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角質ケアに最適!ピーリングを使った正しいスキンケア方法
スキンケアというと、まず思い浮かぶのは保湿やエイジングケアですよね。でも本当にきれいな肌になりたいなら、基本のケアに加えて「角質ケア」するのも忘れてはいけません。
「何となく肌があれそう・・・」「私は乾燥肌だからしなくてもいいでしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、それは大きな間違い。角質ケアは、どんな人にも必要なお手入れなのです。
そもそも、角質ってなあに? どこにある?
「角質」は「角質層」と呼ばれることもありますが、いずれにしても肌のいちばん表面にある皮膚組織のことを指します。
肌の奥にある「基底層」という組織から生まれた細胞は、ある一定の期間をかけてゆっくりと表面に向かって押し出され、やがて角質を形成します。
そして角質の一部となってからある一定の期間が過ぎると、自然に剥がれ落ちます。つまり「アカ」になるわけですね。
ひとつの細胞が生まれてから自然に剥がれ落ちるまでのサイクルを、「ターンオーバー」と呼びます。雑誌やネットでもよく見かける言葉ですから、聞いたことがあるかもしれませんね。肌はターンオーバーを繰り返して、どんどん新しくなっているのです。
肌の生まれ変わりは早すぎても遅すぎてもダメ
ターンオーバーの速度には個人差がありますが、ひとつの細胞が生まれてから剥がれ落ちるまでは約1か月、角質層になってからは約14日、というのが今のところの定説。
ただ、何かのストレスがかかると、このサイクルが早くなったり遅くなったりしてしまうのです。
また、「加齢」もターンオーバーが乱れる原因のひとつ。年齢があがるとちょっとしたキズも治りにくくなりますが、あれはターンオーバーが遅くなっているから。古い角質が肌からはがれ落ちず、表面に厚く積み重なって残っているのです。
また、割合としては多くありませんが、人によってはターンオーバーが早くなりすぎている人もいます。その場合は、次の細胞が成熟しないうちに表面の角層がはがれてしまうので、外からの刺激を受けやすくなります。
あなたのそのトラブルも角質の乱れが原因かも
いずれにしても、ターンオーバーのサイクルが乱れていると、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。
ターンオーバーが遅くなっている人は、「カサつき」「くすみ」「毛穴の開き」「小じわ」「ゴワつき」「ザラつき」「にきび」など色々な肌トラブルが現れます。
ターンオーバーが早くなりすぎている人なら「ヒリつき」「敏感肌」などのトラブル起こりやすくなります。
角質ケアは、「ターンオーバが遅くなっている人」「早くなっている人」、このどちらにも有効なケア。乱れたターンオーバーを一度リセットして、角質を健康な状態に戻すことができるからです。
とはいえ、「ターンオーバーが早くなっている人」、つまりヒリつきなどが感じられる場合は自己流での角質ケアはやめておいたほうが無難。どうしても行いたい場合は、一度皮膚科の医師に相談してからにしましょう。
敏感肌でもないしヒリつきもない、という人は、自覚はなくてもだいたいがターンオーバーが遅くなっていることがほとんどです。
ターンオーバーが遅くなっていると、角質が厚くなりやすいので美容成分の浸透が悪くなり、他のお手入れの効果も表れにくくなります。
せっかくお金をかけてスキンケアするのですから、効率よくお手入れしたいですよね。ですから、たとえ自覚はなくても角質ケアを取り入れたほうが断然お得なのです。次からは、角質ケアにはどのようなものがあるのかについてお話ししていきましょう。
一度で効果が実感できる「エステの角質ケア」
ターンオーバーが遅くなって角質が表面に溜まりすぎている状態のことを「角質肥厚」といいます。角質ケアは、角質肥厚を解消するのにとても有効なお手入れですが、その方法はいろいろあります。
そのひとつがエステや皮膚科で行う「ピーリング」。ピーリングは英語の「Peel(はがす)」から来ている言葉で、言葉の意味だけをとらえると表面のよけいな部分を「はがして落とす」というようなイメージでしょうか。
ただ、本当にそんなことをすると肌が傷んでしまいますよね。ですから本当にはがすわけではありません。実際には「古い角質をつなぎとめている組織(タンパク質)をゆるめる」というようなケアを行います。
一概にはいえませんが、エステや医療機関でのピーリングはAHA(αヒドロキシ酸)などを一定の濃度にした液を肌に塗る、というような内容がほとんど。AHAには「古い角質をつなぎとめている組織(タンパク質)をゆるめる効果」があるからです。
一度の施術でも効果が実感しやすいよう、AHAの濃度を濃くしてあることが多いので、人によっては施術中にピリピリ感を感じることもあるようです。
気軽に角質ケアできるのが「ピーリングコスメ」
わざわざエステに行かなくても、「ピーリング効果のある化粧品」を今のお手入れにひとつ加えれば、それだけで角質ケアを行うことができます。最近流行っているのは「ピーリングコスメ」、つまりピーリング美容液やピーリング化粧水でしょうか。
「古い角質をつなぎとめている組織(タンパク質)をゆるめる効果」のある成分が入っている、という意味では、ピーリングコスメもエステなどで使われる化粧品と同じです。
採用されている成分はメーカーによっていろいろですが、濃度を低く抑えることで、どんな肌質の人でも刺激なく使えるようになっています。
使い方はブランドによっていろいろ。塗るだけでOK、というものもありますし、コットンを使ってふき取るものもあります。
また、ブランドによってはクレンジングや洗顔料、パックなどにAHAを配合することで、ピーリング効果をもたせている場合もあります。
ピーリングに使われる成分ってどんなもの?
