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続々と増える「化粧品を作る製薬会社」を徹底調査!
「化粧品会社じゃないのに化粧品を作ってる会社」って、けっこうありますよね。
最近は食品メーカーが化粧品の製造に乗り出すケースが増えていますが、それ以外にも見逃せないのが製薬会社です。製薬会社が化粧品を作るというケースは昔からありますが、どちらかといえば副業的なものでした。
ところが最近は、扱うブランドを増やしたり、テレビCMや新聞広告を打って大々的に宣伝したりと、いっそう力を入れる会社が増えてきたのです。
そこで今回は、「化粧品に力を入れている製薬会社」をクローズアップしてみましょう。
三省製薬の作った医薬部外品スキンケア、ハリやシミを本格的にエイジングできるデルメッドお試しセット使用感報告はこちら。
肝斑治療薬トランシーノを生み出した技術力「第一三共ヘルスケア」
「熱・のど・鼻にルルが効く♪=風邪薬ルル」や「痛みに即戦力=ロキソニン」「敏感肌ってひとつじゃない=MINON(ミノン)」「肝斑なら、8週間で改善へ=トランシーノ」などなど、知名度高めの商品が多い第一三共ヘルスケアも化粧品を製造販売しています。
2007年に発売が開始されたトランシーノは、シミだと諦めるしかなかった「ホルモンバランスの乱れなどにより生じる肝斑」をやわらげる内服薬。これの発売により『肝斑(かんぱん)』の概念が、一般的に認知されるようになりました。
2017年に満を持して発売が開始されたブライトエイジスキンケアには、第一三共ヘルスケアの技術力が結集されています。
ハリ不足・乾燥・くすみなどの肌老化の一因とされている炎症性物質(トリプターゼ)をブロックするトラネキサム酸が配合されているブライトエイジスキンケア。
購入の際に、定期を利用すると最大25%オフで購入できたり、定期の解約に回数縛りがなかったり、大手ならではの太っ腹さがありがたい『消費者ファーストなブランド』となってます。
早くからヘパリン類似物質に注目していた「大正製薬」
発毛・育毛のリアップをはじめ、風邪総合薬パブロン、便秘薬コーラック、栄養ドリンク剤リポビタンD、乳酸菌のビオフェルミンなどなど、様々な商品を展開している大正製薬。
2019年に発売が開始されたのが、ヘパリン類似物質(保湿成分)とプラセンタエキス(美白成分)が配合されているアドライズスキンケア。
皮膚科で処方されているヒルドイドクリーム(保湿剤)に配合されていることで、注目されているヘパリン類似物質と、メラニンの生成を抑えるプラセンタエキス(薬用美白成分)が両方入っているお得なスキンケア内容になってます。
最新の皮膚理論を生かしたコスメが得意「ロート製薬」
目薬の「ロート」や「メンソレータム」でおなじみのロート製薬。スキンケアでいうと「極潤」や「ハダラボ」など、プチプラコスメのイメージが強いですが、実はあの「オバジ」もロート製薬が扱っています。
「オバジ」はもともと、ビバリーヒルズを拠点に活躍する皮膚科医、ゼイン・オバジ氏とのコラボレーションによって生まれたブランド。2001年にビタミンCを高濃度に配合した美容液を販売し、一躍脚光を浴びました。
ドラッグストアでも扱っていますが、価格帯は百貨店ブランドとほぼ同じ。それでも根強いファンを獲得しています。
また、2009年にはタンパク質の糖化に着目した高価格のライン、「エピステーム」を発表しました。
いかにも製薬会社らしいメディカルなスキンケア理論に基づく製品ですが、ボトルのたたずまいや使い心地はとてもラグジュアリー。「効果は欲しいけど素っ気ない見た目はイヤ」という女心のワガママに充分応えてくれます。
ちなみに「エピステーム」には美容成分の濃度別に値段の違う化粧液が3つあります。その点もユニークですよね。ただ、いちばん安い化粧液で6600円。
かなり強気の価格設定ですが、糖化に焦点を当てたコスメはまだまだ少ないですから、「お金がかかってもいいから確かな効果が欲しい」という人は試す価値があるかもしれません。
わかりやすいコンセプトの製品がそろう「小林製薬」
「消臭元」から「糸ようじ」まで、実にさまざまな製品を作っている小林製薬。知らない人も多いかもしれませんが、スキンケア製品もたくさん作っています。あの「ケシミン」や、ニキビ治療薬の「ビフナイト」が有名ですね。
正統派のスキンケアラインとしては、「ヒフミド」というブランドが古くからあります。あまり知名度は高くないですが、乾燥肌や乾燥性敏感肌に効くラインとして一部のファンの間でずっと愛されてきました。
「ヒフミド」の特徴は、肌のうるおいを保つ成分である「セラミド」に着目していること。肌にはうるおいを保つための天然の成分が2種類あります。ひとつはNMF(ナチュラル・モイスチャライジング・ファクター)。そしてもうひとつがセラミドです。
セラミドは肌の生まれ変わりとともに作り出される成分ですが、加齢や外部の刺激によって不足することがわかっています。そこで足りなくなったセラミドを化粧品に配合することで、肌に補おうと考えたわけです。
ただ、セラミドには実はいくつか種類がありますし、良質なものを作りだすのはそう簡単ではありません。小林製薬が採用したのは酵母を利用して生成された成分、「ヒト型セラミド(天然型セラミド)」。
人がもともともっているセラミドに近いものを採用しているので、より早く大きな効果を期待できます。
そのほかには、ニキビに効く薬用化粧水として「オードムーゲ」も有名ですね。また2015年には化粧品でなく、正式に申請した「医薬品」として、乾燥肌の治療のためのローション、「さいき 保水治療ローション」も発売しています。
