50代の肌トラブルの原因は女性ホルモン?
早い方は40代後半から更年期症状が見られるようになりますが、50代になると更に顕著に現れます。更年期障害は女性ホルモンの減少をくい止めようと、体が察知して頑張る事によりストレスがかかり、自律神経が乱れる事で起こります。
この時期は肌が敏感になり、今まで使っていた化粧品が合わなくなったり、吹き出物が出たりと、肌トラブルを起こしがち。そのままでいるとさらに肌は乾燥し、ターンオーバーはますます遅くなります。
そして肌の乾燥はシミ、しわ、たるみと言った、あらゆる肌トラブルの原因となります。化粧水や乳液だけでなく保湿クリームやアンチエイジング効果のある美容液を積極的に取り入れてみましょう。
また、酸化や糖化も肌のしわやたるみ、くすみを増長させます。年代が上がるにつれて増えてくる肌老化の原因。まずはこれらの原因を詳しく説明していきましょう。
老化の原因1・女性ホルモンの減少
女性ホルモンと自律神経は深く関係していて、一方が調子を崩すともう一方も簡単に崩れてしまいます。閉経する直前は女性ホルモンの分泌量が減少しますが、それに連動して自律神経も乱れ始めます。
この自律神経の乱れは肌にも悪影響を与えるんです。自律神経の乱れは血行不良の原因となり、ターンオーバーを遅くさせます。
一般的に50代のターンオーバーのサイクルは75日程度と言われていますが、自律神経が乱れることで更に日数がかかり、その結果肌がくすんだり、しわやシミが目立つ様になります。
自律神経を整えるには朝食をきちんと摂る、軽い運動をする、ぬるめのお湯にゆっくりつかるなど、健康的で規則正しい生活を心がけることです。
それに加えて保湿ケアや紫外線対策、アンチエイジングなどのスキンケアをしていくことで健康的な肌が戻ります。
肌老化の原因2・酸化とは?
見た目年齢を感じさせるしわやたるみ、ほうれい線は加齢や酸化、糖化によって進行していきます。
酸化は肌が“錆びる”現象とも言われています。体を錆びさす酸化の原因は、体内の活性酸素。活性酸素はウイルスから体を守る働きがあり、体に必要不可欠な存在ですが、日焼けなどにより活性酸素が増えすぎると、体の中の健康な細胞まで攻撃してしまい、細胞を酸化させます。
酸化は体のあらゆる所で起こり、老化や病気の原因となります。肌の角化細胞が酸化すると天然保湿因子やセラミドの生成が上手くいかずに肌が乾燥し、シワが出来てしまいます。
真皮層にある繊維芽細胞が酸化すると肌の弾力が無くなり、目の下のたるみや頬のたるみ、ほうれい線などの原因となります。線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など肌に弾力を与える弾性繊維を分泌する大切な細胞です。それが酸化すると新陳代謝が滞り、弾性繊維の生成量が減少してしまうからです。
このように繊維芽細胞をはじめとする真皮層の成分が酸化することで、ハリや弾力は失われて固くなります。代謝も滞りますのでコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の数も減少して深いしわやほうれい線となって表面に現れるのです。
酸化を防ぐには紫外線対策やストレスを溜めないなど、日頃の努力とスキンケアが大切です。抗酸化作用のある化粧品を取り入れて老化の速度を遅らせましょう。
肌老化の原因3・糖化とは?
