女性医師が徹底解説!くすみシリーズPart2:角質肥厚タイプのくすみの原因と対策法!

女性医師が徹底解説!くすみシリーズPart2:角質肥厚タイプのくすみの原因と対策法!

前回の『くすみシリーズ Part1』では、様々なくすみの原因別タイプとセルフチェックをご紹介しました。

お肌のくすみは、原因によって改善法や対策法が異なってきます。そのため、どんな原因でくすみが起こっているのかをきちんと把握することが大切です。

今回は、角質肥厚タイプのくすみについて、特徴や対策法をご紹介していきます。

セルフチェックでこのタイプに当てはまった方は特に必見ですよ!

また、くすみは複数の原因が組み合わさっていることもあるので、他のタイプの方にとっても参考になると思います。

角質肥厚によるくすみとは

簡単にいってしまえば、古くなった老化角質がお肌に蓄積されて起こるくすみのことです。

本来なら、自然に剥がれ落ちていくはずの古い老化角質が、剥がれ落ちることなく、お肌の表面に残ってしまう現象を『角質肥厚』といいます。

では、なぜお肌に古い角質が蓄積されてしまうのでしょうか?

角質肥厚の多くはターンオーバーの乱れによるものです。

お肌のターンオーバー

ターンオーバーが低下して、古い角質が重なると、お肌がごわついた感じになり、褐色がかった灰色のくすみが起こります。

しかし、ターンオーバーは早ければ良いというものでもありません。ターンオーバーが過度に促進している場合、未熟な角質層が表皮部分に上がってきてしまいます。

未熟な角質層が表皮に存在していると、お肌のキメが乱れ、それがくすみの原因になってしまうのです。

また、ターンオーバーの乱れによるくすみは、乾燥肌や紫外線、血行不良なども原因となって起こります。

そのため、『乾燥タイプ』、『メラニン色素タイプ』、『血行不良タイプ』のくすみと同時に症状が起こることもあります。

お肌のターンオーバーが乱れる原因

  • 加齢
  • 乾燥
  • 紫外線
  • 寝不足
  • ストレス
  • 運動不足
  • 食生活の乱れ
  • 過度な飲酒
  • 疲れ
  • 冷え

誰しもが、当てはまる項目ではないですか!?

しかし、お肌のターンオーバーの乱れは、角質肥厚によるくすみだけでなく、他のタイプのくすみや、別の大きなお肌トラブルの原因にもなりますので、ぜひとも注意してください。

角質肥厚によるくすみの特徴と症状

おさらいになりますが、このタイプのくすみが起こりやすい方は、下記の項目に多く当てはまる方です。

  • 年齢が30歳以上
  • 敏感肌、インナードライの傾向がある
  • お肌がゴワついている
  • ニキビや吹き出物が治りにくい
  • 洗顔後には肌色が明るくなった気がする
  • ファンデーションのノリが悪い
  • お肌が敏感になっている
  • オイリー肌ではないのに皮脂が増えている
  • 角栓が目立ってきた
  • お肌が灰色っぽくくすんでいる

老化した古い角質にはメラニンが含まれているので、厚く重なって蓄積すると灰色がかって見えるのが特徴的です。

また、角質肥厚によるくすみは、顔だけではなく、ヒジやヒザ、かかとなどにも多く見られます。

角質肥厚によるくすみの対策法

角質肥厚によるくすみ改善のために、自宅で今すぐに始められることから、プロによる治療まで、様々な対策法をご紹介していきますね。

メイクでカバー

根本的な解決にはなりませんが、くすみが改善するまでの応急的な処置として、メイクでカバーしてしまう、という方法があります。

角質肥厚タイプでグレーがかったお肌のくすみを軽減させるには、イエロー系のコントロールカラーがオススメです。

無理に顔色を明るくするというよりも、ナチュラルなコントロールカラーを使い、本来のお肌の色に近づけるイメージでくすみをカバーしてみましょう。

生活習慣の改善

お肌のターンオーバーを乱れさせる原因を可能な限り排除していきましょう。

万全な紫外線対策、バランスのとれた食事、規則正しい生活リズム、適度な運動、疲れやストレスを溜め込まない、シャワーでなくお風呂に浸かって温まる、酒豪の方は深酒を控える…など。

毎日追われるような生活の中では難しいことかもしれませんが、少しずつでも改善していきましょう。

余分な角質を取り除くスキンケア

代表的なアイテムとしては、ピーリング成分入りの洗顔料や、酵素・スクラブ洗顔料などが挙げられます。

毛穴ケアなどでおなじみのアイテムですよね。ふき取り化粧水やピールオフパックなども、蓄積された古い角質を取り除くのにオススメです。

ただし、やり過ぎてしまうと、逆にターンオーバーを過度に促進させてしまい、お肌にダメージを与えることもあります。適度かつ適切な方法でケアしましょう。

また、角質除去のケアをした後のお肌は敏感かつ乾燥した状態です。忘れずに、しっかりと保湿ケアしましょう。

効果的なオススメ成分

ピーリング成分としては、乳酸やリンゴ酸などのAHA(アルファヒドロキシ酸)。 効き目やお肌への刺激が比較的マイルドなので、ご自身で使う場合も安心です。 酵素は、有名なパパインやプロテアーゼなどがオススメです。

Eriko's 豆知識

敏感肌やアレルギーの場合は、ピーリング剤配合のコスメを使用する際には十分な注意が必要です。

通常肌には問題のないピーリング剤でも、刺激となってお肌トラブルが起こってしまう可能性があります。

ご不安な方は皮膚科の先生に相談してみるといいかもしれませんね。

ちなみに私の場合

クレソワン「スノーパウダーウオッシュ」

くすみをテーマにコラムを書こうと思ったとき、真っ先に頭に浮かんだのが角質肥厚タイプのくすみでした。

これまで自分が使ったことのないもので、なにか良いアイテムはないかと探してみて、見つけたクレソワンの「スノーパウダーウオッシュ」。早速トライアルキットを買ってみました。

オススメ成分プロテアーゼ配合の酵素洗顔パウダーです。泡はもちもちふわふわで名前の通り(笑)。

オーガニックシアバターを使用しているとのことで保湿にも良さそう。10日間の使用でなんとなくですがお肌の発色が良くなったような気がします♪

トライアルは初回¥700(税込・送料無料)でとってもお得なので気になった方はぜひ!

