにすることで、メラニンの新たな発生を防ぐ効果を持っています。

肝斑対策の飲む治療薬「トランシーノ」に配合されている成分としてよく知られるようになりました。厚生労働省が認可している美白有効成分の一つです。

水溶性プラセンタエキス

水溶性プラセンタエキスは動物の胎盤から抽出されるエキスを水に溶けるように水溶性にしたものです。化粧品には主に羊や豚などのプラセンタが使用されています。

プラセンタには受精卵を胎児に成長させる「成長因子」という成分が含まれています。この成長因子は細胞の代謝を促すので、肌の代謝も促進されてニキビ跡のメラニンの排出をサポートするのです。

その他にもハイドロキノンと同じくチロシナーゼの働きを阻害する作用もあるので、新たなニキビ跡ができるのを防いでくれます。

プラセンタが使用されてきた歴史は古く、紀元前400年頃の古代ギリシアですでに医薬品として使用されていたという記録がある他、クレオパトラや秦の始皇帝、マリー・アントワネットなどの時代の権力者に若返りの妙薬として重宝されてきたようです。

プラセンタエキスにはまだメカニズムが解明されていない部分も多くあり、今後の研究の行方に注目が集まっています。

3-3, ノンコメドジェニックテスト済のものを選ぶ

コメドとは、角質や皮脂などが毛穴に詰まったニキビになる前の状態。そのコメドを誘発しにくいことを証明する試験がノンコメドジェニックテストです。

ノンコメドジェニックテストは、皮脂腺が多いとされるヒトの背中にテスト対象の化粧品を複数回塗布し、コメドができているかどうか細胞学的な検査を行い確認します。

このテストに合格した化粧品はノンコメドジェニックテスト済と表示できるようになります。

このテストは国の統一基準などがあるものではないため、ヒトではなくウサギの耳で実験を行うこともあり、メーカーによってそれぞれ異なる条件下で実験されています。

また、テストの判断基準も各メーカーが独自に設定した基準によるものです。

よく似たものにノンコメドジェニック処方があります。

ノンコメドジェニック処方はニキビの原因となるアクネ菌の栄養になる成分や、毛穴をふさいでニキビをできやすくする成分を抑え、ニキビができにくくなるように処方された化粧品です。

ノンコメドジェニックテストを行っているわけではないので、この2つを混同しないようにしましょう。

ニキビケアには、コメドのできにくさがテストによって証明されているノンコメドジェニックテスト済のものを取り入れるといいでしょう。

4,グリチルリチン酸配合のニキビ化粧水ランキング

5,ニキビ化粧水の効果的な使い方

では、グリチルリチン酸が配合されたニキビ化粧水の効果を最大限に引き出すために、正しい使用方法や化粧水の使用にプラスして行いたいニキビケアについて見ていきましょう。

5-1,ニキビ化粧水の正しい付け方

正しい方法でニキビ化粧水を使用し、効果を最大限に引き出しましょう。

洗顔後の綺麗な肌につける

ニキビ化粧水は、正しい方法でクレンジングと洗顔を行って清潔になった肌に使用してください。

メイクがきちんと落ちていないと、せっかくのニキビ用化粧水も効果を発揮できません。

それだけでなく、肌に残ったメイク成分が変質して刺激になり、ニキビの原因となることがあります。メイクをしていない場合でも肌は皮脂や古い角質、空気中の塵や埃で汚れています。

毛穴に汚れを放置すると大人ニキビを引き起こす可能性があるため、きちんとクレンジング・洗顔を行った上で化粧水を使用するようにしましょう。

それでは正しいクレンジングの方法を見ていきましょう！

優しく汚れを落とすオイルクレンジングの正しい方法

多くのクレンジング剤が乾いた手や顔に使用するようになっています。お風呂などで使用する際は、濡らさないように気をつけて使用しましょう。

クレンジング剤はオイルやクリーム、ミルク、シート状のものなど様々ありますが、大人ニキビができてしまった肌にはシート状のクレンジングは刺激になってしまうためおすすめできません。

シートクレンジング以外の肌に合ったものを使用するようにしてください。

では、次に正しい洗顔方法の手順です。

ニキビ肌に優しい洗顔方法を紹介

洗顔料は十分に泡立てることが大切です。洗顔料がしっかりと泡立っていない状態で顔を洗うと、知らない間に指でニキビに刺激を与えるだけでなく、肌荒れを起こしてしまうことも。

