オイリー肌の症状とは?
オイリー肌は脂性肌とも言い、何らかの原因で皮脂腺が刺激を受け、皮脂が過剰に分泌されている状態です。皮脂が過剰に分泌されていると、テカリやベタつきが気になるようになります。さらに、そのままでいると皮脂は酸化してニキビや吹き出物が出来やすくなります。
オイリー肌は、皮脂が分泌している状態が長く続くので、毛穴が開いた状態が続きます。毛穴に詰まった皮脂が酸化すると毛穴は黒ずみ、目立つようになります。
また、毛穴が開いていると角栓もできやすくなります。角栓は皮脂と、剥がれ落ちずに肌に残った古い角質が混ざったものです。皮脂の分泌の多い、おでこや鼻などにできやすく、クレンジング剤などで洗っても全て落としきることはできません。
この様に様々なトラブルを招くオイリー肌ですが、どんなことがきっかけで皮脂の分泌が過剰になるのでしょうか?
ホルモンバランスが原因だった!ホルモンと皮脂の関係
オイリー肌の原因として考えられる要因の一つに、男性ホルモンの分泌が関係しています。男性ホルモンは皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を促す働きがあります。ストレスや寝不足、疲れが溜まると副交感神経と自律神経のバランスが崩れ、男性ホルモンの分泌が増加するのです。
すると皮脂が過剰に分泌してべたついたり、大人ニキビができやすくなります。男性ホルモンの量は男性の方が多いですが、女性にも男性ホルモンは分泌されています。
また女性の場合は黄体ホルモンも皮脂の分泌に関係してきます。生理前になるとテカリが気になったり、ニキビや吹き出物が出来やすくなると言う方もいるのではないでしょうか。これは、黄体ホルモンも皮脂の分泌に関係しているからです。
黄体ホルモンも男性ホルモン同様に皮脂の分泌を促す作用があります。排卵日を過ぎると黄体ホルモンの分泌が活発になってきて、生理前にはピークに達します。すると皮脂が大量に分泌されてテカッたり、化粧崩れをしやすくなるのです。
乾燥が脂分を分泌させる?インナードライ
またオイリー肌は乾燥がきっかけでおきることもあります。一見正反対のように見える乾燥肌とオイリー肌ですが、同じ原因で起きることがあるのです。
肌の表面にある角質層には天然保湿因子(NMF)やセラミドなどの保湿成分があり、肌の水分保持の役割を果たしています。
皮脂膜は角質層を覆い水分の蒸発を防いでいます。しかし、角質層の水分不足や皮脂膜がなくなってしまうことで肌は乾燥していきます。すると肌はこれ以上乾燥しないように、皮脂を分泌して水分の蒸発を防ごうとするのです。
このように乾燥が原因で脂性になっている肌をインナードライと呼びます。インナードライによる皮脂の過剰分泌は以下のようなことでおこります。
・紫外線など乾燥による肌の保湿不足
紫外線は肌の水分を奪い、乾燥させます。肌の乾燥はバリア機能の低下を招いて、皮脂の過剰分泌へつながります。
・間違ったスキンケア
一日に何度も洗顔をしたり、洗浄力の強いクレンジング剤の使用など、皮脂の取りすぎは皮脂の分泌を促進してしまう原因となります。
インナードライと脂性肌は見分けにくいですが、洗顔後何もつけないと肌がつっぱる方はインナードライの可能性があります。
乾燥しているのにテカる!混合肌とは?