とここまで書くと、ピーリングに使われる成分にはどのようなものがあるのか、気になる人もいますよね。
代表的なものにはAHA(αヒドロキシ酸)、BHA(βヒドロキシ酸)などがありますが、これらはそれぞれ酸のグループの総称。細かく見ていくと数えきれないほどたくさんあります。たとえばよく耳にするAHAを例にあげましょう。
AHAは別名「フルーツ酸」ともいわれますが、AHAは細かく分けるとグリコール酸・乳酸・酒石酸・リンゴ酸といったように、実にたくさんのものがあります。
また、単体で使われることはほとんどありませんから、細かい名称はあまり気にする必要はないでしょう。
「ふき取り化粧水」と「ピーリングコスメ」の違い
「ピーリング美容液」や「ピーリング化粧水」と一般的に呼ばれているものは、どちらかというとドクターズコスメに多いですよね。
そのいっぽうで、資生堂やカネボウ化粧品、コーセーなどのメジャー系ブランドには「ふき取り化粧水」と呼ばれるものがあります。拭き取り化粧水も、「角質にある細胞をつなぎとめている組織をゆるめる」という意味ではピーリングコスメと同じです。
違うのは使われている成分。メジャー系ブランドの場合は、角質ケア成分としてAHAなどの「酸」を採用することはあまりありません。
代わりに使われているのが、メーカーが植物などから独自に開発した成分です。一概にはいえませんが、「濃度がどんなに薄くても、酸である以上は肌トラブルの原因になりかねない」というスタンスから、より刺激の少ない角質ケア成分を採用することが多いようです。
スクラブやクレイマスクも角質ケアの一種
「角質にある細胞をつなぎとめている組織をゆるめる」のではなく、物理的に「古い角質を穏やかに落とす」というコスメもあります。たとえばスクラブ入りの洗顔料やボマージュ、クレイマスクなどです。
スクラブ入りの洗顔料やスクラブは、乱暴にいえば「古い角質を削り落とす」ようなものです。・・・といっても本当に削るわけではありません。
配合されている微細な粒子が古い角質を巻き込んで落とすような仕組みになっているので、刺激なくマイルドに使えます。
クレイマスクは毛穴の皮脂などを吸着して落とす作用がありますが、それと同時によぶんな角質も穏やかに除去する働きがあります。
長く続けられる&負担にならないお手入れを
「毎日のお手入れで無理なく角質ケアしたい」という人は、ピーリングコスメや拭き取り化粧水などを使うのがおすすめ。今のお手入れラインナップに何かひとつプラスするだけでいいのでとても手軽です。例をあげてみましょう。
・肌が乾きやすい人
肌が乾きやすい人は、拭き取り化粧水やピーリング化粧水、またはピーリング効果のあるクレンジングなどを使うといいでしょう。あとから使う乳液やクリームの邪魔にならないので、保湿ケアやエイジングケアに充分専念できます。
・ニキビができやすい人やオイリーな人
肌によけいな刺激を与えないよう、拭き取る必要のない、つまり塗るだけでOKのピーリング美容液を使うのがおすすめ。また、クレイマスクを使えば詰まりがちな毛穴をスッキリさせることもできます。ただしケア後はしっかり保湿するのを忘れずに。
・毛穴が気になる人
特に極端な乾燥肌ではなければ、どんなタイプの角質ケアでもかまいません。自分が使いやすいものを取り入れましょう。
まとめ:続けていれば10年後の肌が断然違う!
乾燥や小じわ、にきびなどと違って、角質のトラブルは自覚しにくいトラブルのひとつ。でもすべてのトラブルの根幹は角質にある、といっても過言ではありません。
角質ケアは長く続けなければ効果がわかりにくいものですが、取り入れるのと取り入れないのとでは5年後10年後の肌が目に見えて違います。すぐに手ごたえを実感できなくても、ぜひ気長に続けるようにしましょう。