うまく泡立てられない時や、泡立てるのが面倒な場合は、洗顔用の泡立て器や洗顔ネットを使用しても良いでしょう。

また、洗顔料を顔に伸ばす際には肌をこすったりせず泡を転がすようにして優しくのばします。摩擦は肌の大敵です。肌をこすってしまうとシミやしわの原因となったり、大人ニキビに触れて悪化させたりすることにもなりかねません。

すすぎの際には洗い残しがないようにしっかりとすすぎましょう。すすぎ残した洗顔料は肌の刺激となり、大人ニキビを悪化させることになります。

メーカーの決めた量をつける

ニキビ化粧水は、メーカーの指定する量を確認して決められた量を使用するようにしましょう。

各メーカーは、様々な試験によってもっともニキビ化粧水が効果を発揮する量を導き出しています。使用量が少ないと、化粧水は効果を発揮できません。また、肌の水分が不足して乾燥し、新たな大人ニキビの原因となる可能性もあります。

逆に多すぎると、肌はニキビ化粧水を吸収しきれず、化粧水が無駄になってしまいます。

ニキビ用の化粧水はメーカーの指定する量を正しい方法でつけましょう。

手を使ってやさしくつける

ニキビ化粧水をつける際には、コットンではなく手でつけるようにしましょう。ニキビ肌はデリケートな状態なため、コットン繊維もニキビを刺激します。

ニキビ用の化粧水を使用する際には、余計な雑菌が顔につかないよう手を洗って清潔にしてから使用しましょう。では、ニキビ化粧水の効果的なつけ方をご紹介します。

手を使ったニキビ化粧水の正しい付け方

ニキビ化粧水は手のひらの体温で温めてから肌にのばすようにしてください。そのままだと化粧水が冷たいので、肌にのばした際に毛穴が収縮して化粧水をしっかりと吸い込んでくれません。

またニキビ化粧水を顔にのばす際、勢いよく顔を叩くパッティングはNGです。パッティングは角質細胞にダメージを与え、大人ニキビの悪化はもちろんシミやくすみ、乾燥などのトラブルを引き起こすことにもなりかねません。

手で優しくなじませ、ハンドプレスしてニキビ化粧水の効果を最大限に引き出しましょう。

5-2,ニキビ化粧水に＋αで心がけたいニキビケア

大人ニキビ対策には、グリチルリチン酸入りのニキビ化粧水を使用するのはもちろんのこと、食事や生活習慣などにも気を配ることが大切。大人ニキビが悪化するのを防いだり、できにくくなったりするように心掛けましょう。

ニキビを防ぐために顔に雑菌をつけないようにする

ニキビの原因は毛穴に溜まった皮脂や角質などに雑菌が繁殖することです。極力顔に雑菌をつけないようにしましょう。

人間の手にはたくさんの雑菌がついています。大人ニキビができると気になってつい触ってしまいたくなる気持ちはわかりますが、できるだけ顔を触り過ぎないようにしましょう。メイクの前には手を洗うなどの対策も必要です。

髪の毛にも雑菌は付着しています。なるべく髪の毛が顔に触れないようにまとめ髪にするなど、ヘアスタイルも工夫してみましょう。

また、不潔な寝具が雑菌の温床になっていることもあります。シーツや布団カバー、枕カバーなどはこまめに取り換えたり洗濯したりするようにして、清潔な状態を維持するようにしてください。

十分な睡眠をとる

ニキビ予防には睡眠も大切です。特に眠り始めてからの3時間は非常に重要で、この時間は成長ホルモンが分泌され、肌のダメージを回復してくれるので「肌のゴールデンタイム」ともいわれます。大人ニキビで傷ついた肌を修復してくれる大切な時間帯です。

また睡眠不足はホルモンバランスの乱れにもつながり、大人ニキビの悪化や原因にもなってしまいます。

大人ニキビを改善するためには、十分な睡眠時間の確保はもちろんですが、質の良い睡眠をとるように心掛けてください。パシャマや寝具を快適なものにする、照明などを工夫するなどリラックスして睡眠できる環境を整えておきましょう。

ニキビ予防に良い食事をする

体内からも大人ニキビ対策を行いましょう。食生活はニキビに深く関係しています。できるだけニキビを予防する食事やニキビを改善してくれる食材を多く取り入れて、体の内側から大人ニキビに働きかけましょう。

ビタミンAは皮膚の新陳代謝を活性化してくれます。ニキビの原因となる古い角質をスムーズに剥がし新しい細胞を作り出すので、ニキビ肌には積極的に取り入れたいビタミンです。

