大人ニキビ用スキンケアセットおすすめランキング!ニキビ予防・ニキビ跡ケアもできる化粧品4選!

大人ニキビ用スキンケアセットおすすめランキング!ニキビ予防・ニキビ跡ケアもできる化粧品4選!

なかなか消えないニキビ。思春期の頃はもちろんですが、大人になってもニキビに悩まされる方は多くいるようです。現在では数多くのニキビ肌用のスキンケア用品も販売されていますが、いったいどれを使用すればいいのかわからないといった声も。

そこで、ニキビ肌向けスキンケア用品のおすすめランキングと、ニキビを改善するスキンケア方法について、ご紹介します。

星マークこの記事で紹介するニキビ用スキンケア用品一覧!

1位オルビス 薬用クリアシリーズ トライアルセット
オルビス 薬用クリアシリーズ トライアルセット
有効成分グリチルリチン酸を配合した、口コミでも大人気のニキビケアライン
2位ファンケル アクネケアたっぷりおためしキット
ファンケル アクネケアたっぷりおためしキット
3種類の漢植物が大人ニキビの原因となるバリア機能をサポート
3位富士フイルム ルナメアAC1週間トライアルキット
富士フイルム ルナメアAC1週間トライアルキット
ナノ化技術を利用した「アクネシューター」がニキビの原因に直接働きかけてニキビを改善
4位ノブ ACアクティブ初回限定お試しセット(医薬部外品)
ノブ ACアクティブ初回限定お試しセット
臨床皮膚医学に基づいて開発された信頼できるニキビケアライン

すぐにランキングを見る

1,そもそもニキビの原因って?思春期ニキビと大人ニキビの違いとは?

顔にできると気になって仕方がないニキビ。ニキビといえば思春期のイメージがありますが大人になってもニキビに悩まされる方も多いですよね。まずは思春期にできるニキビと大人になってからできるニキビの違いについて見てみましょう。

1-1, 思春期ニキビと大人ニキビは原因が違う!

同じニキビですが10代の頃にできるものは『思春期ニキビ』、大人になってからできるものは『大人ニキビ』と区別されます。

皮脂や角質が毛穴に詰まり、そこにアクネ菌が繁殖してニキビになる……、というメカニズムは思春期ニキビも大人ニキビも変わりません。しかし、思春期ニキビと大人ニキビではそこに至るまでの原因が変わってきます。

ではさっそく、それぞれのニキビの違いについて見ていきましょう。

丸にシンプルチェック思春期ニキビとは

思春期ニキビとは

10代の中高生・思春期の頃に発生するニキビのことを思春期ニキビと呼びます。青春ニキビなどと呼ばれることもありますが、感受性の強い思春期の頃にはこのニキビが悩みの種になることも。

ニキビを気にするあまり人と会うのを避けるようになったり、積極性を失ったりということもあるようです。

丸にシンプルチェック思春期ニキビの特徴

思春期ニキビ 引用元:https://shibu-cli.com/trouble/acne/

思春期ニキビは皮脂の分泌が多い部分にできることが多く、額や鼻周りなどの T ゾーンを中心に発生します。皮脂の分泌量が多い人は、頬や口元など皮脂が少ない部分にもできやすいです。

思春期ニキビの原因は過剰な皮脂の分泌なので、脂性肌の人は特にできやすいニキビ。一方、乾燥肌の方はできにくい傾向があります。

丸にシンプルチェック思春期ニキビの原因は?

皮脂の過剰分泌

思春期は体が第二次性徴期を迎え、大人へと変化していく時期です。この時期には成長ホルモンが大量に分泌されますが、そのピークは13歳から17歳頃といわれています。

女性の場合は『エストロゲン』や『プロゲステロン』、男性ならば『テストステロン』などですが、これらの成長ホルモンには皮脂を分泌させる効果があります。

そのため、成長ホルモンが大量に分泌されることで皮脂が毛穴に詰まって酸化。酸化した皮脂にアクネ菌が繁殖してニキビができてしまいます。

また、ストレスによるホルモンバランスの乱れが皮脂の過剰分泌の原因となる場合もあります。13歳~17歳の思春期は精神的に多感な時期で、学校生活においての人間関係や受験などストレスを敏感に感じやすい年頃です。

ストレスはホルモンバランスの乱れを引き起こし、皮脂の分泌を促進させてしまいます。

また10代の頃は体が十分に発達しきれていないので大人の肌に比べると毛穴の数が少なく、大きさもそれほどありません。そのため毛穴に皮脂が詰まりやすく、思春期ニキビができる原因となります。

丸にシンプルチェック大人ニキビとは

大人ニキビとは

思春期以降、主に20歳を過ぎてから現れるニキビを大人ニキビといいます。大人ニキビはこれまで思春期ニキビと無縁だった方にも肌質を問わず現れ、しかも治りにくい傾向があるので女性の肌悩みの一つです。

思春期ニキビと違って複数の原因があり、原因に合わせたケアを行わなければなりません。そのため、大人ニキビのケアは、まず何が原因でニキビができたのか?を知る必要があります。

丸にシンプルチェック大人ニキビの特徴

大人ニキビ 引用元:https://shibu-cli.com/trouble/acne/

大人ニキビは肌質に関係なく発生し、思春期ニキビとは違い乾燥肌や敏感肌の方にも発生します。

大人ニキビは乾燥やバリア機能の低下などが原因になることが多いため、皮脂の多いTゾーンではなく、皮脂量の少ない頬や口周り、フェイスラインに多く発生するのが特徴です。

一度できると治りにくく、何度も同じ部分に繰り返しできることもあります。

丸にシンプルチェック大人ニキビの原因

生活習慣の乱れ

社会人になると、不規則な生活も多くなりますよね。仕事で夜遅くなって睡眠時間が短くなったり、偏った食生活になる人も多いでしょう。

睡眠中は肌がダメージを回復する時間なので、睡眠時間が不足すると肌は十分に回復できなくなり、ニキビの発生原因につながってしまいます。

そして、食生活の乱れも大人ニキビの大きな原因です。外食やインスタント食品ばかり食べるなど、食生活が偏ると、ビタミン不足や血行不良などの原因に。

その結果、肌の生まれ変わりサイクルである『ターンオーバー』が乱れてしまい、大人ニキビを引き起こしてしまうのです。

肌の乾燥によるバリア機能の低下
肌の乾燥によるバリア機能の低下 引用元:http://www.everfeel-cosme.jp/

肌の一番表面にある角質層は、『バリア機能』を持っています。角質層は十分な水分が保たれることで内側から水分が蒸発するのを防ぎ、様々な刺激から肌を守っているのです。

ところが角質層が乾燥してしまうと、肌のバリア機能は低下して隙間ができてしまい、肌内部のうるおいを保つことができなくなってしまうことに。

またバリア機能の低下は肌を外からの刺激からも守れなくなります。肌についた雑菌などが隙間から入り込んで毛穴で繁殖して炎症を起こし、ニキビを発生させてしまうことになります。

間違ったスキンケア

間違ったスキンケアも大人ニキビの大きな原因の一つです。自分の肌質を正しく把握できず、肌タイプに合っていないスキンケア用品の使用で起こることがほとんどです。

特に多いのは、自分が乾燥肌だと自覚していないパターン。肌内部は乾燥しているので肌はうるおいを少しでも留めるために、皮脂を分泌します。

その結果、肌表面には皮脂が浮いているので脂性肌と勘違いして十分な保湿ケアを行わずにいるとどんどん乾燥が進んでいくことに。

そして、肌は乾燥を防ぐために皮脂を分泌し続けるため毛穴に皮脂が詰まりニキビになる……という悪循環です。

また普通肌の方が乾燥肌と勘違いして必要以上の油分や栄養分を与えすぎてしまう、といったパターンも見受けられます。これも毛穴を詰まらせる原因の一つです。

その他にも、美容雑誌や口コミで評判の良いスキンケア用品を使用した結果、肌質に合っておらずニキビの原因となることもあるようです。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンは『エストロゲン』と『プロゲステロン』の2種類があります。この2つのホルモンのうち、プロゲステロンは女性の体を妊娠に向けた状態に整えるホルモンですが、皮脂の分泌を促進する作用を持っています。

女性が生理前にニキビができやすいのは、妊娠に向けた状態に整えるためにプロゲステロンが多く分泌されるからです。

ホルモンバランスはストレスや食生活の乱れなどで乱れてしまい、プロゲステロンが過剰に分泌されることで皮脂量も増え、大人ニキビができやすくなります。

毛穴をつまらせる『角質肥厚』
毛穴をつまらせる『角質肥厚』 引用元:https://www.silkys4.com/

肌のターンオーバーが乱れると、角質がうまく剥がれ落ちなくなり古い角質がどんどん肌表面に溜まっていきます。結果、角質が分厚くなって毛穴を覆ってしまう『角質肥厚』(かくしつひこう)を起こします。

角質肥厚になると、皮脂の出口を塞がれるため毛穴が詰まり、ニキビの原因となります。

すぐにランキングを見る

1-2,ニキビの種類って?