中にはTゾーンはテカるのに、Uゾーンや目元は乾燥しているといった混合肌の人もいます。これは皮脂線がTゾーンに集中している為です。
混合肌の人は乾燥しているのに大人ニキビが出来たり、口元は粉を吹いているのにおでこはべたついていたりと、乾燥肌と脂性肌で起きる肌トラブルが混在している状態です。
Tゾーンは紫外線の影響を受けやすいため乾燥しやすく、インナードライになりやすい部分です。このためTゾーンだけインナードライになっている場合も考えられます。
Tゾーンがインナードライで他の部分が乾燥している場合は、乾燥が原因ですので保湿クリームなどでしっかりと保湿ケアをしてあげましょう。テカっている部分にクリームを塗るのは抵抗がある方もいますが、化粧水だけでは十分な保湿はできません。
化粧水だけでなく、きちんとクリームや乳液で保湿してあげてください。乾燥が気になる部分には重ねつけをしたり、パーツごとにつける量を調整してあげることも大切です。
どうすればいい?皮脂の分泌を減らす方法
オイリー肌の改善には、皮脂の分泌を抑える事が大切です。皮脂の分泌には普段の食べ物や生活習慣も関係してくるため以下のことに気をつけましょう。
・食生活の改善
揚げ物などの油っこい食べ物を摂りすぎないようにすること。特にバターや肉類に含まれる飽和脂肪酸は融点が低い為、毛穴つまりの原因となります。
・ストレスを溜めない
肌へのストレスはイライラしたりと心理的な事だけでなく、睡眠不足や疲れなどからもかかります。ストレスは副交感神経と自律神経のバランスが崩れる原因となるので、あまりストレスをかけ過ぎないようにしましょう。
・紫外線対策
紫外線は肌にダメージを与えて乾燥させます。乾燥した肌はバリア機能が低下した状態ですので、様々な肌トラブルを引き起こします。セラミドなどの保湿性分で保湿して、肌の水分量を高めてあげるとバリア機能も改善されます。
・洗顔方法の見直し
スキンケアのなかでも、特に洗顔は大切です。洗浄力の強いクレンジング剤や、熱いお湯での洗顔は皮脂膜がとけて乾燥してしまいます。またゴシゴシと擦り洗いをすると 角質層に細かな傷ができて、乾燥肌の原因となります。
キーワードは保湿と取り過ぎないケア!
オイリー肌のスキンケアで大切なことは、洗顔と保湿です。肌の保湿には、セラミドなどの脂溶性の成分が必要です。化粧水は肌を柔らかくする効果がありますが、化粧水だけでは十分な保湿効果は得られません。化粧水の後は、クリームか乳液を使い、しっかりと保湿ケアしてあげましょう。
また洗顔はきちんと泡立てて、優しく洗いましょう。あまり長い時間をかけると皮脂を取り過ぎてしまい逆効果となるので、1分を目安に洗い終わるようにしましょう。皮脂の落しすぎは乾燥を招いてインナードライになりかねません。やりすぎないようにしてください。
リキッドファンデーションやクリームファンデーションは油分が多く、オイリー肌の人が使用すると化粧崩れしやすいです。さらっとしているパウダータイプ、ミネラルファンデーションのような物が良いでしょう。
紫外線は活性酸素を発生させ、油分のバランスを崩したり、肌を乾燥させてインナードライになる可能性もあります。紫外線対策のためにも日焼け止めはきちんと塗りましょう。
皮脂の分泌を抑える成分としてはビタミンCがあります。これらの成分を化粧品からだけでなく、食べ物からも摂取するようにしましょう。
肌の症状に合わせて化粧品を選びましょう
いかがでしょうか。大人のオイリー肌は生活習慣やストレス、乾燥など、さまざまな要因が関係しています。普段の食事や生活習慣を見直すだけでなくスキンケア、特に洗顔方法を見直して、オイリー肌から卒業しましょう。
オイリー肌用の化粧品には、毛穴ケアができるものや、ビタミンCなどの皮脂の分泌を抑える成分が配合されたものもあります。オリーヴフォレストはビタミンC誘導体だけでなく、保湿成分の天然セラミドや、抗酸化力の高いオリーブオイルを配合しています。
またエトヴォスのバンシングラインやビーグレンの毛穴専用ラインは毛穴ケアから保湿、皮脂分泌抑制までトータルにケアしてくれます。
毛穴ケアを集中してしたい方には草花木果の透肌シリーズやキャシーズチョイスがお勧めです。角栓や古い角質を落としやすくして、毛穴を目立たせなくします。
いずれにしても肌に合うかどうか、レギュラー品を購入する前にはトライアルセットで試してみてください。特に自分のオイリー肌の原因がわからない場合は、成分の異なる化粧品をいくつか試してみて、自分の肌に合うものを選んで下さいね。