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なかなか治らない大人のニキビ。どうすればきれいになる?
「肌は乾いているのにポツポツできる」「一度できると治りにくい」「同じ場所に何度もできる」・・・などなど、大人のニキビ肌は本当にやっかいですよね。
単に皮脂だけケアすればいいわけでもないので、どういうお手入れをすればいいか迷いがちです。そこで今回は大人のニキビ肌のためのケアについてお話しましょう。
思春期のニキビと大人のニキビの違いは?
10代や20代の初めにできるニキビは思春期特有のもの。頬から額、どちらかというと「顔の上半分」にできるのが特徴です。この手のニキビは過剰な皮脂が主な原因なので、皮脂をなるべく取り除いて清潔にしていれば治ります。
ところが20代後半や30代になってからできるニキビは、こういったタイプとは少し違います。
・乾燥しているのにできる
・頬の下側や口周りなど、顔の下半分にできる
・生理前になると急に増える
・一度できるとなかなか治らない
・・・といった特徴があります。
「ターンオーバー」と「ホルモンバランス」がカギ
大人のニキビはどうしてできるのでしょうか? 原因は主にふたつあります。
ひとつは「ターンオーバーが乱れて古い角質が毛穴をふさいでしまうから」。乾燥して肌の新陳代謝、つまりターンオーバーが乱れると、古い角質が肌にたまるようになります。やがてその角質が毛穴をふさいで、汚れや皮脂と混ざり合ってニキビになってしまうのです。
そしてもうひとつの原因が「ストレスや生理周期によってホルモンバランスが乱れるから」です。ホルモンのバランスが崩れると、皮脂やターンオーバーのバランスが狂ってしまい、よりニキビができやすい状態になります。
ですから大人のニキビ肌に大切なのは、
(1)ターンオーバーを整えて古い角質をためない
(2)ホルモンのバランスを整える
このふたつが特に重要になります。
ターンオーバーを整えて角質をためない
何はともあれ「肌を乾燥させないこと」が大事
ターンオーバーを乱さないために大切なのは、とにかく肌を乾燥させないこと。肌が乾くと新しい細胞やうるおいを作り出す肌の内側の活動が鈍くなってしまいます。すると、肌の表面のターンオーバーサイクルも鈍くなり、その結果古い角質が残りやすくなるのです。
洗顔は「超しっとりタイプ」のものを選ぶ
乾燥を防ぐためにいちばん大切なのが洗顔です。ニキビができていると肌がベタついているような気がして、どうしてもさっぱりタイプの洗顔料を使いたくなりがち。
でも、過剰な洗浄力のものだと肌がますます乾いてニキビができやすくなります。よほどベタつくときでない限り、「超しっとりタイプ」のものを選びましょう。
洗うときは洗顔ネットなどを使って充分に泡立てて、こすらないように優しく洗います。できているニキビを直接刺激しないように注意しましょう。
化粧水のあとは必ず保湿する
次に見直してほしいのが保湿です。乳液やクリームを塗るとよけいニキビができそう…と思うかもしれませんが、実は大人のニキビ肌はたいてい乾燥しています。
何も使わないといっそう乾燥が進んでニキビができやすい状態になりますから、化粧水や美容液のあとは乳液かクリームを忘れずに。最近は「大人のニキビ肌専用」というブランドも多いので、その手のラインの保湿アイテムを使うのも手です。
大人のニキビ肌は乾いているので、特にさっぱりした感触のものでなくてもいいのですが、ベタつきが気になる人は、油分の少ないものを選んでもかまいません。
その場合は、できれば目元や口周りは重ねて保湿するのがおすすめ。目元と口元は皮脂の分泌がとても少ないので、どうしても乾きがひどくなります。油分の少ないアイテムだけではシワができやすくなるので、アイクリームなどでしっかり保湿したほうがいいでしょう。
ちなみに「ニキビができているところにクリームや乳液をつけてもいいの?」と思う人もいるかもしれませんが、つけても問題はありませんし、つけたほうがニキビそのものも早く治ることもあります。
より早く治したい場合は、乳液やクリームと合わせて、専用のスポッツエッセンスや薬用ニキビクリームを使ってもいいでしょう。
角質ケアをする
定期的に角質ケアをするのも大切なポイント。ただ、「どういうお手入れをどれくらいの頻度で行うか」は、肌タイプや使うアイテムによって違います。大人のニキビ肌におすすめの角質ケアアイテムをざっと紹介しましょう。
角質ケア効果のある洗顔料