ビタミンAを含む食材はレバーやほうれん草、トマト、人参、モロヘイヤや卵、小松菜などです。

皮脂を抑制する作用やニキビの炎症の原因となる活性酸素を取り除く抗酸化作用を持つビタミンCも大人ニキビには欠かせません。

ビタミンCが豊富な食材はキウイフルーツや小松菜、パプリカやピーマン、アセロラなどです。日頃から摂取を心掛けるようにしましょう。

また、ビタミンB2やB6には皮脂の代謝促進作用があり、ニキビの原因となる余分な皮脂を分解してくれます。さらに抗酸化作用もあるため、健康のためにも取り入れたい栄養成分です。

ビタミンB2とB6を多く含むのは、うなぎやまぐろ、さんまなどの青魚、鶏肉、豚肉、牛肉や納豆などのタンパク質が豊富な食材です。

さらに、強い抗酸化作用を持つビタミンEも活性酸素を取り除いてニキビの炎症を抑えてくれます。ビタミンEが豊富な食材は、アーモンドなどのナッツ類やじゃがいも、さつまいも、ほうれん草やうなぎなどです。

これらの栄養素を持つ食材を上手に食生活に取り入れて、大人ニキビの改善や大人ニキビのできにくい肌を目指しましょう！

ニキビを刺激する成分はできるだけ避ける

大人ニキビができている肌には、刺激がある成分はNGです。刺激がニキビの悪化を招き、より重症化させる可能性があります。

大人ニキビのある人が一番避けたいのは、エタノールやエチルアルコールなどのアルコール成分を多く含んだ化粧品。アルコールは顔の雑菌などを殺菌したり、炎症を抑えたりする効果を持っていますが、蒸発する際に肌に必要な水分まで一緒に蒸発させてしまうのです。

アルコール成分を多く含んだ化粧品は思春期ニキビの対策には有効です。しかし、乾燥が原因の一つである大人ニキビのケアに、アルコールは向いていません。

また、市販されている化粧品にはパラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤は必要ですが、中でもパラベンは刺激が強い防腐剤。

さらにパラベンにも数種類あり、一番刺激が強いのがブチルパラベン、次にプロピルパラベン、エチルパラベン、一番刺激が弱いのがメチルパラベンとなります。

パラベンが入っている商品を選ぶ場合は、メチルパラベンが配合されたものを選びましょう、

香料や着色料も刺激となる可能性のある成分です。できるだけ無添加のものを使用するように心掛けましょう。

必要であれば薬も使う

大人ニキビが重症化して赤ニキビから黄ニキビ、もしくは紫ニキビまで進んでしまっては化粧品でのケアでは対策ができないこともあります。

グリチルリチン酸化粧水などで正しいケアをしても改善が見られない場合は、市販薬を使用することも視野に入れておきましょう。

薬を使用する際は、使用上の注意を熟読し、用法、用量を守って正しく使用してください。

また薬をつけたからといって油断するのではなく、食生活を整え、質の良い睡眠をしっかりとり、正しいスキンケアを行うことも大切です。

6,皮膚科を受診すべきニキビの症状

ニキビもひどくなると化粧品では対応できません。皮膚科を受診すべきがどうか判断に迷った際には、以下の症状があるか確認してください。

広範囲に広がっている

小さな赤いニキビが広範囲に及んで治らない場合、それはニキビではない可能性があります。もしかしたらニキビとよく似た症状を引き起こす「マラセチア毛包炎」かもしれません。

マラセチアは肌に常在している真菌（カビ）で、通常であれば肌に悪さをすることはありません。しかし、多量の汗や皮脂、ストレスなどによるバリア機能の低下などによって、毛穴の中で胞子のまま増殖してしまいマラセチア毛包炎が起こります。

マラセチア毛包炎の場合はニキビと同じケアでは改善しません。飲み薬や抗真菌薬が必要となります。

見分け方としては、マラセチア毛包炎の場合はニキビ特有の「芯」がありません。ニキビは毛穴に詰まった皮脂や角質にアクネ菌などの雑菌が炎症を起こすので、毛穴の中には炎症のもととなる芯がある状態なのです。