ニキビは、段階を踏んで悪化していきます。悪化する過程を見ていきましょう。

白ニキビ
白ニキビ 引用元:https://www.nikibic.net/lab/know/color/

白ニキビは ニキビの一番最初の症状です。痛みなどの自覚症状がほぼないので気付かないこともあります。

白ニキビは分厚くなった角質が毛穴を塞ぎ、行き場を失った皮脂が毛穴に溜まっている状態。

まだ炎症は起こしておらず、見た目としてもそれほど目立つものではありません。この段階で正しいケアができれば、ニキビは綺麗に治ります。

黒ニキビ
黒ニキビ 引用元:https://www.nikibic.net/lab/know/color/

黒ニキビは白ニキビが少し悪化してしまったものです。放置された白ニキビの毛穴に溜まった皮脂の先端が黒く酸化している状態です。

ニキビの芯が毛穴を広げるため、若干目立つニキビではありますがまだ炎症は起こしていません。黒ニキビはまだ初期症状の段階のため、丁寧な洗顔や保湿などのスキンケアで改善が可能です。

赤ニキビ
赤ニキビ 引用元:https://www.nikibic.net/lab/know/color/

赤ニキビは黒ニキビがさらに進行して炎症を起こした状態。毛穴に詰まった皮脂や角質にニキビの原因であるアクネ菌が繁殖して炎症を起こし、赤く腫れあがるようになります。

多くの場合は痛みやかゆみを伴い、見た目にもかなり目立つ状態です。

赤ニキビまで進行すると、綺麗に治るまでにはかなりの時間を要します。また、ニキビ跡ができる可能性も高いです。

黄ニキビ
黄ニキビ 引用元:https://www.nikibic.net/lab/know/color/

黄ニキビは赤ニキビの炎症が悪化し、『黄色ブドウ球菌』が繁殖して、毛穴に膿がたまっている状態。黄色ブドウ球菌は健康な人体にも存在している菌で、アトピー性皮膚炎などの原因ともなる菌でもあります。

炎症は赤ニキビよりもひどくなり、赤ニキビの段階では表皮にとどまっていたダメージが黄ニキビでは肌の奥にある真皮にまで到達することも。

黄ニキビは膿がたまっているため、痛みやかゆみがある上に、かなり目立つニキビです。黄ニキビの段階まで進むと高確率で赤みや色素沈着、クレーターなどのニキビ跡が残ります。膿疱(のうほう)ニキビとも呼ばれます。

紫ニキビ
紫ニキビ 引用元:https://www.nikibic.net/lab/know/color/

炎症を起こしたニキビの最終段階です。ニキビの毛穴の周囲にまで炎症が広がり膿に血が混じって紫色に見えるようになります。

炎症のピークは越しているため痛みやかゆみはありませんが、固くごわつき、しこりがあるように感じられることも。ほとんどの場合ニキビ跡が残ります。

結節性(けつゆせい)ニキビ、嚢腫(のうしゅ)と呼ばれることもあります。

紫ニキビの状態になるとスキンケアや市販薬では対応できません。重度の皮膚炎ともいえる状態なので、できるだけ早く皮膚科を受診する必要があります。

ニキビ跡
ニキビ跡 引用元:https://www.nikibic.net/lab/know/color/

ニキビの炎症によるダメージが跡になった状態です。

ニキビは白ニキビや黒ニキビなど、炎症を起こしていない段階でケアができればニキビ跡になることはありません。しかし、ニキビが悪化して炎症を起こすとニキビ跡ができる可能性が上がります。

特に、炎症が進んだ状態の黄ニキビや紫ニキビの場合は炎症のダメージが肌の奥の真皮にまで届きます。真皮がダメージを受けると、茶色い色素沈着やクレーターのようなニキビ跡が残ってしまうのです。

すぐにランキングを見る

2,大人ニキビ用スキンケアの効果って?どんな成分が良いの?

現在では大人ニキビに着目したスキンケア用品もたくさん登場しています。大人ニキビ用スキンケア用品はどんな効果をもたらすのか、また具体的にどんな成分が大人ニキビに効果的なのかチェックしてみましょう。

2-1,ニキビ用スキンケアの効果とは

ニキビ用スキンケアの効果とは

ニキビ用スキンケア用品がニキビ肌にもたらす効果には、どんなものがあるのでしょうか。

ニキビの原因となる過剰な皮脂を抑制する

大人ニキビの原因は乾燥やバリア機能の低下、ホルモンバランスの乱れなどさまざまです。

しかし、ニキビができるメカニズム自体は思春期ニキビも大人ニキビも同じで、毛穴に余分な皮脂や角質が詰まってアクネ菌が繁殖する、ということに変わりはありません。

毛穴を詰まらせる原因である過剰な皮脂を抑制することによって、ニキビの発生を予防します。

ニキビの炎症を抑える

炎症を抑える成分を配合し、白ニキビや黒ニキビの炎症を予防してそれ以上悪化しないようにしたり、すでに炎症が起きてしまったニキビの炎症を抑えたりします。

同じ場所で炎症が長く続くと、どんどん肌にダメージが蓄積して肌の奥深くにまで影響が及ぶようになります。ニキビ跡を防ぐためにも、炎症を起こしたニキビの場合一刻も早く炎症を鎮める必要があります。

角質を柔らかくして毛穴つまりを改善する

大人ニキビはターンオーバーの乱れなどで肌表面に角質がうまく剥がれ落ちずに分厚くなり、古くなった角質が毛穴をふさいでしまうのも原因の一つです。

固くごわついて厚くなった余分な角質を柔らかくしてくれる成分を配合し、毛穴を詰まらせないようにします。肌が柔らかくなり、くすみも解消されることもあります。

ニキビの原因となる『アクネ菌』を殺菌する

ニキビが起こるのは肌に存在する『アクネ菌』が毛穴に詰まって繁殖し、炎症をおこすからです。ニキビスキンケアの多くは、このアクネ菌が増えないよう殺菌することでニキビを防ぐ効果があります。

ニキビの原因となる乾燥を防ぐ

大人ニキビの最大の原因といえるのが乾燥です。乾燥は大人ニキビだけでなくさまざまな肌トラブルを引き起こします。

しっかりと保湿すれば肌のバリア機能も良好な状態に保たれ、ニキビだけじゃなく肌トラブルを起こしにくい肌に整えてくれます。結果的に乾燥によるターンオーバーの乱れ、余分な皮脂の分泌も抑制されるのです。

2-2, 国が認める『有効成分』って何?どんな効果があるの?

国が認める『有効成分』って何?どんな効果があるの?

スキンケア用品などに「有効成分配合」と記載されているのを目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。いったい「有効成分」とは、どのような成分を指しているのでしょうか?