毛穴詰まりタイプのくすみでお悩みの方にも向いていそうです。

マナソープ MD10

プラセンタシリーズのコラムでもご紹介しましたが、アネラ「マナソープMD10」は、プラセンタエキスとピーリング剤が配合された洗顔石けんなので、保湿とピーリングが同時にできます!

オススメ成分にも挙げているAHAのグリコール酸が10%使用されています。ピーリング成分もそれほど強くないので、毎日使っても大丈夫ですよ♪

アンプルールソープ「ブライトニングバー」

徹底的に美白を追求する、私のお気に入りドクターズコスメブランド・アンプルールの「ブライトニングバー」。

酵素とピーリング剤が配合されており、独自の発酵ホイップピーリング処方で、くすみを軽減するだけでなく、美白、保湿、ハリやツヤまでもケアしてくれる優秀な洗顔石けんです。

顔につけてから洗い流すまで5秒ほど泡を乗せておくことで角質を柔らかくしてくれるパックにもなるそうですよ。

ジョルビ「GAフェイスクレンザー/GAローション」

以前クリニックで行うケミカルピーリング用のピーリング剤を購入していた会社のピーリングスキンケアシリーズ・ジョルビはAHAのグリコール酸が配合されたコスメです。

写真はパウダー状の洗顔料「GAフェイスクレンザー」とピーリング化粧水の「GAローション」です。

その他にもクレンジングオイルや美容液、乳液もあって、私は一時期ライン使いしていました!

乳液はUVケアの機能付きで、ビタミンCが配合されているタイプもあり、ヘビーユーザーでしたね。

ご自宅やクリニックでのケミカルピーリングを行なっている方が使うと、より効果が実感できるのではないかと思います。

オバジ「トリプルピール10」

もう廃番になってしまったのですが、オバジの「トリプルピール10」は毎日使えるふき取りタイプの化粧水…というよりは、全てのスキンケアをする前の導入美容液ですね。

パックもあって大好きだったのですが、もう買えなくて残念です(涙)。

ケミカルピーリング

酸性の薬剤を塗ることにより、お肌の表面に溜まった古い角質を除去するケミカルピーリングでお肌のターンオーバーを整える方法は、角質肥厚タイプのくすみにとって非常に有効な方法と考えられます。

薬剤が古くなった角質を溶かして、奥にある新しい細胞を再生させることによってり、くすみの原因となっている乱れたターンオーバーを正常化します。

自宅でできるホームピーリングと、クリニックで受けるピーリング、エステのフェイシャルコースの中で行われるピーリングがあります。

ケミカルピーリング、特にセルフピーリングについては、この連載コラムの“自宅用ピーリング剤の選び方!女性医師が教えるピーリングケアの効果!” に詳しく書いてありますので、そちらをご参照ください♪

美容クリニックでの専門的な治療

自分でケアするのが面倒くさい!自宅でのケアでは良くならない!そんな方は、一度くすみの相談をしに美容クリニックに足を運んでみてはいかがでしょう?

前項で書いたケミカルピーリングも、クリニックではよりお肌に浸透する効果的な強い薬剤が使用できます。

また、オススメはケミカルピーリング後のイオン導入です。お肌の漂白剤であるトラネキサム酸や美白有効成分ビタミンCを、微弱な電流を使用することでお肌の深い部分まで届けることができます。

他にも、美容ケアとしては定番でもある光治療(IPL)、赤外線治療やキセノン光線治療など様々な選択肢があります。

くすみの原因によって治療の方法も変わってきますので、ドクターとのカウンセリングが重要になってきます。

Eriko's 豆知識

くすみの原因はひとつとは限らない、と何度も書いてはいるのですが、もしも角質肥厚や毛穴詰まりだけが原因だとしたら、そこまで専門的な治療は必要ないと(個人的には)考えます。

ただし、セルフピーリングには肌トラブルが起こった場合に対応できないというリスクも伴いますので、本格的にケミカルピーリングを行いたい方は、クリニックでのピーリング+イオン導入をオススメします。

くすみ以外にもお肌トラブルでお悩みの方、くすみの原因が他にもたくさんある方は、きちんとした診察を受けた方がよろしいかと思います。

まとめ

角質肥厚タイプでお悩みの方にとって、今回の記事は少しでも参考になったでしょうか?

このタイプのくすみケアは、お肌のターンオーバーの正常化を主な目的としているので、くすみ以外にもたくさんのお肌トラブルの予防や改善になりますし、美肌に欠かせないケアだともいえます。

外側から角質ケアをすることはもちろんのこと、ターンオーバーの乱れにつながる生活習慣があれば、少しずつでも改めてみてくださいね。

角質肥厚タイプの方は、毛穴詰まりタイプでもあることが多いので、次回のコラムもぜひご覧いただけたらと思います♪

グレーがかったくすんだお肌から卒業して心も明るくなりますように☆

参考文献

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