肌質でこんなにも違う!意外と知らない肌質別スキンケア方法

肌質でこんなにも違う!意外と知らない肌質別スキンケア方法画像は、顔に手を当てて、現状の肌具合を鏡で確認している30代女性。

乾燥して肌がかさついたり、ファンデーションが崩れやすかったり。女性にとって肌の悩みは尽きることがありませんが、肌質によってその悩みも変わってきます。

子供の頃は健やかな肌だったのに、知らぬ間に脂性肌や乾燥肌、敏感肌になってしまったという方、スキンケアが間違っているのかもしれません。毎日のスキンケアは、肌質を変化させてしまうことだってあるんです。

今回は肌質別の原因と正しいケアの方法をご紹介します。

肌の状態を知ろう!

肌質とは、肌の水分量と皮脂量、肌のバリア機能の状態によりタイプ分けした、肌の分類です。肌質は大きく分けて4種類あり、脂性肌、乾燥肌、敏感肌、普通肌です。

普通肌とは、肌の水分量と皮脂量のバランスが取れた健康的な肌で、バリア機能も正常に働いている状態。

しかし他の3つの肌質には、それぞれ特徴があり、その特徴により引き起こされる肌トラブルもあります。まずは、肌質別に代表的な悩みとその原因を見てみましょう。

脂性肌とは

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脂性肌とは普通の人よりも皮脂の分泌が多い肌の事を言います。

・ニキビができやすい
・毛穴が黒ずんでいる
・毛穴が目立つ
・メイクが崩れやすく、すぐテカる
などの悩みを抱えています。

原因としては食生活や不規則な生活によるホルモンバランスの乱れ、洗顔や油取り紙などで皮脂を取りすぎてしまっている可能性があります。それによりインナードライや角質肥厚になっていることもあります。

インナードライとは?

肌質でこんなにも違う!意外と知らない肌質別スキンケア方法の脂性肌診断方法のインナードライ診断。

肌の表面は薄い皮脂膜で覆われていて、角質層にある水分を蒸発するのを防いでくれています。しかし 皮脂を必要以上に取りすぎると皮脂膜がなくなり、角質層の水分が蒸発してしまいます。

すると肌は水分の蒸発を防ぐために、更にたくさんの皮脂を分泌し、皮脂膜を厚くします。その結果、肌の表面は皮脂が必要以上にでてテカっているのに、内側は水分が足りずに乾燥している状態になってしまうのです。これがインナードライの人の典型的な症状です。

テカるのに顔がつっぱるかんじがする方はインナードライの可能性があります。

・あぶらとり紙をいつも携帯している。
・朝の洗顔でも洗顔料を使っている。
・お風呂やシャワーで身体を洗う時と同じ温度で顔も洗っている。
・エタノール入りの化粧水を使っている。
・こまめにピーリングをしている。
この中の3つ以上当てはまる人は皮脂を取りすぎている可能性が高いです。

インナードライを改善するには

インナードライは皮脂を取りすぎているのが原因ですので洗顔方法を見直してみてください。ニキビケア用の洗顔料などは一般的に洗浄力が強いのもが多いです。

またオイルクレンジングは皮脂膜を溶かしてしまう可能性があるのでミルククレンジングかクレンジングクリームがお勧めです。

洗顔後は保湿成分の高い化粧水を使いましょう。肌の脂質の半分を占めるセラミドは水分を蓄える働きがありますので、セラミドを直接化粧品から補うのも良いでしょう。

セラミドにはヒト型や植物性、合成の物など種類がありますが、中でも保水力の高いヒト型、天然型のセラミドがお勧めです。

角質肥厚とは?