有効成分とは

有効成分とは厚生認可した成分のことです。薬事法(現薬機法)で規定された効能、例えばシミ予防やニキビ予防などに対しての一定の効果や安全性が法的に認められた成分を指します。

有効成分に認可されるハードルはかなり高く、成分の開発から認可まで10年以上かかることも珍しくないとのこと。

有効成分を規定量配合した化粧品は「有効成分配合」という表示や「ニキビを防ぐ」など具体的な効果・効能の表示が許可されます。

そしてこの有効成分を配合した化粧品のことは『医薬部外品』と呼ばれます。

『医薬部外品』は有効成分が配合されたもの
『医薬部外品』は有効成分が配合されたもの 引用元:http://www.hokenkai.or.jp/

何気なく使用しているスキンケア用品ですが、実は「化粧品」「医薬部外品」「医薬品」の3つに分類されています。

しかし、医薬品はともかく、化粧品や医薬部外品についてはそれほど違いを意識することなく使用している方も多いのではないでしょうか。

「化粧品」は、有効成分は配合されない、もしくは配合されたとしても規定量を満たしておらず具体的な効果や効能を表示できません。

3つの分類のうち、効果や効能は最も穏やかですが安全性が高く、副作用の心配はほぼありません。

扱いも難しくないものが多く、誰もが安心して使用できるものがほとんどです。肌を健やかに保つ、魅力を増すなどの目的で使用されます。

次にとなる「医薬部外品」は、規定量の有効成分を一種類以上配合したものです。化粧品以上の効果、効能がありますが「医薬品」ほどではありません。

その代わり医薬品ほどのリスクはなく、安全性も確認されています。

医薬部外品になると効果、効能と一緒に「薬用」の表示が可能になります。

医薬品は最も効果が高く、症状の治療・緩和などの明確な効果が認められたものです。治療目的のために使用されるもので高い効果を持ちますが、副作用などの危険性も持っています。

そのため、肌にダメージを与えず、安全にニキビケアがしたいなら有効成分の入った医薬部外品がおすすめです。

すぐにランキングを見る

2-3,ニキビケアができる有効成分一覧

では、厚生労働省に認可されたニキビの有効成分を見ていきましょう。

アラントイン

アラントイン

アラントインは抗炎症作用を持ち、ニキビの炎症をおさえる成分。肌への刺激を抑制してニキビの悪化を防いでくれます。

低刺激かつ抗炎症作用を持つため、ニキビの治療薬やリップクリーム、目薬、育毛剤、歯磨き粉、湿疹・かぶれ用の軟膏など、様々なものに配合されている成分です。

アラントインには抗炎症作用だけでなく、傷ついた肌を修復する作用もあります。ニキビの炎症で傷ついた皮膚の修復も手助けしてくれるため、初期のニキビからニキビ跡のケアにもおすすめです。

アラントインは19世紀頃、牛の羊膜の分泌物から発見された成分です。羊膜=アラントイス(英語)と呼ぶため、それにちなんで名前がつけられました。

また、カタツムリの粘液にもこのアラントインは含まれています。チリのカタツムリ輸出農家が、カタツムリ飼育中にできた小さな切り傷がすぐに治ることに注目し、カタツムリからも含ま発見しました。

一時期韓国でカタツムリクリームが流行り、日本でも流行ったのはこの「アラントイン」による美肌作用のためです。

カタツムリから取れると聞くとぎょっとする人も多いと思いますが、使用されるアラントインは尿素から合成されたものが主流です。また、コンフリー(ヒレリ草)という植物やタバコの種子からも採取されます。

サリチル酸

サリチル酸

サリチル酸は角質を柔らかくして取り除く働きを持つ成分。角質が毛穴を塞ぐのを防ぎ、ニキビの原因を作らせません。

また、サリチル酸には殺菌作用もあるためアクネ菌が皮脂に繁殖するのを防いでニキビのできにくい肌へと導きます。

角質を溶かす「角質融解作用」(かくしつゆうかいさよう)を持つため、魚の目やたこ、イボの薬として利用されたり、美容皮膚科でケミカルピーリングに使用される成分でもあります。

グリチルリチン酸

グリチルリチン酸

グリチルリチン酸は高い抗炎症作用がある成分です。ニキビの炎症を予防してくれるだけでなく、すでに炎症を起こしたニキビ・かゆみがあるニキビにも効果があります。

赤みやかゆみを抑える効果、抗アレルギー作用があるため、アトピー性皮膚炎の薬にも利用されています。

ちなみに、グリチルリチン酸は甘草(リコリス)という植物の根から抽出される成分。日本では甘草は古くから漢方として親しまれ、現在でも日本国内の漢方薬の約7割に甘草が使用されている、伝統的な成分なので安心感も高いですね。

世界的にも珍重されてきた成分であり、古代バビロニアや古代エジプトでも医薬品として甘草が使用された記録が残っているそうです。

また、グリチルリチン酸は砂糖のおよそ150倍もの甘みを持つため、甘草は甘味料としても利用されます。北アメリカやヨーロッパでは「リコリス菓子」として親しまれ、日本でもサルミアッキ味のグミや飴が有名です。

イプシロン-アミノカプロン酸

イプシロン-アミノカプロン酸

抗炎症作用、止血作用を持ち炎症を起こしたニキビに有効です。

肌が刺激を受けると『プラスミン』という物質が生産され炎症を起こします。イプシロン-アミノカプロン酸はプラスミンの産出そのものを抑制して、ニキビの炎症を予防する成分です。

ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)

ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)

ニコチン酸アミドはビタミンB3のことで、ナイアシンアミドとも呼ばれます。

肌のバリア機能のカギを握るセラミドの合成を手助けし、バリア機能を正常に保つようサポート。バリア機能の低下や乾燥を防ぎ、大人ニキビができにくい肌に整えてくれる成分です。

また血行を促進することで肌のターンオーバーを整え、古い角質が毛穴に詰まるのを予防します。

ニキビの刺激によって生成されたメラニンをメラノサイトから移送されるのを阻害する作用もあるのでニキビ跡防止効果も期待できますね。

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体は美白有効成分としてよく知られているのではないでしょうか。優れた美白効果を持つビタミンC誘導体ですが、実はニキビにもかなり有効な成分。

ビタミンC誘導体は過剰な皮脂を抑制する効果があるため、ニキビの原因となる角栓を作らせません。

またビタミンC誘導体は強力な抗酸化作用を持っているので、炎症の原因となる活性酸素を除去して炎症を抑制する効果も期待できます。ニキビの予防だけでなく、炎症を起こした赤ニキビや黄ニキビにも使用したい成分です。

ビタミンE誘導体

ビタミンE誘導体

抗酸化作用を持ち、活性酸素を除去してニキビの炎症を抑えます。ビタミンEは数種類ある活性酸素の中でも特に強力な成分。

『ヒドロキシルラジカル』と呼ばれる炎症促進・肌老化を起こす成分の除去に効果を発揮します。

炎症を抑える作用もあり、肌の赤みや熱を落ち着かせる鎮静効果が期待できます。

すぐにランキングを見る

3,ニキビ用スキンケアの選び方を解説!