肌の老化は普段食べている食べ物によっても引き起こされます。食べ物の中に含まれている糖分がタンパク質と結びつくと糖化タンパク質ができます。糖化タンパク質は様々な反応を経て、最終的にAGEs(最終糖化産物)になります。
例えば炊き立てのご飯は白くてつやがありますが、時間が経つと固く、黄色身を帯びた色に変色しますよね?じつは体の中でも同じような現象が起きているんです。
AGEsは様々な老化現象に関係しています。角質層にあるタンパク質やケラチン繊維が糖化すると表面がごわつきます。糖化したタンパク質は褐色をしている為、肌は黄ぐすみを起こして透明感を失います。
更に真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを固くして、ハリ・弾力が低下します。さらに糖化はターンオーバーを遅らせる原因ともなるんです。糖化を避けるため、過剰な糖分の摂取は控えて適度な運動を心がけるなど、生活習慣も見直しましょう。
肌の機能改善にはこれ!グロスファクター
年齢を重ねると通常の保湿ケアだけでは物足りなくなってきます。グロスファクターは肌がもともと持っている成分で加齢によって失われた肌の機能を改善させる作用があります。
・EGFは上皮成長因子とも呼び、肌の表皮に働きかけ新しい肌細胞を作ったり、増やしたりすく作用があります。EGFによって血行を促進してターンオーバーを促します。これによりシミやくすみの原因となっている古い角質が剥がれ落ち、肌のトーンを明るくする効果が期待できます。
・FGFは繊維芽細胞増殖因子とも呼び、真皮層に働きかけ、皮膚の再生や回復を促進します。繊維芽細胞を活性化することで加齢とともに減少したコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の分泌量を増やします。FGFを補って肌の真皮層を活性化させましょう。
グロスファクターはもともと肌の再生医療現場で研究開発されてきた成分でしたが、美容の分野でも使われるようになりました。今ではアンチエイジング効果の高い成分として様々なメーカーから発売されています。加齢により低下した肌機能を改善して根本から若返りを図りましょう。
高いアンチエイジング効果に注目!プラセンタ
エイジングケアの成分として有名なプラセンタには様々な効果があります。
・ターンオーバー促進
プラセンタは角質細胞にある天然保湿因子(NMF)の主成分であるアミノ酸を豊富に含んでいます。アミノ酸のターンオーバー促進効果で肌のくすみや乾燥を改善してくれます。
・コラーゲンの生成
動物性のプラセンタにはEGFやFGFと言ったグロスファクターも入っています。これらグロスファクターの作用でコラーゲンの分泌を促進したり、新陳代謝を上げてシミやくすみを薄くしてくれます。
・バリア機能改善
肌のバリア機能は角質層、皮脂膜が担っています。年齢を重ねると角質層の水分量が低下し、乾燥肌になります。プラセンタは角質層の水分量を高めるだけでなく、加齢により低下した皮脂の分泌腺機能を高めてくれます。
・美白作用
血行を促進してターンオーバーを促進してくれます。これによってメラニン色素が溜まった部分の肌も新しく生まれ変わり、シミが薄くなったり、くすみが改善されたりします。
プラセンタにはこんなにたくさんの効果があるんですね。1つの成分でこれだけの効果が得られるのは嬉しいですね。シミやしわが気になる方は試してみてください。
どんなメーカーがお勧め?
ここでは50代に人気の化粧品をご紹介します。
ドモホルンリンクル
ドモホルンリンクルと言えば年齢肌というイメージはすっかり定着しましたね。年齢肌に働きかける様々な天然エキスが配合されています。保湿液には分子量の異なる2種類のヒアルロン酸や保湿力に優れた様々な天然エキスが配合されていますので乾燥しがちな50代にはピッタリです。
SK-Ⅱ
SK-Ⅱを象徴する成分ピテラは、SK-Ⅱが独自で開発した酵母の発酵生成物のこと。このピテラはアミノ酸、ミネラルを含み、保湿作用や整肌作用があります。また、美容液には繊維芽細胞を活性させる効果のあるサッカロミセスセラビシアエエキスが配合されていて肌にハリを与えます。
グレイスソフィーナ
グレイスソフィーナは50代を対象にした化粧品です。化粧水や乳液にはセラミドなどの保湿成分や美白成分カモミラETが配合されています。保湿と同時に美白効果も期待できるのは嬉しいですね。
資生堂エリクシール
資生堂エリクシールはシミや肌のトーンアップなどの悩みを重点的にケアする美白ケア用のホワイトと、肌のハリやしわの改善に重点を置いたシュペリエルと2つのラインに分かれています。50代の肌は敏感になりやすく、肌質も変わりやすいのでその時の肌状態によって使い分けると良いでしょう。
使ってみよう!便利なトライアルセット
いかがでしょうか。最後に人気のコスメをご紹介しましたがどれも定評のあるブランドばかりでしたね。
エイジングケア商品は通常の化粧品に比べて価格も高くなりがちです。しかしその分美容成分がたっぷりと詰まっていますのでそれぞれの肌の悩みに応じたコスメを探してください。
エイジングケア化粧品は今回ご紹介した成分の他にも聞きなれない成分が沢山あってどれが自分の肌に合うのか分からない方も多いのではないでしょうか?そんな時はトライアルセットを取り寄せてみましょう。
トライアルセットは有名ブランドの化粧品がリーズナブルな価格でライン使いできてしまうんです。トライアルセットをいくつか試して比較することでどんなコスメが自分に合うのか分かるはずです。気軽に試せるトライアルセットを是非活用してみてくださいね。