角質肥厚とは、角質層が通常よりも厚くなった状態の肌を言います。肌が乾燥してセラミドなどの保湿成分が不足すると、角質細胞間脂質はすかすかになり、外部からの刺激が伝わりやすくなってしまいます。すると角質細胞は通常より厚くなり、バリヤ機能を補おうとするのです。

角質層がいつもより厚くなる訳ですから、毛穴が深くなります。そこに脂質が溜まると毛穴が大きく見えたり、ニキビが出来やすくなったりします。さらに肌も滑らかさを失ってゴワゴワしたり、ファンデーションがきれいに伸びなくなります。

角質肥厚の改善方法

角質肥厚を防ぐためのスキンケア方法として、ホホバオイルを使ったケアを紹介しました。画像はホホバの実とホホバオイルです。

インナードライと角質肥厚の原因は同じ乾燥なので、こちらも徹底した保湿ケアが大切です。さらに乳液やクリームは石油系の物を避けて下さい。

石油系のオイルは肌に浸透せず、表面にとどまるため古い角質が剥がれにくくなります。肌馴染みの良い植物性オイルが良いでしょう。

ホホバオイルは肌馴染が良く、浸透性も高いのでお薦めです。またビタミンCとガンマリノレン酸が入っているも良いでしょう。ビタミンC誘導体は新陳代謝を上げてターンオーバーをスムーズにしてくれるだけでなく、保湿効果もありますのでインナードライにも効果があります。

ガンマリノレン酸は必須脂肪酸の一つで、皮膚機能を正常化する作用がありますので滑らかで柔軟性のある肌にしてくれます。ボラージという草から抽出したボラージオイルはガンマリノレン酸を豊富に含み、保湿オイルとして使われています。

乾燥肌とは

肌質でこんなにも違う!意外と知らない肌質別スキンケア方法の乾燥肌あるある。

乾燥肌とは肌の水分量が不足している状態を言います。

・化粧水をつけたのに顔がつっぱる。
・口元が粉を吹いたように白くなる
・化粧のりがわるい
・化粧水をつけると沁みる

などが乾燥肌の人の症状です。秋から冬にかけて肌が乾燥してくる人は多いですね。中には夏は脂性肌なのに、冬になると乾燥肌になると言う方もいますが、脂性肌も元は肌の水分が不足して起きている症状ですので、結局の所、根本的な原因は同じです。

乾燥肌の肌状態は角質間細胞脂質が不足していたり、皮脂膜が薄くなり過ぎて、角質層の水分が蒸発してしまったり、ターンオーバーが早すぎている可能性があります。

セラミドやコラーゲンなどの保湿成分は、表皮の一番下にある基底層にある肌細胞(ケラチノサイト)が、一番上の角質層まで押し上げられる間に分解し、その過程で肌に必要な保湿成分を自ら生成しています。

セラミドなどの成分は角質細胞の間を埋めていて、保湿の役割を果たしています。ターンオーバーが早すぎると、肌細胞の分解が十分に行われず、セラミドなどの分泌量も少なくなってしまいます。角質細胞間脂質の半分はセラミドなので保湿量は不足して乾燥します。

また角質細胞間脂質は角質細胞同士を繋ぎ合わせて、紫外線などの外部刺激が真皮層まで届かないようにガードしてくれています。この角質細胞間脂質が不足すると、外部からの刺激に反応しやすくなったり、角質細胞が剥がれ易くなり、肌が薄くなってしまいます。

乾燥肌の改善方法

肌質別スキンケアの乾燥肌の改善方法を写真つきでクチコミしていきます。

乾燥肌の人は外からの刺激を受けやすくなっていますので、なるべく刺激を与えないようなクレンジング剤を選んでください。アイメイクを濃くしている人は目元専用のリムーバーを使いましょう。クレンジング剤は化粧の濃さによって使い分けるなどしてください。

例えば、休日にアイメイクだけしてファンデーションを塗っていない時などは、オイルクレンジングは刺激が強すぎます。目元専用リムーバーの後に洗顔料で洗えば十分です。また朝の洗顔に洗顔料を使っている人は水洗顔に変えるなどして、なるべく皮脂をとりすぎないようにしましょう。

敏感肌とは

敏感肌とは、肌の角質層やその上を覆っている油脂膜のバランスが崩れていて、普通の人なら問題のない刺激でも、過剰に反応してしまう肌のことです。

季節の変わり目にニキビができたり、髪の毛や服があたっただけでチクチクしたり痒くなったり。新しい化粧品を購入しても合わないことが多く、使い切れない化粧品が溜まっている人も多いのではないでしょうか。