ニキビケアに有効な成分がわかりました。では、たくさんあるニキビ用スキンケア用品から自分に合うものを選ぶにはどうすればいいのでしょうか。

3-1, 有効成分配合の『医薬部外品』を選ぶ

有効成分配合の『医薬部外品』を選ぶ

ニキビが気になる肌には、「医薬部外品」や「薬用」と表示されているスキンケア用品がおすすめです。

「医薬部外品」には、厚生労働省が一定の効果と安全性を認めた成分が、規定量含まれています。

「化粧品」にはニキビ用の有効成分が含まれていない、もしくは含まれていても規定量に満たしていないため、化粧品よりも医薬部外品の方が確実な効果が期待できます。

ちなみに、「薬用」も、医薬部外品のみが名乗れる名称です。ニキビに効果があるスキンケア用品を選ぶ場合は、医薬部外品・薬用といった表記があるか確認するようにしましょう。

3-2,目的に合った成分が入っているものを選ぶ

自分の大人ニキビを引き起こしている原因は何かを見極めて、目的に合ったスキンケア成分が入っているものを選びましょう。

丸にシンプルチェック大人ニキビの原因となる乾燥を防ぐなら

ヒアルロン酸
ヒアルロン酸 引用元:http://www.seikagaku.co.jp/

ヒアルロン酸は肌の奥にある真皮に存在し、コラーゲンやエラスチンと密接にかかわりあって肌の土台となり弾力やハリを保っています。

ヒアルロン酸1gだけで6㎏もの水分を保持できる高い保湿力を持つため、 乾燥が原因の大人ニキビ肌には是非取り入れたい成分の一つです。

ヒアルロン酸は関節や眼球の機能保持も担っている人体に欠かせない成分ですが、年齢と共に減少していく成分です。赤ちゃんの時が一番多く、年齢に伴ってどんどん減っていき40歳頃には赤ちゃんの頃の半分の量になると言われています。

セラミド
セラミド 引用元:http://www.inship.jp/

肌のバリア機能の鍵を握るのがこのセラミド。セラミドは角質層の中で水分や油分を抱え込み、角質細胞同士をつなぎ止めている細胞間脂質です。細胞間脂質の約50%をセラミドが占めており、非常に大切な成分です。

そのため、乾燥が原因のニキビケアには特に取り入れたい保湿成分と言えます。

セラミドが不足すると角質細胞はしっかりと結びつけなくなり、隙間ができてバリア機能が低下。

バリア機能が低下した肌は水分が保持できなくなるばかりか、外部からのわずかな刺激にも耐えられなくなり敏感に反応するようになるのです。

皮膚の脂がなくなる『乾皮症』(かんぴしょう)や水仕事をする人に起こりがちな『主婦湿疹』、アトピー性皮膚炎などは、セラミドの減少が原因の一つであるといわれています。

フラーレン

フラーレン

フラーレンは高い抗酸化作用を持ち、その力は同じ抗酸化作用を持つビタミンCの125倍以上に及ぶとも。ニキビの炎症の原因となる活性酸素を強力に除去してくれます。

また、皮膚のうるおいや弾力を保つのに欠かせないコラーゲンの生成を促進させる働きを持っています。

フラーレンが発見されたのは1985年。発見者であるハロルド・クロトー博士。リチャード・スモーリー、ロバート・カールの3人の科学者がノーベル化学賞を受賞したことでも注目を浴びている成分です。

ちなみに、フラーレンは黒鉛やダイヤモンドと同じく炭素分子だけで構成される成分。医薬品、化粧品、有機薄膜太陽電池など様々なものに利用されています。

プロテオグリカン
たるみ・シワを改善する 引用元:http://mesel-shop.com/

プロテオグリカンは人体にもともとある糖アミノ酸の一種です。ヒアルロン酸とともに肌の奥深くの真皮に存在し、肌のうるおいや弾力、ハリを保つのに重要な役割を果たしています。

プロテオグリカンは優れた保水力を持ち、その力はヒアルロン酸の1.3倍にも及ぶとのこと。さらにプロテオグリカンは、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進する機能も持っているので、肌のうるおいを保つ効果が期待できるのです。

かつてはニワトリのトサカや牛の気管軟骨など、非常に限られた部分からしか抽出できない成分で、1gで3,000万円以上するかなり高価な成分でした。

現在ではサケの鼻軟骨などから効率よく抽出する技術が発見され、安価で使用できるようになっています。

すぐにランキングを見る

丸にシンプルチェック皮脂の分泌量を抑えたいなら

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体

美容に良い成分なビタミンCですが、実はビタミンCは不安定で酸化しやすく肌への浸透もしにくい成分。そこで、科学的に構造を変化させて安定化し、肌に浸透しやすくしたものがビタミンC誘導体です。

ビタミンC誘導体は肌内部に浸透してからビタミンCに戻り、ビタミンCとしての効果を発揮します。

ビタミンC誘導体は過剰な皮脂をコントロールして正常な皮脂量に戻す作用を持っているので、ニキビケアに是非取り入れたい成分です。

イソフラボン

イソフラボン

イソフラボンには、皮脂の過剰分泌を防ぐ効果があります。

大人ニキビの原因には、ホルモンバランスの乱れも大きく関わっています。

男性ホルモンが優勢になると皮脂の分泌量が増えますが、中でも悪玉男性ホルモンとも呼ばれる『ジヒドロテストステロン』が皮脂の過剰分泌を引き起こします。

イソフラボンはこのジヒドロテストステロンの働きを抑制することで、皮膚の過剰分泌を抑制するのです。

丸にシンプルチェックニキビ跡も改善したいなら

ハイドロキノン

ハイドロキノン

非常に高い美白効果を持つとして話題になっているハイドロキノン。ハイドロキノンは一般的な美白有効成分と比較して10倍~100倍にも及ぶ効果を持っているとされ、注目を集めています。

メラニンを黒く変化させるチロシナーゼという酵素の働きを阻害し、ニキビ跡の原因となるメラニンが生成されるのを防ぎます。

またハイドロキノンはすでにできてしまったメラニンとも結びつき、メラニンを薄くする還元作用を持っているのでニキビ跡にも有効です。

高い効果はありますが強い刺激があり、扱いが難しいため美白有効成分には認定されていません。濃度3%~4%以上の高濃度のハイドロキノンを使用する際は必ず医師の指示を仰ぐようにしてください。

トラネキサム酸
トラネキサム酸 引用元:https://otona-skincare.com/

美白有効成分としても有名なトラネキサム酸は人工合成されたアミノ酸で、止血剤や抗炎症剤として医療現場で使用されてきた歴史があります。

ニキビの炎症などによって肌に刺激が与えられると 、プラスミンやプロスタグランジンなどの炎症を引き起こす物質が分泌されます。

トラネキサム酸は炎症を起こす物質の働きを邪魔することで、ニキビ跡の原因となる炎症を抑制してくれるのです。

また、トラネキサム酸は炎症ダメージを受けた肌がメラニン増産の命令を送るのも阻害するため、ニキビ跡の予防も期待できますよ。

水溶性プラセンタエキス

水溶性プラセンタエキス

プラセンタとは動物の胎盤のこと。胎盤から抽出し、化粧水などに配合しやすいよう水に親和性を持たせたものが水溶性プラセンタエキスです。

化粧品には主に羊や豚のプラセンタが使用されます。植物性プラセンタや海洋性プラセンタという名前のものも存在していますが、これらの成分はプラセンタのような働きをする成分であって厳密にはプラセンタではありません。

プラセンタには様々な成分が含まれていますが、中でも注目したいのは胎児を成長させるために必要な『成長因子』です。

この成長因子は肌細胞の生まれ変わりを促進し、蓄積したメラニンの排出をサポートし、ニキビ跡を防いでくれます。

ハイドロキノンと同じくチロシナーゼの活性を抑える効果もあり、厚生労働省の認可した美白有効成分です。

すぐにランキングを見る

3-3,ノンコメドジェニックテスト済みのものを選ぶ

ノンコメドジェニックテスト済みのものを選ぶ

『 コメド』とはニキビの最初期である白ニキビ・黒ニキビの状態を指します。日本語では面ぽうとも呼ばれることも。このコメドができたまま放置すると、その後本格的なニキビへと悪化していきます。

ノンコメドジェニックテストは、コメドができにくいことを証明するテストです。一般的には皮脂腺が多いヒトの背中を利用して行われ、対象の化粧品を数回塗布し、コメドができるかどうかを細胞学的に判断します。

ノンコメドジェニックテストには厚生労働省が定めた基準などがあるわけではありません。

テストの手法や判断基準もメーカーによって異なりますが、このテストを行い合格した化粧品は「ノンコメドジェニックテスト済み」の表示ができるようになります。

判断基準はメーカーによって異なりますが、ニキビのもとになるコメドができにくいことが証明されている商品です。ニキビが気になる場合はできるだけノンコメドジェニックテスト済みのものを選ぶようにしましょう。