セラミドに着目して作られた小林製薬のヒフミドスキンケアお試しセットはこちら。
コンドロイチン配合の化粧品で勝負する「ゼリア新薬工業」
石原良純さんが「コンドロイチ~ン」と叫ぶCM、見たことがある人も多いですよね。関節痛や腰痛に効く医薬品「コンドロイチンZS」のCMですが、この製品を作っているのがゼリア新薬工業です。
「コンドロイチン」は、軟骨や大動脈、脳神経組織など、人間のほとんどすべての臓器に含まれる物質で、健康を保つうえでは欠かせない成分。ゼリア新薬工業は、50年以上もコンドロイチンの研究を重ねてきました。
やがて身体の健康だけでなく肌の水分量を保つのにも欠かせない成分であることを突き止め、これをスキンケア製品に応用しました。
コンドロイチンとヒアルロン酸と組み合わせて配合することで、瞬時に、しかも長時間うるおい続ける化粧品を作ることに成功したのです。
こうしてできたのがゼリア新薬工業のスキンケア、「ZZ:CC(ジージー・シーシー)」。コンドロイチンを配合した初の本格的な化粧品として、今注目を浴びています。
敏感肌のスキンケアならお任せ「全薬工業」
風邪薬の「ジキニン」で有名なのが全薬工業。もともと水虫やしっしんなどの皮膚薬でも定評ある会社で、なかでも定評あるのが医薬部外品の「アピットジェル」というミルク状の保湿ジェル。
「アピットジェル」は界面活性剤を使用せず、また天然セラミドをナノ粒子化することで、極端な敏感肌の人でも使えるようにした
保湿ジェル。初めて発売されたのは1998年ですが、当時は本当にひどい敏感肌の人でも使える保湿アイテムはそう多くありませんでしたから、「こんな商品が欲しかった!」とたちまち評判になりました。
その成功を受け、さらに充実したラインナップをそろえるために作られたのが敏感肌用のスキンケアライン「アルージェ」です。「アピットジェル」は単品の薬用保湿ジェルですが、「アルージェ」はクレンジングや洗顔料、化粧水はもちろん、保湿パックや美白ラインまでそろっています。
すべて徹底した低刺激処方にこだわっているのが特徴で、界面活性剤やパラベン、香料などは一切使っていません。
「何となくヒリつきやすい」という軽度の敏感肌から、「皮膚科に通わなきゃ」という極端な敏感肌の人まで、積極的なスキンケアができるように工夫されています。
アンチエイジングに焦点を当てた「タケダ(武田薬品工業)」
タケダは江戸時代の和漢薬を扱う仲買商人の流れを汲む、規模の大きな製薬会社。「アリナミン」や「ベンザブロック」といった、国民レベルといってもいいくらいの製品をたくさん作っています。
今までもいくつかの化粧品ブランドを作ってきたタケダですが、それらを一新して2015年に「グラフィエ」という自社ブランドを立ち上げました。
「グラフィエ」の特徴は、40代以上の女性にターゲットを絞っていること。バブル世代に人気を誇った南野陽子をイメージタレントに起用したことからも、その徹底ぶりがうかがえます。
単なる「しっとり」とか「保湿」とかをうたうより、アンチエイジングに絞った商品のほうが、今はニーズが高いと判断したのかもしれませんね。
「グラフィエ」でメインになっている成分は、タケダがオリジナルで開発した「アプコエノール」という成分です。和漢薬を扱ってきた歴史をもつだけあって、ウメやコウキ、ゼニアオイといった和漢ハーブがブレンドされています。
10年かけてオリジナルの美白有効成分を開発した「大塚製薬」
「ポカリスエット」や「オロナイン」などを作っている大塚製薬は、化粧品にもかなり力を入れています。といってもたくさんのブランドを作っているわけではありません。女性向けのスキンケアブランドはたったひとつ。「インナーシグナル」というブランドです。
「インナーシグナル」の最大の特徴は、大塚製薬が独自に開発した成分「エナジーシグナルAMP(アデノシン一リン酸二ナトリウム OT)」が使われていること。「エナジーシグナルAMP」は大塚製薬が10年をかけて開発した成分で、美白有効成分として厚生労働省から認可を受けました。
他の美白有効成分は「シミの原因になるメラニンが作られる過程を邪魔する」といったアプローチのものがほとんどですが、「エナジーシグナルAMP」はちょっと独特。
「細胞のエネルギー代謝を高めてターンオーバーを促し、シミを予防する」という効果が認められています。
ぱっと読んだだけでは何が何やらわかりませんよね。つまりは細胞自身が生まれ変わる力を高めて、シミの原因であるメラニンが肌にたまりにくくなるようにしてくれるわけです。ラインのなかでコアになるアイテムは美容液である「インナーシグナル リジュブネイトエキス」。これまた、よくありがちな他の美白美容液と違って、より深く浸透させるために「洗顔直後の肌につける」という使い方になっています。
余談ですが、「エナジーシグナルAMP」は、35℃で浸透が高まるという実験結果も出ているそう。そのため、インナーシグナルで洗顔やスキンケアをするときは、手やお湯が人肌程度に温まっているほうが効果的です。
「製薬会社だからこそ作れる化粧品」を堪能してみては?
いかがでしたか? どの製薬会社も医薬の分野で培った技術を惜しみなく化粧品に応用しているのがよくわかりますね。
また、普通の化粧品会社に比べると商品数やラインの数が少ないので、それぞれのコンセプトや特徴がかえってよくわかるというメリットもあります。
「今使っている化粧品、悪くないんだけど何だか飽きてきたなあ…」というときには、製薬会社が作っている化粧品をチェックしてみてはどうでしょう。今までとはまた違った手ごたえが感じられるかもしれません。
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