ただし、これだけでは見分けるのが難しい場合もあります。広範囲にたくさんニキビができた場合は必ず医療機関を受診して、医師の判断を仰ぎましょう。

ニキビの赤みがひかない

ニキビが赤みを持っているということは、炎症を起こした状態

です。炎症は肌にどんどんダメージを与えていくので、炎症の期間が長ければ長いほど肌は深刻なダメージを受けることになります。

正しいスキンケアを行い、市販薬も使用してみたけれど赤みがひかない、という場合はできるだけ早く受診しましょう。

そのまま放置すると肌のダメージが肌の奥深くの真皮までに及び、消えないニキビ跡やクレーターにように凸凹になってしまう可能性があります。

ニキビが痛い

痛みを伴うニキビは、かなり炎症が進んでいる状態です。特に盛り上がってしこりのようになっている場合は要注意。

炎症の度合いがかなりひどく皮膚の組織が破壊されてしまうため、コラーゲンが修復の為に余分に作られてケロイドのようになる前の状態です。そのまま放置すると体質によっては赤っぽく盛り上がったままケロイドのようになってしまう可能性があります。

触れることで悪化するので、痛みを持つニキビには触れないようにして速やかに受診してください。

ニキビが何度も同じ場所に繰り返す

何度も同じところにニキビが再発する場合は、その部分の皮脂腺、もしくは毛穴が大きいことが考えられます。皮脂量が多く、毛穴が大きいと角質や皮脂が詰まりやすくなり繰り返しニキビが発生することになるのです。

同じ場所に繰り返しニキビができると、肌のダメージも一か所に蓄積していくためニキビ跡になる可能性が高いです。何度も繰り返すニキビはスキンケアだけで対処しきれないため、一度医療機関を受診して原因を探りましょう。

また、清潔な寝具を使ったり、ヘアスタイルの見直しなども重要です。

どれだけスキンケアをしてもニキビ跡が改善しない

ニキビ跡はニキビの炎症が刺激となってメラニンが過剰に作り出され、色素沈着を起こした状態です。通常メラニンは肌の浅い部分、表皮に蓄積しニキビ跡となっていますがターンオーバーを繰り返すことで数か月後には自然に消えていきます。

ニキビ跡がいつまでたっても薄くならず改善しない、またクレーターのようになってへこんでいる場合はダメージが肌の奥の真皮にまで及んでいる可能性があります。

こうした場合のニキビ跡はターンオーバーでは元に戻らないこともあるので、できるだけ早く受診してください。

7,ニキビのQ＆A

ここまで、グリチルリチン酸化粧水とニキビ肌のスキンケアについて見てきました。最後に残った疑問をQ&A形式で解決しておきましょう。

Q,大人ニキビと思春期ニキビの違いは？

毛穴に皮脂や角質が詰まって繁殖するというニキビができるメカニズムは思春期ニキビも大人ニキビも一緒ですが、その原因に違いがあります

思春期ニキビはホルモンバランスが乱れることで皮脂量が増え、毛穴がつまることが原因です。したがって顔の中でも額や鼻周辺のTゾーンといわれる皮脂の多い部位にニキビができることがほとんど。

また、乾燥肌はできにくく、脂性肌はできやすいのも思春期ニキビの特徴です。

大人ニキビの原因は、乾燥やバリア機能の低下でターンオーバーが乱れることで毛穴に角質や皮脂が詰まること。

そのため肌質に関係なく、乾燥肌の方にも大人ニキビは発生します。ニキビができる部分も皮脂の多いTゾーンではなく、頬やあご、口周り、フェイスラインなど乾燥しやすい部分にできやすい傾向があります。

このように思春期ニキビと大人ニキビではできる原因が違うので、ケアの方法も変わってくるというわけです。

Q,ニキビを隠すメイク方法って？

ニキビができてしまったら、触らないのが一番とはいえできることなら隠したいですよね。特に大人の女性は仕事などで人に会うことも多いので無理もないでしょう。

ニキビが気になって、それがさらなるストレスになるのも避けたいところ。ここでは上手にニキビを隠すメイク方法を伝授します。

ニキビを上手に隠せるメイク方法！

ファンデーションは通常通りの量で薄くのばしてください。ファンデーションだけで隠そうとすると厚塗りになる上、ニキビは隠れません。コンシーラーを上手に使用しましょう。

また、コンシーラーは肌よりワントーン暗い色を選ぶとニキビ部分が目立たなくなります。パレットタイプを使用する際も、元の肌色より少しだけ暗くなるようにブレンドしてください。

8,まとめ

たった一つでもできてしまうと気になるのが大人ニキビ。鏡を見るたびに憂鬱になってしまいますよね。

大人ニキビは思春期ニキビと原因が違うことを把握し、正しいスキンケアをすれば必ず改善されていきます。大人ニキビに効果的なグリチルリチン酸化粧水を上手に利用しながら、食生活や睡眠などにも気を配り、大人ニキビと無縁の毎日を手に入れましょう！

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