4,ニキビ用スキンケアのおすすめランキング

オルビス 薬用クリアシリーズ トライアルセット<医薬部外品>

オルビス 薬用クリアシリーズ トライアルセット<医薬部外品>

商品情報
内容量:約3週間分
トライアルセット価格:1,296円(税込) 商品のおすすめポイントや特徴

ニキビケアを研究して25年というオルビスの、大人ニキビに対応した薬用クリアシリーズをラインで試せます。

女性の肌周期を観察し、バリア機能が弱まる時期にニキビが発生することに着目して開発されました。

皮膚炎などに使われる漢方軟膏にも配合されている紫根エキスや炎症を抑えるニキビの有効成分、甘草エキス(グリチルリチン酸ジカリウム)を配合して大人ニキビを予防します。

洗顔料は@コスメのクレンジング・洗顔部門で第2位、化粧水はマキアオンラインのクチコミ件数月間ランキング第1位にも輝いた実力派揃いです。

良い口コミをチェック

女性口コミ ○

乾燥は肌全体ですが、ニキビはたまにできる程度なのでケアをおろそかにしていました。
新クリアを使ってみたところ、私の肌にどんぴしゃで、求めていたニキビケア+うるおいを体験!!
ニキビはたまにしかできないからって放っている人は、これでワンランク上の肌を目指せると思います。

Twitterでの評判

Instagramでの評判

まずはトライアルがおすすめ!

オルビスのクリアシリーズは美容サイトや口コミサイトでも高評価。ニキビの根幹にアプローチしてくれる高品質なスキンケアラインを、トライアルセットでじっくりと試してみましょう♪

ファンケル アクネケアたっぷりおためしキット<医薬部外品>

ファンケル アクネケアたっぷりおためしキット<医薬部外品>

商品情報
内容量:約一ヶ月分
トライアルセット価格:1,000円(税込) 商品のおすすめポイントや特徴

皮膚科医と共同開発されたアクネケアラインはモニター満足度90%。大人のニキビ肌の原因となる乾燥、バリア機能の低下に対応します。

配合された3種類の漢植物がバリア機能のアップをサポート。保湿成分アケビエキスがニキビのダメージを受けた肌をケアして滑らかな肌へと導きます。

さらに大人ニキビをつくる角栓に働きかけて毛穴をケアするプルーンエキスも配合、徹底して大人ニキビの原因を排除します。

良い口コミをチェック

女性口コミ ○

できていたニキビがすぐにひいたのと、使い心地がちょうど良く、肌がすべすべになってビックリ!肌のザラつきが減って化粧ノリもよくなりました。

Twitterでの評判

Instagramでの評判

まずはトライアルがおすすめ!

ファンケルのトライアルセットはなんと一ヶ月分!今あるニキビもこれからできるニキビもしっかりケアできちゃいますよ♪

人気のクレンジングと洗顔料もおまけで付いてくるので、一度お試ししてみましょう!

富士フイルム ルナメアAC1週間トライアルキット[医薬部外品]

富士フイルム ルナメアAC1週間トライアルキット[医薬部外品]

商品情報
内容量:14回分
トライアルセット価格:1,080円(税込) 商品のおすすめポイントや特徴

富士フイルムが長年培ってきた写真フィルムの技術を活かしナノ化した独自成分「アクネシューター」がニキビの有効成分やうるおい成分をニキビの原因に直接届けてケアします。

大人ニキビの原因になる乾燥対策も万全です。アーティチョークエキス、ヒオウギ抽出液やセイヨウナシ果汁発酵液、ビルベリー葉エキスの4つの植物成分が肌のうるおいをしっかりと守ります。

良い口コミをチェック

女性口コミ ○

どんなに頑張っても出来てしまうニキビに悩んでいましたがこれを使うと消えます。また現品を購入しようと思いました。

Twitterでの評判

Instagramでの評判

まずはトライアルがおすすめ!

メイク落としからジェルクリームまで、スキンケアラインが一式揃ったトライアルセットです。

ルナメアACの効果をじっくり体感できるだけでなく、旅行や外出先に持っていくのも便利なセットですよ♪

ノブ ACアクティブ初回限定お試しセット(医薬部外品)

ノブ ACアクティブ初回限定お試しセット(医薬部外品)

商品情報
内容量:7日間
トライアルセット価格:1,500円(税抜) 商品のおすすめポイントや特徴

臨床皮膚医学に基づいて開発されたニキビ肌用のACアクティブラインは、シリーズ累計販売100万個を突破したNOVの自信作です。

有効成分サリチル酸を配合、肌表面を柔らかくして古くなった角質を優しく剥がし、角質が毛穴を塞ぐのを防ぎます。

セラミド3とヒアルロン酸、リピジュアを配合し保湿対策もぬかりありません。ビタミンC誘導体を配合し皮脂の分泌を抑制するとともにニキビ跡にも働きかけます。

良い口コミをチェック

女性口コミ ○

夏が終わって急に涼しくなったあたりから、肌がゴソゴソのゴワゴワのパラパラとニキビが出てきた感じの肌荒れにみまわれて困った時に使ってみました!
何を使ったら良いか分からずいろいろ使って、何が肌に合って合わないのか分からないまま旅行の用事があったので、トライアルセットのこちらを持っていくことにしました◎
家に帰って来た頃には肌荒れが気にならなくなってきたのでこちらのお陰かもと思いました!

Twitterでの評判

Instagramでの評判

まずはトライアルがおすすめ!

二種類の化粧水と、部分使い用のクリームがついてくるのが嬉しいポイント♪全製品がノンコメドジェニックテスト済みなので、ニキビ肌の人でも安心して使える嬉しいトライアルセットです。

5,ニキビケアの正しい方法と薬を塗るタイミング

ニキビにいいスキンケアを使用しても、正しい方法でなければその力を十分に引き出せません。正しいスキンケア方法をマスターしましょう。薬を塗る際はそのタイミングも重要です。

5-1,ニキビケアアイテムの正しい使い方

どれだけ良いニキビ用スキンケアを揃えても、使い方が間違っていたら意味が無いどころか、ニキビを悪化させる可能性があります。

そこで、次はニキビ用スキンケアアイテムの正しい使い方を、クレンジングから仕上げのクリームまで一つ一つ見ていきましょう!

ニキビ肌向けのクレンジング方法

ニキビ肌向けのクレンジング方法

クレンジングや洗顔などを行う際には、まず手をきれいに洗うようにしましょう。雑菌が付いたままの手では余分な雑菌を顔に付着させることになり、ニキビの悪化につながります。

ニキビに優しいクレンジング方法
  1. メーカー指定の量を、乾いている清潔な手にとり、両手で少し伸ばします。

  2. 次に、両手を使ってクレンジングを顔全体になじませていきましょう。目元や口元は指先を使って、ゴシゴシとこすらないよう優しいタッチでなじませてください。

  3. クレンジングが顔全体に馴染んだら、円を描くようにくるくると馴染ませます。 メイクとなじんだら、1円玉サイズ程度の水分を両手に取って、クレンジングと馴染ませて『乳化』させます。

    クレンジングと水分をなじませて、サラサラになってきたら乳化完了の合図です。乳化が必要ないクレンジングもあるため、商品の説明方法に従ってくださいね。

  4. 乳化できたら、32℃~35℃程度のぬるま湯を顔にパシャパシャとかけてすすいでいきましょう。このとき、シャワーを直接顔に当てるとニキビの刺激になります。かならず一度手のひらにぬるま湯を溜めて、顔にかけるようにしてすすいでください。