AHA配合のものか酵素入りのパウダータイプが手軽です。ただ、どちらかというとさっぱりした洗い上がりのものが多いので、乾燥が気になるときには避けたほうが無難。特にニキビができやすい時期や皮脂が多いときだけ、連続して集中的に使うといいでしょう。
たとえば生理前の1週間に普段の洗顔料に置き換えて使う、夏の脂っぽい時期に集中的に使う、といった具合です。ちなみにスクラブタイプのものはあまりおすすめできません。かえってニキビを悪化させることがあるからです。
塗るタイプの角質ケア美容液
比較的作用が穏やかなので、毎日ずっと使っていてもかまいません。洗顔直後に使うものと化粧水後に使うものがあるので、使い方をよく確認して使いましょう。ただし、刺激を感じるときはすぐに使用を中止してください。
ふき取るタイプの角質ケア美容液
ブランドによって角質をオフする強さがまちまちなので一概にいえない部分もありますが、特に刺激を感じない限りは毎日使っていてもOKです。ただしこのなかでは最も使い方に注意が必要です。
コットンに含ませる量が少なすぎたり、ゴシゴシこすったりすると肌が痛んでかえってニキビへの刺激になります。たっぷりの量で、優しくなじませるようにふき取って。
クレイタイプのマスク
角質ケアのためのスペシャルアイテムはたくさん種類がありますが、「どこの化粧品店でも売っていて肌への刺激も少ない」という点で、いちばんおすすめなのはクレイタイプのマスクです。
洗顔直後の肌に塗って数分置き、洗い流すだけなので使い方も簡単。頻度としては週に1~2回のお手入れで充分です。
ちなみに「こすってポロポロ落とすタイプのピーリングスペシャルケア」というのもよく見かけますが、こする強さやニキビの状態によっては刺激になることがあるので避けたほうがいいかもしれません。
ホルモンのバランスを整える
身体の内側&心のケアも大切です
大人のニキビは外側からのケアだけではどうにもならない部分があります。内側のホルモンバランスの乱れが大きくかかわっているからです。
ニキビの原因のひとつは「過剰な皮脂」ですが、皮脂の分泌をコントロールしているのが「黄体ホルモン」というホルモン。黄体ホルモンは生理前になると分泌量が増えます。また、ストレスや睡眠不足でも分泌のサイクルが乱れることがあります。
「生理の前にニキビが増える」「残業で忙しくなるとニキビができる」というのはこういったわけなのです。特に仕事や人間関係で何かと忙しい大人の場合、ストレスが大きく影響している可能性があります。
ですから「身体の内側からホルモンの乱れを整える」ことを意識しましょう。なるべく規則正しい生活をして、睡眠を充分に取ることを心がけて…というのが理想ですが、なかなか難しいですよね。
そこで、日ごろのちょっとした習慣に気をつけてみてはどうでしょう? たとえばですが、いくつか例をあげてみましょう。できそうなものから、ぜひ始めてみてください。
毎日湯船につかって疲れを取る
お風呂に入ると、全身の血行がよくなって緊張がほぐれるのでストレスがある程度解消できます。長時間の半身浴は無理でも、せめて全身を温めてひと息つく時間を作りましょう。
生理前は甘いもの・脂っぽいものをなるべく控える
生理前は黄体ホルモンの影響で肌があれて皮脂が多くなる時期。甘いものや脂っぽいものを食べるとさらにベタつきやすくなります。イライラしやすい時期でもありますが、甘いものや脂っぽいものは控えめに。
ビタミンBやCの含まれたものを積極的に食べる
脂質の代謝に使われ、また肌の炎症を抑える効果のあるビタミンB、そして活性酸素を抑えてニキビ予防にも効果を発揮するビタミンCは、ぜひ積極的に摂りたいビタミンです。
これらのビタミンが豊富に含まれる玄米やゴマ、豚肉、野菜、果物などをバランスよく食べましょう。食生活が乱れがちな人は、サプリメントを活用するのもおすすめです。
アロマや運動などリラックスできる方法を見つける
ストレスをためないのはなかなか難しいもの。ですからたまったストレスを上手に発散する方法を自分なりに見つけておくことが大切です。
マッサージに行く、アロマをたく、音楽を聞く、運動して汗をかく、などなど何でもかまいません。・・・が、気づいたときにすぐにできる方法のほうがいいかもしれません。
マズい!と思ったら先手を打ってケアしよう
大人のニキビは、一度でき始めるとなかなかすぐに治りません。上手につき合っていくためには、「こういうときには肌があれてニキビができやすくなるんだな」と、自分の肌のクセを把握しておくことが大切です。
睡眠不足になりそうなとき、生理前のとき、仕事が忙しいときなどなど…「あっ、またポツポツできそう!」と思ったら、先手を打ってスキンケアや体調管理に気を配るようにしましょう。