敏感肌の人は外部からの刺激やホルモンバランスで肌の状態が変化しやすく、肌トラブルを招きやすい肌と言えます。敏感肌の原因は普段のスキンケアの他に、生活習慣やホルモンバランスの崩れ、また何かしらアレルギーがあるなど遺伝的な要素が関係しています。

ここでは以前は普通肌だった人や、顔だけ敏感肌になってしまった人へ、正しいスキンケアの方法をご紹介します。

敏感肌の人の肌状態は乾燥肌と非常に似ていますが、更に乾燥が進んでバリア機能が働かなくなり、少しの刺激でも敏感に反応してしまう肌です。敏感肌と言うのは、いきなりなる訳ではなく、肌の乾燥が続くと次第に敏感肌になってしまうのです。

敏感肌は乾燥肌の延長線上にありますので、敏感肌に対するケアの方法は乾燥肌のケアの方法と基本的に同じになります。

敏感肌の改善方法

敏感肌の改善方法で大切なのは洗顔に気をつけることです。

敏感肌の人がスキンケアで気を付ける点も洗顔と保湿です。基礎化粧品は低刺激で、石油系界面活性剤や石油系香料が入っていないものが良いでしょう。石油系香料はホルモンバランスを崩す恐れがあります。

洗顔料は石鹸ベースの物は洗浄力が強いので、避けた方がいいかもしれません。アミノ酸の成分が入っているものは、比較的洗浄力もマイルドで、低刺激のものが多いのでお薦めです。いずれにしても洗顔には、ぬるま湯を使って下さい。

シャワーで身体を洗う時と同じ温度で顔を洗うのはお薦めしません。顔を洗う時はそれよりも少し低い温度で洗って下さい。目安としては 30度~35度程度が望ましいです。化粧水やクリームはセラミドやコラーゲンなどの保湿成分が含まれているものを使いましょう。

敏感肌の人が避けたい成分

刺激の強い成分が配合されている化粧品は避けたほうが良いでしょう。

サリチル酸
ニキビ用化粧品などに入っているサリチル酸は古い角質を溶かして肌を柔軟にする効果があります。しかし、角質が薄くなると外部からの刺激にさらに反応しやすくなり、赤くなったり痒みがでたりしますので敏感肌に人は避けた方がよい成分です。

ハイドロノキン
美白化粧品などに使用されている美白剤です。通常の美白剤ではメラノサイトの生成を抑制するのに対し、ハイドロノキンはメラノサイトを破壊してシミになるのを防ぎます。それだけに刺激も強く、敏感肌の人は避けた方が良いでしょう。

ビタミンC
美白や保湿、新陳代謝の促進作用など様々な効果があるビタミンCですが、酸性が強いので、ピリピリと刺激を感じることもあります。ビタミンC誘導体はこの短所を改善したものです。ビタミンC誘導体は刺激も少ないので、美白やエイジングケアしたい人にお勧めです。

化粧品に「ピュアビタミンC」と表記されているものはビタミンCですので、アスコルビン酸Naやステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルなどと表記されているビタミンC誘導体を選びましょう。

エタノール
エタノールは殺菌作用や乳化剤などとして化粧水に入っている成分です。揮発性が高いので、肌につけた後スーッとして気持ちがよく、毛穴の引き締め効果もあります。しかし蒸発する時に、肌にある水分も一緒に蒸発してしまい、肌が乾燥肌してしまう恐れがあります。

また、エタノールは善玉菌も殺菌してしまいます。善玉菌の表皮ブドウ球菌が殺菌されると保湿剤であるグリセリンの分泌はなくなり、更に乾燥を促進してしまいます。敏感肌の人は保湿が大切ですので、乾燥を促進させるような成分は避けましょう。

肌質に合わせたスキンケアで肌トラブル改善!

いかがでしょうか?どの肌質にも保湿は大切だということが共通して言えますね。乾燥はお肌の大敵と昔から言われてきましたが、肌の乾燥は全ての肌トラブルに通じます。

きちんと保湿されていれば皮膚のバリア機能が働き、紫外線などの外部刺激から守ってくれます。さらにターンオーバーも正常になり、自ら保湿成分を作り出すことができ、くすみやシミなどもできにくくなります。

今、肌トラブルを抱えていてどうすればよいのか分からない方は、まずは保湿からはじめましょう。

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