    髪の毛の生え際やフェイスライン、鼻の付け根などもすすぎ残しが無いようにしっかりと流してくださいね。また、クレンジングをした手を一旦綺麗にすすいでおきましょう。

クレンジング剤は、肌のうるおいを残してメイクを落とすものにしましょう。大人ニキビが気になる場合はミルクタイプをおすすめします。

オイルクレンジングには脱脂力が強いものも多いため、乾燥肌や敏感肌は避けるようにしてください。また、肌が強い人も天然由来成分を配合したものや、低刺激な商品を選びましょう。

ちなみに、クリームタイプは油分が多いため乾燥肌の人にはおすすめですが、脂性肌の人はニキビを悪化させる原因になるため要注意です。

また、シートクレンジングや拭き取りタイプのクレンジングもニキビに刺激を与えてしまうため避けたほうがいいでしょう。

どちらもシートやコットンがニキビに引っかかったり、最悪の場合ニキビが破れて膿が出てしまう可能性もあります。

ニキビ肌を優しく洗う洗顔方法

クレンジングを終わらせたら次は洗顔に移りましょう。W洗顔不要のクレンジングも多いですが、クレンジングだけでは皮脂汚れは落としきれません。

また、クレンジングのすすぎ残しがあるとニキビ悪化につながるため、乾燥肌以外は洗顔も行うようにしましょう。

ニキビに優しい洗顔方法
  1. 清潔な手にメーカー指定の量を取ります。手のひらのくぼみに32℃~35℃程度のぬるま湯を5滴ほど垂らして泡立てていきましょう。洗顔フォームが泡立たない場合は様子見をしながらぬるま湯を加えていきます。

    空気を含ませるようなイメージで手のひら同士をこすり合わせましょう。泡が大きくなったらまたぬるま湯を追加して、手のひらにこんもりと乗る量の泡をしっかりと作ります。手のひらを逆さまにしても垂れない泡が理想です。

  2. しっかり泡立てた洗顔フォームを、Tゾーンから乗せていき、顔全体に馴染ませます。たっぷり泡を乗せたら、手のひらで泡を押すようにして優しく洗っていきましょう。

    できるだけ手のひらや指が肌にくっつかないよう、くるくると優しく円を描きながら洗顔を行います。洗顔時間は30秒ほどを目安に行ってください。あまり長すぎると肌に必要な皮脂や角質まで取り除いてしまいます。

  3. たっぷりの泡で洗い終わったら、32℃~35℃程度のぬるま湯で洗い流します。クレンジングの時と同じく、お湯を一度手のひらに溜めてパシャパシャとかけるようにすすぎましょう。

  4. 髪の毛の生え際やフェイスライン、鼻の付け根などもすすぎ残しが無いよう念入りにすすぎます。

  5. 汚れをしっかり流し終わったら、清潔なタオルを顔に当てて、こすらないように水分を拭き取ってください。顔にタオルを押し当てるのではなく、水分を吸い込ませるイメージで優しく行いましょう。

1つポイントとして、洗顔料はピンとした角が立つくらい、しっかりと泡立てるようにしましょう。しっかり泡立てた洗顔料で肌を洗えば汚れだけを優しく落とすことができます。

逆に泡立てが足りないと、手で直接顔をこするような状態になるため、ニキビに刺激を与えてしまいます。

どうしても手で上手に泡立てられないときは、洗顔ネットや洗顔用の泡立て器を使うのもおすすめですよ。

ニキビ肌も化粧水でしっかり水分補給を

ニキビ肌も化粧水でしっかり水分補給を

洗顔が終わったら続いて化粧水をつけていきます。洗顔後化粧水をつけるまでのリミットは1分以内。タオルで水を拭き取ったらすぐに化粧水を顔につけられるよう準備しておくのがおすすめです。

ニキビに優しい化粧水の付け方
  1. メーカー指定の量の1/2~1/3程度を手に出し、手のひらの体温で10秒ほど温めます。
  2. 温めた化粧水を両手に伸ばし、顔全体に優しく伸ばしましょう。このとき、目尻や小鼻、フェイスラインなどにも塗り忘れないように注意してください。
  3. 顔全体に塗り終わったら、手のひらで顔を優しく包み込む『ハンドプレス』を行います。1箇所5秒ほど温めたら次の場所をハンドプレスしていきましょう。
  4. 残りの化粧水も同じようにつけていきましょう。

化粧水は人肌に温めると肌になじみやすくなるため、必ず温めるようにしましょう。化粧水を付ける時は、適量を数回に分けることで短時間で化粧水が温まりやすくなりますよ♪

ちなみに、化粧水が冷えていると毛穴が引き締まってしまい、浸透力が落ちてしまいますので要注意です。

化粧水をつけるときは、手のひらの熱を使って美容成分を浸透させる『ハンドプレス』も重要です。同じ化粧水でもハンドプレスをするのとしないのとでは効果が変わってくるため、必ず行っておきましょう。

ハンドプレスの方法は簡単です。化粧水を塗った後の肌を、手のひらで覆うように熱を浸透させるだけ。一箇所あたり10秒ほど手で優しく押さえて、じっくりと熱を伝えましょう。

手を離すときもゆっくりと、できるだけ肌に負担を与えないように心がけてくださいね。

目元や口元、小鼻などの細かい部分は指先や指の腹を使ってなじませましょう。

乳液や美容液・クリームでうるおいを閉じ込めるのも忘れないで

乳液や美容液・クリームでうるおいを閉じ込めるのも忘れないで

化粧水で水分を補給したら、クレンジングや洗顔で失われた油分や保湿成分を補給する必要があります。

ニキビが気になるからといって、油分や保湿成分を補給しないとせっかくの水分が蒸発してしまい、大人ニキビの悪化に繋がります。

それでは、ニキビ肌向けの保湿ケア方法について見ていきましょう。

ニキビ肌向けの乳液・美容液・クリームの保湿ケア
  1. メーカー指定の量を手のひらに取ります。化粧水と違って数回に分ける必要はありませんが、水っぽいテクスチャで垂れそうなものは数回に分けても良いでしょう。
  2. 化粧水と同じく、手のひらの熱で10秒ほど温めます。指先で軽く混ぜるとあたたまるスピードが早くなるのでオススメです♪
  3. 両手に広げてから顔に塗っていきましょう。塗る順番は頬やフェイスラインなど、乾燥する部分からです。
  4. 肌全体に馴染ませたら、化粧水と同じようにハンドプレスで浸透させます。

乳液、美容液、クリームは肌状態に合わせて選ぶといいでしょう。皮脂が少なく乾燥が気になる人は油分が多いクリームがおすすめです。脂性肌の人は美容液や軽めの乳液など、油分が少ないものを選ぶと良いでしょう。

自分の肌の状態や使用感が好みに合ったものを使用してくださいね。

また、ニキビ用の薬を使用する場合は、洗顔後の清潔な肌に『スキンケアより先に』使いましょう。スキンケアの上から薬を塗ると、美容成分が薬の浸透を邪魔してしまいます。

5-2,ニキビが悪化するかも!?ニキビケアをする時の注意点!

ニキビケアをしているのに悪化させてしまっては元も子もありません。ニキビケアを行う際には次の点に注意してください。

ニキビを触りすぎないように

ニキビを触りすぎないように

ニキビができてしまって気になるのはわかりますが、可能な限りニキビには触れないようにしましょう。綺麗だと思っていても手には雑菌がたくさんついています。

雑菌が付いた手でニキビを触ってしまうと余分な雑菌が肌に付着することになり、ニキビが悪化する原因に。また、触る行為そのものがニキビに刺激を与えることにもなるので注意が必要です。

ニキビの薬をつける時やスキンケアを行う時以外は、ニキビに触らないようにしましょう。

整髪剤をつけた毛先に注意

整髪剤をつけた毛先に注意

整髪剤が付いた髪がニキビに触れると、刺激となってしまいニキビを悪化させてしまいます。

また整髪料をつけていなくても、手と同じで髪にも雑菌がついていますので、できるだけ髪が顔に触れないようにしてください。

ニキビに触れないよう前髪を上げる、まとめ髪にするなどヘアスタイルを工夫してみるといいでしょう。

シャンプーのすすぎ残しに注意

シャンプーのすすぎ残しに注意

髪を洗う際、シャンプーやリンス、トリートメントなどを洗い流した水が顔について、そのままの状態になってはいませんか?

シャンプーなどが顔についたままだと、残った成分が刺激になってニキビを悪化させます。特にシャンプーは刺激の強い石油系の合成界面活性剤を使用していることも多く、注意が必要です。

また、リンスやトリートメントは一部の成分が髪に残って質感をアップするものも多く、流れにくい性質の成分を含んでいます。

すすいだ水が顔についたままだといつまでもその成分が肌に刺激を与え続けることもありますし、一度顔についた成分はなかなか落ちません。

洗顔は洗髪の後に行い、顔についたシャンプーやトリートメントなどの成分を洗い流すようにしましょう。

また、できるだけ顔にシャンプーやトリートメントがつかないように、上を向いた状態ですすぐのも良いでしょう。

6,スキンケア以外のニキビケア方法

スキンケア以外にもニキビの為に気を付けておきたいことがあります。いろいろな面からニキビケアを取り入れて、ニキビと無縁の肌を目指しましょう。

ニキビ対策になる食品を食べる

ニキビ対策になる食品を食べる

ニキビには食生活も大きく関係しています。ニキビに良くない食品は避け、ニキビの改善に有効な栄養素を含む食品を取り入れるようにしましょう。

おすすめなのはビタミンAとビタミンC、そしてビタミンB群です。

ビタミンAは新陳代謝を促進し、ターンオーバーを整えてくれます。ビタミンCは抗酸化作用でニキビの炎症のもとになる活性酸素を取り除き、過剰な皮脂の抑制もしてくれるニキビ肌には欠かせない栄養成分です。

またビタミンB群の中でもビタミンB2やB6には、余分な皮脂分泌を抑制する作用や抗酸化作用があります。ビタミンEも強力な抗酸化作用を持つ栄養成分なので積極的に取り入れたいですね。

ビタミンAレバー、うなぎ、あなご、モロヘイヤ、にんじん、筋子、パセリなど
ビタミンCピーマン、パプリカ、アセロラ、パセリ、キウイフルーツ、ブロッコリーなど
ビタミンB2レバー、うなぎ、筋子、いくら、卵、ウニなど
ビタミンB6にんにく、まぐろ、かつお、納豆など
ビタミンEナッツ類、うなぎ、じゃがいも、さつまいもなど

逆にニキビに良くない食品は、脂肪の多い肉類(カルビやハラミなど)や揚げ物、ファーストフードなどです。

皮脂の過剰な分泌を促進する原因となります。糖分もあまりにとりすぎると皮脂量を増やすことになりかねません。

油分と糖分の多い洋菓子などはほどほどの量を心掛けましょう。

良質な睡眠をとる
良質な睡眠をとる 引用元:https://www.jp.pampers.com/

睡眠が健康や美容に大きな影響を及ぼすのはよく知られていますね。ニキビ予防にも睡眠はとても大切です。

特に眠りについてからの3時間はとても重要で、「肌のゴールデンタイム」とも呼ばれる時間。ゴールデンタイム中は成長ホルモンが分泌されニキビで傷ついた肌を修復し、肌のダメージを回復してくれます。

また睡眠不足はホルモンバランスの乱れを起こしてニキビが発生するきっかけとなるため、夜更かしは控えて毎日しっかり睡眠を取りましょう。

睡眠時間の確保と同じくらい大切にしたいのが睡眠の質です。なかなか寝付けない、何度も目が覚めるという状態では成長ホルモンは十分に分泌されません。

寝る前にリラックスできる音楽を聞いたり、好きな香りのアロマを取り入れるなど、良質な睡眠が得られるように工夫してみてくださいね

過度なストレスを溜め込まない

過度なストレスを溜め込まない

ストレスがたまりすぎるとホルモンバランスを調節している自律神経が乱れ、ホルモンのバランスが崩れてしまうことに。

皮脂の分泌を活発にするプロゲステロンが過剰に分泌されるようになり、皮脂量が増えてニキビを作ってしまいます。

現在社会においてストレスを完全に排除するのは難しいですが、できるだけストレスを溜め込まず、こまめに発散するようにしましょう。

好きな音楽を聞いたり、映画やドラマで思いっきり笑ったり泣いたりするのもおすすめです。また、自分なりのストレス解消法を見つけておくのも大切ですよ。

定期的な運動で汗をかく習慣をつける

定期的な運動で汗をかく習慣をつける

運動して汗をかくと、汗が毛穴の中の皮脂や角質を押し流して毛穴のつまりを予防してくれます。また、汗と皮脂が混じり合って肌表面を保湿するため、バリア機能が保たれて乾燥予防にも。

運動すれば血行がよくなり体全体の新陳代謝もアップしてターンオーバーの改善も期待できます。

毎日は難しくても、週に一度はウォーキングや軽いジョギングなどの運動を取り入れて汗をかく習慣をつけましょう。

ただ、汗は塩分や老廃物を含んでいるのでそのまま放置せず、できるだけ早く拭き取ったり洗い流したりしてください。肌の上で雑菌が繁殖して、思わぬ肌トラブルの原因に繋がります。

枕カバーやシーツなどの寝具も清潔に

枕カバーやシーツなどの寝具も清潔に

顔に密着する枕カバーや寝具などは意外と汚れやすく、雑菌の温床になっている可能性があります。汚れたままの寝具を使用し続けると、余分な雑菌が顔に付着しニキビの原因となってしまいます。

枕カバーやシーツ類は週に一度は交換するか、洗うなどして常に清潔な状態を保つようにしましょう。

6-1,ニキビがあってもメイクはOK!ニキビをカバーするメイク方法

ニキビがあってもメイクはOK!ニキビをカバーするメイク方法

ニキビがあるときはメイクをしない方が良いとわかっていても、どうしてもお化粧をしないといけないお仕事に就いている人も多いはず。

実はニキビがあっても、ニキビに負担がかからないように注意すればお化粧をしても大丈夫!次はニキビに負担をかけないメイクアップの方法を見ていきましょう。

ニキビのカバーにはミネラルファンデーションを

ニキビの気になる肌に使用するファンデーションは油分の多いリキッドタイプやクリームタイプのものは避けるようにしましょう。

ニキビの原因菌のアクネ菌は油分に繁殖するため、余分な油分を肌に乗せるとニキビの悪化につながる可能性があります。

ニキビ肌の人は、肌への負担が軽いパウダータイプのミネラルファンデーションがおすすめです。

天然の鉱物成分でできているミネラルファンデーションは油分の量が少ない上にクレンジングが不要なので、ニキビ肌にも負担をかけにくい優しい処方となっています。

コスメ用品は衛生的に保つこと!

メイクに使用するスポンジやパフ、筆などのコスメ用品は定期的に洗浄するなど清潔に保つようにしてください。

手や顔に直接触れるので雑菌の温床になりやすく、雑菌が繁殖したコスメ用品でメイクするとニキビに余分な雑菌がついてさらに悪化させることになりかねません。

最低でも一週間に一度は、メイク用品用のリムーバーで綺麗に洗うか、新しいものと交換しましょう。

6-2,ニキビを上手に隠すメイク方法を解説

できたニキビは1日2日では治らないもの……それでもどうしても気になってしまいますよね。ここではニキビを上手に隠してメイクする方法を伝授します!

ニキビ肌のメイクアップは、コンシーラーで無理やり隠すよりも上手くカモフラージュすることを考えましょう。

とくにコントロールカラーを上手に使えばニキビが上手に隠しやすくなりますよ♪コンシーラーはできれば使わない方がおすすめなので、どうしても気になるニキビのみ隠しましょう。

また、チークを塗る時、頬にニキビができている人はブラシがニキビに当たらないよう注意して塗りましょう。指で塗れるクリームチークなら、上手くニキビを避けられるのでオススメですよ♪

ただし、クリームチークを使う場合はファンデーションの前に塗りましょう。パウダーの上からチークを塗り伸ばすと、ファンデーションがヨレて汚くなってしまいます。

7,ニキビ肌にも紫外線対策は必須!

ニキビ肌にも紫外線対策は必須!

紫外線対策が美肌に重要なのはよく知られています。ニキビ肌にももちろん紫外線対策は重要。怠るとニキビが重症化したり、ニキビ跡が残ったりしてしまうことになりかねません。

紫外線対策をしないとニキビ跡がシミになる!?

ニキビ跡はニキビの炎症が刺激となってメラニン色素が増産され沈着した状態。そこに紫外線を浴びてしまうと、さらにメラニンが増産されニキビ跡が頑固なシミになってしまうのです。

また紫外線にはA波(UVA)とB波(UVB)がありますが、UVAは肌の奥にある真皮にまで影響を及ぼして肌のうるおいを保っているコラーゲンやエラスチンにダメージを及ぼし、肌のバリア機能を低下させます。

UVBは肌の角質層に作用してダメージを与え、ターンオーバーの乱れを引き起こします。UBAもUBVも大人ニキビの原因となるので、しっかりとした紫外線対策が必要です。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤って何?日焼け止め効果の違いは?
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤って何? 引用元:https://www.kao.com/

日焼け止めが紫外線をカットするメカニズムは、2種類あります。

まず一つは『紫外線吸収剤』です。名前の通り、紫外線を吸収してそのエネルギーを熱などに変換し、放出することで紫外線を防止します。

ほとんどが人工合成された成分で、代表的なものとしては「メトキシケイヒ酸オクチル」や「ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル」、「ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル」などが挙げられます。

紫外線吸収剤は紫外線の吸収効率がよく、紫外線防止効果が高いのが特徴です。

SPF値が30以上の紫外線防止効果の高い日焼け止めは、紫外線吸収剤を使用していることがほとんど。透明なので白浮きしにくく、配合された日焼け止めは肌にのばしやすいテクスチャーをしています。

ただし、紫外線吸収剤は肌の上で紫外線のエネルギーを変換させ熱に変えています。その熱が肌の水分を奪い乾燥させてしまうことがあるため、乾燥肌や敏感肌にはやや刺激が強い成分。

また、長時間光にさらされていると成分が分解してしまう性質があり、こまめな塗り直しも必要です。

もう一つは『紫外線散乱剤』です。紫外線散乱剤は肌の表面で紫外線を反射・散乱させて紫外線を防止します。酸化チタンや酸化亜鉛などが代表的な成分です。

物理的に紫外線を反射するため、乾燥や刺激は引き起こしにくいとされています。また、時間経過で成分の変質もありません。

ただし、紫外線散乱剤自体は白い粉末ですので、肌に塗ると白浮きしやすいという性質があります。

そのため大量に日焼け止めに配合しにくく、紫外線吸収剤が配合された日焼け止めほど高い紫外線防止効果を持つ商品はあまりありません。SPF値30くらいまでのものがほとんどです。

また、低刺激な代わりに落ちやすく、紫外線吸収剤以上にこまめに塗り直す必要があります。

7-1,ニキビ向けの日焼け止めの選び方

ニキビ向けの日焼け止めの選び方

SPF20~30、PA++までのものを選ぶ

ニキビ肌に使用する日焼け止めは、ニキビの原因となる刺激や乾燥を引き起こしにくいものを選ぶようにしましょう。日常使いには、SPF20~30、PA++程度のものを使用するといいでしょう。

そしてできれば紫外線散乱剤を使用したものがおすすめ。紫外線散乱剤は紫外線吸収剤と比較して肌の負担が軽く、敏感肌の方でも使用できるものも多くあります。

一方、レジャーや長時間直射日光に当たる日などは、紫外線吸収剤を配合したものを使ってください。

紫外線防止効果が高くなるにつれて日焼け止めは刺激が強くなる傾向がありますが、紫外線防止効果が低すぎて紫外線を防げなければ意味がありません。

その日どれだけ紫外線に当たるかを考えた上で、いくつか日焼け止めを使い分けると良いでしょう。

石鹸で落とせる軽いものを選ぶ

日焼け止めで特に記載がないものはクレンジング剤を使わないと落とせません。落としにくい日焼け止めは肌の負担になりますし、クレンジングでもきれいに落とし切れずに刺激となってニキビを悪化させる可能性があります。

普段使いする日焼け止めは肌の負担が軽い、石鹸で落とせるものを使用するようにしましょう。

8,ひどいニキビは皮膚科にGO

ニキビ用スキンケアを使用して正しいケアを行っても改善しない場合や、様子がおかしいと感じた場合は皮膚科を受診しましょう。

8-1,皮膚科に行くべきニキビは?

皮膚科に行くべきニキビは?

皮膚科を受診するかどうか迷ったときは、以下の症状がないか確認してみてください。

広範囲に広がったニキビ

広範囲に広がって治りにくいニキビは、ニキビではなく「マラセチア毛包炎」の可能性があります。マラセチア毛包炎はニキビと似たような症状を引き起こす皮膚炎です。

マラセチア毛包炎は、マラセチアというカビの一種が毛穴内で増殖することによって起こる炎症。マラセチアは普段は無害な皮膚にいる常在菌の一種ですが、汗や皮脂などが大量にあるとそれを餌にして増えることがあります。

その時にバリア機能が低下していると、マラセチアが毛包の中に入り込み、増殖して炎症を起こすのです。

マラセチア毛包炎にはニキビ用スキンケアやニキビ用の薬では対処できません。飲み薬や抗真菌薬が必要になるので、速やかに医師の判断を仰ぎましょう。

赤みがひどいニキビ

赤みは炎症によって起こります。赤みがひどければそれだけ炎症も激しいということです。

そのまま放置すれば炎症が深刻なダメージを引き起こす可能性があります。炎症の影響が肌の奥にある真皮にまで及び、簡単に消えないニキビ跡になったり肌に凸凹ができたりすることも。

できるだけ早く受診して、一刻も早く炎症を抑える必要があります。

痛みがあるニキビ

痛みがあるニキビも要注意です。痛みがあるニキビは炎症がひどい状態になることが多く、そのまま放置すれば「しこり」のような大きいニキビやニキビ跡の原因に。

これは炎症を起こして傷ついた皮膚を修復しようと、肌がコラーゲンなどを過剰に作り出して固まってケロイド状になる前の状態です。

放置すると高確率でしこりやニキビ跡の原因になり、治療にかなりの時間がかかります。

痛みがあるニキビは炎症を起こしている状態です。綺麗に治すためにも、痛みを感じたらできるだけ早く皮膚科を受診しましょう。

何度も同じ場所にニキビができる

完治しても繰り返し同じ場所にニキビができる場合は、その部分の皮脂腺が太いか毛穴が大きいなどの理由が考えられます。また、その両方の条件がそろっていることもあります。

皮脂腺や毛穴が大きい部分は皮脂量が多いため毛穴が詰まりやすく、何度も繰り返し同じ場所にニキビができやすい状態。これは生まれ持った体質や遺伝なのでスキンケアや市販薬では解決できません。

そのため、皮膚科を受診してピーリングや光治療などを受ける必要があります。

9,まとめ

まとめ

ニキビは美肌の大敵です。一つできるだけでもストレスになり、気分が滅入ってしまう、という方も多いでしょう。

ニキビができる原因を正しく理解すれば、予防もしやすくなります。メカニズムを把握すれば、正しいケアができるのでニキビ肌とのお別れもどんどん近づいてくるでしょう。

ニキビ用のスキンケア用品を正しく効果的に使用しながら、生活習慣にもニキビ対策を取り入れてニキビと無縁の肌を目指しましょう!

年代別おすすめ基礎化粧品